幹線道路近接空間の住居39軒に対して, 面接調査を実施し18軒の協力を得た。調査では, 現環境基準の屋内基準に対する意見等を尋ねた。さらに, 8軒の住居については屋内外の騒音測定を同時に実施し, 家屋の防音性能を調べた。
8軒の住居の防音性能は11~17dB程度であった。そのため, 全ての対象住居において, 屋外騒音が屋外基準値を下回るものの, 屋内騒音が屋内基準値を超えるという事態が起こっていた。現屋内基準に対しては, 18名中13名が反対意見であった。しかし, 多くは窓を閉めきることを前提としている点について反対意見を述べており, 屋内基準の存在自体については肯定的な意見が多かった。
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