アーカイブズ学研究
Online ISSN : 2434-6144
Print ISSN : 1349-578X
19 巻
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小特集 2013年度大会企画研究会 〈放射線データアーカイブズの構築に向けて〉
  • 研究小委員会
    原稿種別: シンポジウム
    2013 年 19 巻 p. 4
    発行日: 2013/11/30
    公開日: 2020/02/01
    ジャーナル フリー
  • 伊藤 好孝
    原稿種別: シンポジウム
    2013 年 19 巻 p. 5-25
    発行日: 2013/11/30
    公開日: 2020/02/01
    ジャーナル フリー

    2011年3月11日に東北地方を襲った巨大な地震と津波により、東京電力福島第一原子力発電所の事故が発生し大量の放射性物質が環境へ放出された。事故直後から、政府・自治体、民間、個人のあらゆる層により放射線測定が行われ、そのデータの多くはインターネット上に公開されている。これら貴重で多種多様なデータのアーカイブ化を進めるために、データカタログとしてのメタデータアーカイブ構築の検討が進んでいる。本稿では福島原発事故以後の放射線測定データとそのデータベース化の現状についてまとめ、インターネット上に散在する民間・個人による測定データのメタデータベース構築とそのアーカイブ化について述べる。

  • 概要の紹介
    松尾 美里
    原稿種別: シンポジウム
    2013 年 19 巻 p. 26-56
    発行日: 2013/11/30
    公開日: 2020/02/01
    ジャーナル フリー

    福島第一原発事故以来、さまざまな人々・組織が、さまざまな動機のもと大量の放射線測定データを採取・収集している。これらのデータは、科学的、医療的、歴史的な観点からして、極めて重要なデータであると言えるが、適切なアーカイブ化措置を欠くために、消失の危険にあるものも増えている。これをうけて、日本物理学会(JPS)と日本アーカイブズ学会(JSAS)は、国立国会図書館(NDL)の協力のもと、放射線測定データのアーカイブズ化を目指す試みに着手することとなった。しかし一方で、JSAS 内には、科学資料アーカイビングに精通したアーキビストが少ないという問題もある。小稿は、JSAS アーキビストが、上記試みに参画するきっかけの提供を意図して、科学資料アーカイビングに関する基本的な事項の紹介を行うものである。

  • 松本 保
    原稿種別: シンポジウム
    2013 年 19 巻 p. 57-67
    発行日: 2013/11/30
    公開日: 2020/02/01
    ジャーナル フリー

    国立国会図書館では、「国立国会図書館東日本大震災アーカイブ構築プロジェクト」を行っている。東日本大震災に係る災害の記録を始め、発災前の被災地域の記録、復興過程の記録及び過去に発生した地震・津波・原子力発電所の事故の記録を積極的に収集・保存していく。また、国全体としての連携を実現するため、諸機関による収集・保存の呼び掛け・支援を行い、記録の所在情報など検索に必要な情報の集約を進めている。本稿では、その目標・基本理念、公開までに行ったコンテンツ構築の取り組み、東日本大震災アーカイブの概要、今後の課題について述べる。

論文
  • その保存へのとりくみ
    ジェイムズ ノーマン, 森本 祥子
    原稿種別: 研究論文
    2013 年 19 巻 p. 70-87
    発行日: 2013/11/30
    公開日: 2020/02/01
    ジャーナル フリー

    イギリスでは、19世紀以来、民間アーカイブズ(所有権が民間にあるもの)の保存を王立手稿史料委員会(Royal Commission on Historical Manuscripts)および全国アーカイブズ登録局(National Register of Archives)が担ってきた。現在はその責務は国立公文書館民間アーカイブズ・チームに引き継がれている。イギリスには民間アーカイブズ全体をカバーする法制度はないため、全国規模で集約した情報を元に、アーカイブズの類型に応じた法制度を活用しつつ、その保存と活用を支援することとなる。本稿では、こうした取り組みを紹介する。

書評
紹介
2012年度日本アーカイブズ学会登録アーキビスト認定者の声
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