アーカイブズ学研究
Online ISSN : 2434-6144
Print ISSN : 1349-578X
26 巻
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論文
  • 東京大学を事例に
    加藤 諭
    原稿種別: 研究論文
    2016 年 26 巻 p. 4-25
    発行日: 2016/12/31
    公開日: 2020/02/01
    ジャーナル フリー

    本論文は、情報公開法以前における文書移管が、国立大学の文書管理規則上、如何なる制定過程を通じて規定されたのか、実証的に明らかにするものである。分析対象として取り上げる東京大学では、1988年に国立大学としては最も早い事例として文書管理規則に東京大学史史料室への文書の移管が明記された。しかし、この文書移管の制度は十分に機能しなかった。その要因として、大学事務側で、移管についての具体的な手続きを定めることを避け続けてきたこと、大学アーカイブズの運営において、移管対象文書の評価選別を行わなかったことがあげられる。この結果、国立大学での文書移管は情報公開法以前においては、本格的に機能することはなかったのである。

研究ノート
  • 「ウォーナーのリスト」との関係
    筒井 弥生
    原稿種別: 研究論文
    2016 年 26 巻 p. 28-46
    発行日: 2016/12/31
    公開日: 2020/02/01
    ジャーナル フリー

    第二次世界大戦中、ドイツから米国に亡命したエルンスト・ポズナーが戦争地域のアーカイブズのリストを次々と作成したことは坂口貴弘の『アーカイブズと文書管理―米国型記録管理システムの形成と日本』に詳述されている。その中の『日本、朝鮮、中国内日本占領地域のアーカイブズ施設』の仮リストを、米国国立公文書館所蔵の「ポズナー文書」中に見出した。本稿は、その『日本のアーカイブズ施設とレコードの集積の仮リスト』をポズナーの活動とともに紹介した上で、両者を比較し、集積されたレコードの現状を報告する。そして今なお注目される、日本の保護されるべき文化財リストという、いわゆる「ウォーナーのリスト」との関連を明らかにする。

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