質的心理学研究
Online ISSN : 2435-7065
13 巻, 1 号
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  • 13 回の転職を経たある男性の語りの分析を通して
    安藤 りか
    2014 年 13 巻 1 号 p. 6-23
    発行日: 2014年
    公開日: 2020/07/10
    ジャーナル フリー
    一般に,わが国では学校卒業後すぐに就職した企業に定年まで勤める雇用慣行が根強いとされ,頻回転職は,例外的な現象,または社会的弱者や精神的病者の問題として研究上扱われてきた。本論では,頻回転職を弱者や病者の問題とする観点から離れ,頻回転職に潜在する意味を再検討することを目的として,中学校教師を初職とし,その後 13 回の転職すべてを自発的に行った 40 代男性の語りとその心理プロセスを分析した。その結果,生活と職を分け隔てない職業観,大幅な地域移動に対するこだわりのなさ,個々の職における学びの志向性,という 3つの際立った特徴と,それらの非西洋文化的視点による検討の必要性を析出した。そこで,それをさらに検討し,日本で古来より庶民に親しまれている,仏教の「華厳経」に登場する人物「善財童子」をメタファーとして用いた新規のキャリアモデル「善財童子キャリア」を構成した。このモデルは西洋文化的な個人性(individuality)とは異なる,関係性を重視する個別性(eachness)の涵養に貢献するモデルであると期待できる。
  • 藤岡 勲
    2014 年 13 巻 1 号 p. 24-40
    発行日: 2014年
    公開日: 2020/07/10
    ジャーナル フリー
    「ハーフ」や「ダブル」等と呼ばれるような,2 つの民族的背景を持つ人々が,新たな民族的マイノリティとして日本でも急増しているが,かれらの両背景を統合したアイデンティティのあり方は充分には理解されていない。本稿は,13 名の日本で生活する 2 つの民族的背景を持つ人々に対して行ったインタビュー調査のデータを用いて分析を行った。分析では,両背景を統合したアイデンティティがあらわれている箇所に対して,類似性をもとに類型化を行った。そして,各インフォーマントの語りが各類型にどれほど分類可能かを示すマトリックスを作成した。分析の結果,両背景を統合したアイデンティティは,①集団の境界を重視するか,②両背景の民族的特徴を重視するか,③両背景の民族的特徴を一定程度満たすと思うかという,3 つの基準から,〈ハーフ〉〈ダブル〉〈マーブル〉〈アキュレイト〉に類型化が可能であることがわかった。さらに,両背景を統合したアイデンティティのあらわれ方が特徴的だった 2 名の検討を通して,類型に対する「ポジション」という視点を用いることで,個性がとらえやすくなることも明らかにした。
  • 成人学習理論からの検討
    豊田 香
    2014 年 13 巻 1 号 p. 41-61
    発行日: 2014年
    公開日: 2020/07/10
    ジャーナル フリー
    本論文は,専門職大学院ビジネススクール院生視点の授業満足基準から,院生が望む学習モデルを作成し,多様な経験や既有知識を持つ社会人の院生が,教員の知識体系や他の院生の視点をどのように学習資源として活かすことを望んでいるのかを,成人学習理論に照らして明らかにしようとしたものである。調査では,授業アンケート回答者1,137 名の自由記述をデータとし,「文書-コード・マトリックス」を用いて分析し,男性修了生 6 名に実施した半構造化インタビューの結果と照らし合わせた。その結果,個々の学習場面という視点では,「サービス業の質」と「学習者目線の質」が学習組織への信頼感を,「教授法の質」と「専門知識の質」が学習の有意味感を,「学習者変容の質」が自己の変容感を導き,学習場面間の相互作用という視点では,「タスクリンクの質」が達成感とわくわく感を,「人的リンクの質」が繋がる安心感を,「理論実践リンクの質」が自己効力感をもたらすという授業満足基準が,院生によって捉えられていることが明らかになった。院生はシラバスを共通認識として,事前課題により共通ベースを作り,事例を通して理論を正しく理解し,教員の知識体系を組み込みながら,ディスカッションで他の院生やゲスト講師から多様な視点を取得し,既存の準拠枠を組み替え,最後に課題を通して,理論を実践に架橋する展望を言語化するような「開放型学習」を望んでいるのではないかという仮説に至った。
  • 日本人キリスト教徒は日本社会の「宗教」ディスコースにどうポジショニングするのか
    綾城 初穂
    2014 年 13 巻 1 号 p. 62-81
    発行日: 2014年
    公開日: 2020/07/10
    ジャーナル フリー
    先行研究では,日本人キリスト教徒が「宗教」を語る際に,複数のポジション(ディスコース上の立ち位置)から「宗教」について矛盾した語りを行っていたことが見出されている。本研究では,この矛盾した語りに伴う葛藤に彼らがどのように対処しているのかを,ポジショニング理論によって検討することを目的とした。分析の結果,語りの時間的性質によってポジション間の矛盾を無化していることが見出された。また,個人的ポジショニングという「個人」を強調する発話行為によって,語り手が日本社会の「宗教」ディスコースのモラルオーダー(ポジションに付随するルール)に対処していることも見出された。個人的ポジショニングの検討から,この発話行為が語り手の固有性を指示することでモラルオーダーの効力の及ばない「聖域」を作り出すことが指摘された。現代社会において個人は,多様な文脈と単一の固有性とを同時に課せられている。それゆえ,多様なポジションが生じる語りの中で固有性を指示する発話行為として「個人」を捉えることは,現代社会の「個」の在り方を検討する上で有益と言えるだろう。
  • ループする物語の事例研究
    田中 元基
    2014 年 13 巻 1 号 p. 84-98
    発行日: 2014年
    公開日: 2020/07/10
    ジャーナル フリー
    本研究は,認知症高齢者が同じ物語を連続して繰り返して話す,ループする物語が,認知症高齢者と聞き手との相互行為を通じ,どのように行われるかを検討した。1 人の認知症高齢者が語るループする物語に着目し,1 つの物語が終結し再び開始されるまでの接続部分の特徴を分析した。物語の話し手である認知症高齢者と聞き手との相互行為の分析から,ループする物語の持つ 2 つの特徴が明らかとなった。第 1 の特徴として,物語の開始とも終結ともとれる形式をもったシークエンスの重なりが接続部分に存在することが見いだされた。この開始シークエンスと終結シークエンスの形式的特徴が類似していたため,終結部分の開始部分への転換が可能となると考えられた。第 2 の特徴として,聞き手と話し手の役割を維持するような関わりが行われていることが見いだされた。話し手の語りに対し,聞き手は物語の終結後に期待される発話を行わないことで,話し手が継続して語ることを促したり,話し手が物語を更に語ることを要請する発話を行っていた。以上の特徴から,ループする物語は話し手と聞き手の共同的な相互行為によって立ち現れる現象であると考えられた。
  • 森有正再考
    五十嵐 茂
    2014 年 13 巻 1 号 p. 99-115
    発行日: 2014年
    公開日: 2020/07/10
    ジャーナル フリー
    森は経験の出来という事柄について考え抜いた思想家である。本稿の目的は,現在に至るまで充分に理解されているとは言えない森の経験の思想の内在的理解をまず深めることである。そしてその理解を「人生の物語」=ライフストーリー研究の課題に繋げる。森の経験は単なる認識論的なそれではない。経験とは,その現れによって生を充たし組織する生実践そのものである。森は,そのような経験の発見と生成のプロセスを,経験世界を充たして現れるものの到来によって描いた。ものの到来が引き連れる「まとまりをもったもの」の出現によって言葉の意味を充たし定義し,それを内容として形成される思想を求めた。私のもとへと世界が出来する過程を明らかにすることは,森の言う「意味が存在に通じる道」すなわち意味の出来事をとらえ,描くことである。そこにおいて意味が対象と経験の間を往還する姿をとらえることができる。そのためには,語義的意味を超えて文脈において凝集する意味のふるまいをとらえる生成的意味論の視点を必要とする。それを繋ぐ環としてヴィゴツキー意味論が言及される。生の文脈をくぐり抜け,「生の主題」へと凝縮する意味のふるまいは,人生の物語研究における「経験の組織」「その意味づけ」における「意味の凝縮による生の主題の形成」をよくとらえるものとなる。
  • セルフヘルプ・グループにおけるオルタナティヴ・ストーリーの生成に注目して
    北村 篤司, 能智 正博
    2014 年 13 巻 1 号 p. 116-133
    発行日: 2014年
    公開日: 2020/07/10
    ジャーナル フリー
    本研究は,子どもの「非行」と向き合う親たちのセルフヘルプ・グループにおいて,参加者の語りや体験が変化していくプロセスを明らかにし,当事者にとってのグループの意義や機能を検討したものである。調査はフィールドワークによる参与観察と,参加者に対するインタビューを組み合わせて行われ,データの分析は,語られた内容だけでなく,語り方や語る体験の変化にも注目して進められた。結果として,参加者の語りは,時間が経過するにつれて,〈「非行」に巻き込まれる語り〉,〈「非行」を捉え直す語り〉,〈「非行」を受けとめる語り〉と変遷し,そこには参加者の認識や体験の変化が影響していることが明らかになった。この変化のプロセスは,参加者の視点が重層化し,語りの厚みが増す中で,語りにおける視野や意味づけの可能性が拡大し,ストーリーが変化していくプロセスとして捉えられた。また,この変化はグループとの相互作用の中で進行するものであり,参加者はグループのナラティヴのもつ新しい見方を知り(ナラティヴの「習得」),それを取り入れて,自分自身のオルタナティヴなストーリーを生成していた(ナラティヴの「専有」)。その過程において,グループは,ナラティヴを通じて新しい視点や見方を提供することで参加者の語りの可能性を拡げると共に,参加者の感情の吐き出しを受けとめ,抵抗や葛藤が伴う長いプロセスを支える機能を果たしていると考えられた。
  • 話し合いに対する信念に着目した授業談話とインタビューにおける語りの検討
    一柳 智紀
    2014 年 13 巻 1 号 p. 134-154
    発行日: 2014年
    公開日: 2020/07/10
    ジャーナル フリー
    本研究では教師のリヴォイシングにおける即興的思考の特徴を明らかにすることを目的に,話し合い中心の授業を継続的に実践する小学校教師による国語の授業談話とインタビューから,教師がどのような視点からどのように児童の発言や学習状況を認識し,その認識がどのようにリヴォイシングに反映しているかを,話し合いに対する教師の信念に着目して質的に検討した。その結果,第 1 に,リヴォイシングに際し児童の発言や学習状況を認識する教師の視点は多元的でありつつも柔軟に変化し,リヴォイシングにおいて取り上げる言葉や宛先に反映されていることが示された。第 2 に,他者の発言を聴くこと,さらに聴いて考えたことを自分の言葉にして発言することが重要であるという話し合いに対する対象教師の信念が,リヴォイシングにおける即興的思考において(1)児童の発言のうちにその後の話し合いに対する展望を見いだし,その発言を受けて周囲の児童が話し合うことを期待する,(2)児童の発言の仕方のうちに自身が願う学習姿勢の変化を見いだし,さらなる変化を期待する,(3)児童の視点に立って発言を聴き,児童の読解過程に寄り添う,という 3 点に反映していると考えられた。ここから,対象教師にとってリヴォイシングが話し合いを組織化するだけではなく,自身の信念を体現し,信念に基づき児童を育て,学級作りを進めるための方略の一つとなっていることが示唆された。
  • 独日国際家族における二言語での読み書き力の協働的形成
    柴山 真琴, ビアルケ(當山) 千咲, 池上 摩希子, 高橋 登
    2014 年 13 巻 1 号 p. 155-175
    発行日: 2014年
    公開日: 2020/07/10
    ジャーナル フリー
    本研究では,小学校中学年の国際児が親の支援を受けながら現地校と補習校の宿題に取り組む過程を,ドイツ居住の独日国際家族の事例に基づいて検討した。日本人母親が記録した約 2 年半の日誌データを協働的な相互作用枠組みを使って分析した結果,宿題遂行過程における親子間の相互作用について,次の 4 点が明らかになった。第一に,母親が現地校・補習校宿題の主要な支援者であった。第二に,現地校小 4 への進級(5 期)を境に,現地校宿題遂行における母子間の相互作用数・種類と父親の関与が大きく変化する一方で,補習校宿題遂行における親子間の相互作用の種類はほぼ変化せず相互作用数が減少していた。第三に,現地校宿題では,5 期以降,語彙と作文の宿題で母子間のドイツ語力の差が縮まり,母親が単独で支援しきれなくなった。第四に,補習校宿題では,対象児は母親の支援を得ながら作文の宿題に主体的に取り組んでいたが,語彙(漢字)の宿題には困難さを感じていた。国際児が二言語で宿題を継続的に遂行するためには,支援と学習の困難さに応じて,言語別・宿題領域別に両親が柔軟かつ補完的に支援を編成することの必要性が示唆された。
  • 青年期のきょうだいが辿る多様な径路と,選択における迷いに着目して
    笠田 舞
    2014 年 13 巻 1 号 p. 176-190
    発行日: 2014年
    公開日: 2020/07/10
    ジャーナル フリー
    本研究では知的障がい者(以下,同胞)の健常な兄弟姉妹(以下,きょうだい)のライフコース選択のプロセスを示し,選択における迷いとその解決となった手がかりを明らかにすることを目的とした。現在主要なライフコース選択を行っていると考えられる青年期のきょうだい男女 12 名を対象に,個別に半構造化面接によるインタビュー調査を行った。分析方法には時間を捨象せず人間の多様性や複雑性を扱うための方法論である複線径路・等至性モデルを援用した。青年期のきょうだいのライフコース選択のプロセスから,きょうだいは障がいを持つ者と家族であることを理由に同胞のケアに携わることを当然のこととして受け入れようとする考えと,自らの選択を重視する考えの双方を持ち,2 つの考えの不一致が大きいほど,選択における迷いを感じやすいことが示された。この選択における迷いを払拭する手がかりとして,きょうだいが同胞と一旦離れ,同胞のケアの在り方や親との関係について改めて考える機会を持つことが重要である。また親から直接的な言葉で改めてきょうだいの選択の自由を保障してもらうことも,選択の迷いを払拭する手がかりになる。青年期のきょうだいは,家庭内の役割において同胞のケアを担うことができる存在へ役割の変容の時期にある。同時にきょうだいの主体的なライフコース選択において,親はライフコース選択を広げるための重要な役割を担っていると考えられる。
  • 東條 弘子
    2014 年 13 巻 1 号 p. 191-214
    発行日: 2014年
    公開日: 2020/07/10
    ジャーナル フリー
    本研究は,中学校英語科授業における生徒の「つぶやき」の頻度と働きを検討し,生徒 3 名による授業への参加の仕方から,中学生の心的変容の一端を捉えることを目的とした。量的分析を経て,教室談話における生徒の「つぶやき」の傾向をふまえ,1 年 9 ヶ月間の授業観察データに基づき,時系列に沿った 15 事例の談話を質的に分析して,該当生徒による「つぶやき」の特徴と変容過程を検討した。結果として以下 5 点:(1)教師による発話の約 7 割が英語でもなお,生徒による「つぶやき」の約 8 割が母語に拠ること;(2)「つぶやき」の特徴として,個人的①復唱型;②知識拡充型;③直感型と,社会的④理解構築型;⑤反復再生型;⑥他者評価型が見出されること;(3)「つぶやき」の様相が変容する生徒としない生徒がおり,「つぶやき」には生徒の固有性が示されること;(4)「つぶやき」の特徴を考察することにより,学級における生徒の心的変容過程の一端が示唆されること;(5)生徒を取り巻く社会的文脈が,「つぶやき」の有り様に影響を及ぼすこと,が明らかになった。更に,学習者の授業態度や教師の認識を参照し,言語習得における認知的・社会的側面の双方を照射することにより,参加者主体型の実証的な英語教育研究が可能となり,「つぶやき」を重視する授業形態による英語学習の効用が示唆された。
  • 京舞篠塚流における稽古での「こだわり」に焦点を当てて
    竹内 一真, やまだ ようこ
    2014 年 13 巻 1 号 p. 215-237
    発行日: 2014年
    公開日: 2020/07/10
    ジャーナル フリー
    本稿では実践を通じて技能が伝えられる伝統芸能の稽古に着目し,伝承者が学習者との教授関係の中でどのようにこだわりを持ちながら自らの技能や知識を伝えているのかを明らかにした。京都市左京区で伝わる京舞篠塚流を対象として伝承者である篠塚瑞穂氏が学習者に関わる稽古の場面を中心に参与観察を行い,瑞穂氏が稽古のなかでどのように伝えているのかということに関するデータを集積し,分析を行った。分析では,こだわりを有する指導を対照的に捉えるためのカテゴリーである「特にこだわりが示されない指導」,そして,こだわりを有した指導からは「すでに教えたことがある重要な技能に対するこだわり」「技能を深めさせるためのこだわり」「技能の意義理解を促すためのこだわり」という 3 つのこだわり方の計 4 つのカテゴリーを抽出した。さらにそれら 4 つのカテゴリーの特徴を捉える 5 つの分析の観点が示された。これらの結果から,こだわりの役割として「強化」「深化」「誘導」といったものがあり,さらに伝承者が伝えたいと考える技能は学習者とのケアリング関係に基づいて伝わっていくことが示された。最後に伝承者と学習者の関係をナラティヴ・アプローチの観点から共同体に伝わる技能が世代を超えて伝わっていくプロセスを示し,伝承者を先行世代と後続世代を結ぶ媒介者という観点から考察を行った。
  • 意思確認困難な高齢者への胃瘻造設
    水岡 隆子, 藤波 努
    2014 年 13 巻 1 号 p. 238-252
    発行日: 2014年
    公開日: 2020/12/10
    ジャーナル フリー
    医療技術の急進する社会状況の中で,意思確認が困難な高齢者への人工的水分・栄養補給法の一つである胃瘻は, 延命医療の文脈で語られることが多い。胃瘻は,手術の負担が少なくきわめて効果的な栄養法であるため,様々 な疾患に大きな福音をもたらしてきた。しかし,造設の対象が「高齢」で「意思確認が困難」となると,議論は とたんに胃瘻導入の是非が問われるものとなり,本人・家族の日常の姿が見えないのが現状である。そこで本研 究は,摂食困難となった高齢者への胃瘻造設を選択し在宅で介護する家族の実態を明らかにすることを目的とし,①胃瘻を知った経緯,②胃瘻造設決定プロセス,③胃瘻の解釈の変容の3 つのカテゴリーを考察した。データはフィールドワークとインフォーマルインタビュー,半構造化インタビューによって収集し,エスノグラフィを記述した。その結果,①では,知る側の経験と知る状況の相互作用によって胃瘻の意味が解釈されていること,②では,予めの胃瘻の知識と,予めの心算が容態急変時の対応に有効であること,③では,「医療的処置」から「介護の道具」に胃瘻の意味をずらして活用することよって,家族は穏やかな日常生活を取り戻していることが明らかになった。
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