強アルカリ性電解水と強酸性電解水を組み合わせて洗浄消毒するシステムを内蔵する全自動内視鏡洗浄装置(医療機器)の性能(機能、洗浄消毒効果)について、客観的第三者評価を目的として本装置の使用経験がない異なる3箇所の医療施設において実使用評価を行った。評価に供した臨床使用後の内視鏡(上部消化管内視鏡157検体、下部消化管内視鏡69検体)からは多様な細菌種が検出されたが、いずれの施設においても高い消毒効果が確認された。なお、感染が重大視されている抗酸菌、
Helicobacter pylori、肝炎ウイルスの陽性患者検査後の内視鏡にも使用したが、内視鏡からそれらは検出されなかった。
また、本装置の実使用における利便性に関して作業従事者からは、装置の機能と操作性の良さと電解水の安全性が高く評価された。
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