薬剤疫学
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18 巻, 2 号
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企画/コホート研究とケース・コントロール研究 ―研究デザインの最近の動向―
  • 鍵村 達夫
    2014 年 18 巻 2 号 p. 73-75
    発行日: 2014/03/25
    公開日: 2014/04/30
    ジャーナル フリー
  • 竹内 久朗, 鍵村 達夫
    2014 年 18 巻 2 号 p. 77-83
    発行日: 2014/03/25
    公開日: 2014/04/30
    ジャーナル フリー
    本稿では,近年疫学研究で利用されているコホート内ケース・コントロール研究の概略をまとめた.また,本邦での研究事例として,使用成績調査から再構成された降圧薬データベースを用いた2つのコホート内ケース・コントロール研究を紹介した.コホート内ケース・コントロール研究は,ケース・コントロール研究で生じるバイアスを回避するとともに,コホート研究と比較して効率的に実施することが可能であるため,データベースを用いた薬剤疫学研究においても,広く用いられている研究デザインである. (薬剤疫学 2013;18(2):77-83)
  • 佐々木 紀幸, 鍵村 達夫
    2014 年 18 巻 2 号 p. 84-89
    発行日: 2014/03/25
    公開日: 2014/04/30
    ジャーナル フリー
    本稿では近年疫学研究で利用されているケース・コホート研究の概略をまとめた.また,日本での適用事例として,スタチン系薬剤に関する薬剤疫学研究(JSS: Japan Statin Study)を取り上げた.ケース・コホート研究では,観察開始時に研究コホートからサブ・コホートをランダムにコントロールとしてサンプリングする.そのため研究対象とするケースの種類や発生に応じてコントロールをサンプリングする必要がないので,コホート研究と同様に複数のイベントを同時に研究できる.さらに,未知の副作用の発現を前向きに研究する医薬品の安全監視手法としても応用可能であり適応範囲は広い. (薬剤疫学 2013; 18(2): 84-89)
  • 塩境 一仁, 鍵村 達夫
    2014 年 18 巻 2 号 p. 90-94
    発行日: 2014/03/25
    公開日: 2014/04/30
    ジャーナル フリー
    ケース・クロスオーバー研究は,研究の対象とするイベントが発現したケースだけの情報を使った研究であり,自らのデータからコントロールを得るため,セルフ・コントロールド・スタディに分類される.ケース・クロスオーバー研究が妥当な研究になるためには多くの制約がある.一方でケース・クロスオーバー研究が妥当な研究条件下では,ケース・クロスオーバー研究はコントロール群の患者の情報を別途収集する必要がなく,また遺伝情報や背景情報が一致したコントロールが得られるなど多くの利点がある.本稿では近年疫学研究で利用されているケース・クロスオーバー研究の概略をまとめた.(薬剤疫学 2013; 18(2): 90-94)
  • 小森 哲志, 鍵村 達夫
    2014 年 18 巻 2 号 p. 95-111
    発行日: 2014/03/25
    公開日: 2014/04/30
    ジャーナル フリー
    薬剤疫学研究において,薬剤への曝露と有害事象発生との因果関係を検討するための代表的な手法として,コホート研究とケース・コントロール研究という2つの研究手法がある.いずれの研究の背景にも,疾病が発生してくる元となるリスク集団の存在を想定することができる.コホート研究では,リスク集団のなかに研究コホートを設定し,それを直接調べようとする.一方,ケース・コントロール研究では,同じ研究コホートからコントロールをサンプリングすることにより,その一部を調べようとする.このように考えることで,コホート研究とケース・コントロール研究を統一的な視点から理解することができる.ここでは,コントロールをサンプリングする方法の例をいくつか示し,そのサンプリング方法によって得られる曝露効果の指標について概観した.(薬剤疫学 2013; 18(2): 95-111)
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