【目 的】 小学校5、6年児童に対して、喫煙が歯周組織に与える悪影響や加熱式タバコ(HTPs)による健康障害を含めた喫煙に関する認識と社会的ニコチン依存度との関係を検討することである。
【方 法】 2017~2018年に喫煙に関する認識と加濃式社会的ニコチン依存度調査票小学校高学年標準版(KTSND-youth)との関係を検討した。
【結 果】 児童496名のうち、95%以上が喫煙の害を認識していたが、歯周病やHTPsの正しい認識は低値であった(76%、56%)。次に、KTSND-youth中央値は、授業前3.0から授業後1.0に有意に低下した。また、歯周病やHTPs認識群のKTSND-youth中央値は、非認識群と比較し授業前後ともに有意に低値であった。
【考 察】 本研究のKTSND-youth中央値は、従来の報告に比べ低かった。
【結 語】 歯周病やHTPsの認識は、社会的ニコチン依存度に関連していた。
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