日本禁煙学会雑誌
Online ISSN : 1882-6806
ISSN-L : 1882-6806
11 巻, 6 号
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巻頭言
資料
報告
原著
  • 禁煙外来に携わる医師・看護職の調査より
    瀬在 泉, 加濃 正人, 埴岡 隆
    2016 年11 巻6 号 p. 158-165
    発行日: 2016/12/26
    公開日: 2017/01/28
    ジャーナル フリー

    【目 的】 禁煙外来に携わる禁煙専門指導者・禁煙認定指導者における「動機づけ面接」(MI)の普及の現状把握、および、MIの学習に関連する要因を検討する。

    【方 法】 日本禁煙学会認定禁煙専門指導者、および、禁煙認定指導者のうち無作為に抽出した医師・看護職500名に対し、無記名自記式質問紙調査を実施。回答の得られた251名の結果を分析した。

    【結 果】 MIを言葉として知っている者は81.3%、MIの概要を知っている者は70.9%であった。多変量解析の結果、MIの認知や学習状況に関連する有意な要因は「MI学習重要度」および「禁煙支援困難度」、「勤務地域」、「認定資格」「禁煙外来に関わる看護職数」であった。

    【考 察】 MIの認知は概ね高く、禁煙学会等における取り組みが反映されていると考える。一方で、継続的な学習方法を考慮する必要がある。

    【結 論】 本対象者がMIの学習を継続するためにはMIを学ぶ重要性以外の要因も考慮する必要があることが示唆された。

  • 谷口 まり子, 千葉 渉
    2016 年11 巻6 号 p. 166-171
    発行日: 2016/12/26
    公開日: 2017/01/28
    ジャーナル フリー

    【目 的】 女性に対するバレニクリン減量投与法と標準投与法における1年後禁煙率を比較し、減量投与法による禁煙治療の長期有効性を明らかにする。

    【方 法】 バレニクリン投与量を0.5 mg×1回/日3日間、4~7日目まで0.5 mg×2回/日、以後12週まで0.5 mg×2~3回/日継続投与とした減量投与法(2014年4月から2015年1月までに禁煙治療を受けた14名) と、添付文書に従った投与量で禁煙治療を受けた標準投与法(2008年5月から2014年3月までに禁煙治療を受けた50名) の半年後、1年後禁煙率を比較検討した。

    【結 果】 患者背景では身長のみ有意差を認めた。半年後禁煙率は減量投与法78.6%(11/14)、標準投与法78.0%(39/50)、1年後禁煙率は減量投与法78.6%(11/14)、標準投与法66.0%(33/50)で有意差を認めず、同様に有効であった。

    【結 論】 長期有効性の観点から、女性の禁煙治療におけるバレニクリン減量投与法は有意義であると考えられた。

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