【目 的】 禁煙治療に携わる看護職(禁煙外来専任看護師)の禁煙支援の実情と、やりがいや成功率についての関連を明らかにする。
【方 法】 禁煙外来に従事する看護職に自記式質問調査を実施し、女性看護師84名を対象とした。【結 果】 対象の属性は、平均勤続年数が約19年と比較的長い。禁煙支援は、口頭に加え、視覚に訴える媒体を使用する傾向にあった。「やりがい」は、経験年数と従事理由との関連を認めた。成功率は、「予約制」に有意差を認めた。喫煙者家族との同居が23.8%であり、禁煙支援や「やりがい」への影響を認めた。対象者の95.2%が看護職対象の講演会参加を希望していた。
【考 察】 禁煙外来における看護職の禁煙支援は、経験を活かし、やりがいにつながることが示唆された。継続的な研修や同居家族内に喫煙者がいる者へのサポートが課題である。
【結 論】 看護職の禁煙支援には、仕事の経験年数、従事理由及び家族内に喫煙者がいないことが関連要因として明らかとなった。これらは、仕事のやりがいにも関連していた。
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