高速道路上で発生する事故などの突発事象によるボトルネックが引き起こす渋滞の損失を低減するためには,迅速かつ正確に突発的なボトルネックを検出し,事故処理などの対応を行うことが有効である.本研究では,車両感知器により蓄積された大量の交通流データを活かしたノンパラメトリック手法を用いることでパラメータの調節が容易な突発的ボトルネック検出手法を構築する.この手法は,推定された交通状態変化の生起確率を用いて異常状態を抽出し,その中でもボトルネックの特徴を持った状態を検出するものである.本手法を首都高速道路3号渋谷線で収集された実データに適用し,精度の検証を行った.さらに,既往の手法である California アルゴリズムと比較し,同等以上の精度であることを確認した.