愛知県豊橋市牧野町における県道と市道の 4 枝無信号交差点は,総流入交通量が約 15,000 台/日と比較的多いが無信号で運用されている.そして,市道が鋭角の食い違い交差となっていることなど,交通安全上の課題を抱えている.その対策案として,瓢箪型ラウンドアバウトの導入が計画されているものの,国内では市街地における導入事例がなく,また,ラウンドアバウトマニュアルにおいても正円でないラウンドアバウトの幾何構造に関する設計の考え方などは記載がない状況である.そこで本研究では,実験フィールドに実物大の仮設ラウンドアバウトを設置し,実証実験を通して瓢箪型ラウンドアバウトの形状を検討した.本稿では,各種実験の概要と分析結果,および望ましいラウンドアバウト形状の検討結果について報告する.
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