交通工学論文集
Online ISSN : 2187-2929
ISSN-L : 2187-2929
2 巻, 6 号
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論文 (1) 基礎・応用学術研究
  • 榊原 肇, 大口 敬
    2016 年 2 巻 6 号 p. 1-10
    発行日: 2016/10/01
    公開日: 2016/10/01
    ジャーナル フリー
    系統制御は、複数の信号制御交差点を通過する車両の停止時間及び停止回数を最小化することを目的としている。最も単純な 1 リンク 2 交差点で、青現示率が共に0.5の場合の系統効果の性質はよく知られているが、任意の青時間率の場合の性質は明確ではない。本稿では系統効果の概念を再検討し、一般化して定式化する。系統効果とサイクル長、リンク長、往復旅行時間との関係を任意の青時間率に対して定式化し、その特性を考察する。その結果、系統効果が高いとは、リンク間の往復旅行時間がサイクル長またはサイクル長のN 倍数に一致する場合、系統効果が低いとは、リンク間の往復旅行時間が青時間長またはサイクル長のN 倍数+青時間長に一致する場合であることを示す・
  • 後藤 梓, 康 楠, 中村 英樹, 真島 君騎
    2016 年 2 巻 6 号 p. 11-19
    発行日: 2016/10/01
    公開日: 2016/10/01
    ジャーナル フリー
    2014年の道路交通法改正に伴いラウンドアバウトの導入が各地で検討される中で,流入交通容量に対する大型車の影響を定量化することは,重要な検討課題である.そこで本研究は,日本のラウンドアバウトにおける大型車の乗用車換算係数(PCE)を推定することを目的とする.飽和状態のラウンドアバウトを実観測することは困難なため,実観測可能な乗用車・大型車のミクロ車両挙動に基づいてキャリブレーションした交通シミュレータを用いて,環道部・流入部どちらか片方のみに大型車が混入する場合の流入交通容量を計測し,大型車の乗用車換算係数(PCE)を推定した.その結果,大型車の乗用車換算係数は,環道部より流入部において大きいことが示された.また,環道部・流入部の両方に大型車が混入する場合の流入交通容量も推定可能となった.
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