交通工学論文集
Online ISSN : 2187-2929
ISSN-L : 2187-2929
6 巻, 5 号
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論文 (2) 事例研究・調査報告研究・システム開発など
  • 萩田 賢司
    2020 年 6 巻 5 号 p. 1-10
    発行日: 2020/07/01
    公開日: 2020/07/01
    ジャーナル フリー
    平成 23 年から 24 年にかけて,集団登校中の小学生に対する重大な交通事故が複数回発生した.そのため,様々な通学路の交通安全対策が,以前にも増して手厚く実施されている.しかし,登下校時と登下校以外の小学生の交通事故と移動時間を比較した研究はなく,通行目的別に小学生の交通事故を比較し,特徴を分析した.小学生の歩行中と自転車運転中の交通事故死亡者数,死傷者数は,近年は減少していた.また,登下校時と登下校以外の移動時間を考慮した分析では,登下校時は,移動時間と比較して小学生の歩行中死傷者が少ないうえに,歩行中小学生の法令違反や横断歩道外横断の割合も低く,各種交通安全対策により登校時の交通事故リスクが特に低いことが窺えた.高学年は自転車運転中の死傷者が多数を占め,自転車の交通安全対策の重要性が示された.
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