現場に於ける熔接作業に要する材料及時間は極めて變動性に富み同一工事を行ふ場合にも作業者の技倆,使用材料,熔接部の状態,手待時間及其の他種々の條件に依り變化し或る時は二倍或る時は三倍四倍もかゝる事がある。從つて總ての場合を一率に考へる事も數量的に決定する事も嚴密な意味に於ては不可能である.然し乍ら現場作業に於ては少々の誤差は問題にせす實作業の標準となるべき數字を得られゝば良いのである.
今此處では實作業より得た巌字又は賓驗的に出した數字を實作業のdataに依りcheckしたものをcureeとし之を鈑厚のfunctionとした數式で表はし實用的な概算式としたのである.
此の概算式は文字通りの概算式であるから臨機に加減して實用に供すべきである.
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