鎔接協会誌
Online ISSN : 1883-7190
ISSN-L : 1883-7190
13 巻, 5 号
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  • 関口 春次郎, 小林 卓郎, 安保 喜和
    1943 年 13 巻 5 号 p. 153-156
    発行日: 1943/05/25
    公開日: 2011/08/05
    ジャーナル フリー
    先づ壓延の儘の同一デューコール鋼板より,種々の厚さ及び幅の板を採取した.次に之を半自動電弧熔着試驗裝置の臺上に置き極軟鋼心線に被覆せる熔接棒を用ひ,夫々の板の中央に一定條件の下で,シングル・ビードを置いた.次いで一定の條件で常温迄冷却した後,ビードに垂直方向に板を5等分し切断した.その各断面に就いて,變質の程度を硬度測定及び顯微鏡試験によつて調べ,又マクロ腐蝕して,變質及び熔込の深さを測つた.その結果デューコール鋼の變質程度は板幅の影響を受けることは少いか,板厚によつて著しく影響せられること,又板厚が増すにつれ熔込の減少することが明かとなつた.
  • 関口 春次郎, 小林 卓郎
    1943 年 13 巻 5 号 p. 157-165
    発行日: 1943/05/25
    公開日: 2011/08/05
    ジャーナル フリー
    鋼材熔接部に及ぼす豫熱の影響を歪及び變質の2つの側から研究した.先づ所謂Θ型の軟鋼板試驗片を用ひてビードに垂直なる方向の歪,即ち横收縮を測定し,接手部を局部的に豫熱する場合と,試片全體を豫熱する場合とで,此の横收縮に差のあることを明かにした.次に自硬性の甚だ大きいMn-Cr-Mo鋼及び比較的小さいデューコール鋼の兩者に就いて,變質に及ぼす豫熱の影響を冶金学的に調べた.即ち熔接部の硬度を測定し,顯微鏡組織を檢し,150℃及び300℃の豫熱が,之等兩種の鋼の熔接部に如何なる影響を及ぼすかを観察した.
  • 鈴木 音次郎, 村松 隆一
    1943 年 13 巻 5 号 p. 166-175
    発行日: 1943/05/25
    公開日: 2011/08/05
    ジャーナル フリー
    各種原動機,化学機械等の急激な需要から高温に於て使用される機器が多くなつて來てゐる.それには先づ耐熱鋼の研究が重要で然もこれを熔接構造とするためには優秀なる耐熱鋼熔接棒が是非必要となる.筆者等はこれ等の趨勢から700℃前後に於て強力な熔接々手を得んものと本實驗を行つた.
    耐熱熔接棒に關する文献を調査すると概ねNi含量の大なるものが多く,我國の如くNi資源の乏しい國にあつては甚だ痛痒を感ずる.交献によると25%Cr-20%Ni熔接棒に關する資料が多く一部の研究者は初期の耐熱鋼熔接棒であるとなし,又特に自硬性を有する高炭素鋼や特殊鋼の熔接に利用されてゐる向が多い.耐熱鋼熔接棒としては更にNi含量の多い例へば15%Cr-35%Ni,13%Cr-60%Ni,15%Cr-85%Ni等が發表ざれてゐるが詳細な資料ではない.茲では取敢えず18%Cr-8%Ni,19%Cr-9%Ni-1%Mo,25%Cr-20%Niの3種の熔接棒で電弧熔接による熔着鋼を作り,高温度に於ける引張,衝撃及び匍匐試驗を行つた.その結果高温張度では25%Cr-20%Niが最も大で次で19%Cr-9%Ni-1%Mo,18%Cr-8%Niの順となつてゐる.併し靱性は丁度その反對で18%Cr-8%Niが最も良好であつた.
    匍匐試驗によるとその假定する匍匐速度によつて勿論耐久限度を異にするが,3種の熔接棒を比較した場合は25%Cr-20%Niが最も優つてゐる.勿論この實驗結果から必ずしも25%Cr-20Niが最良の耐熱鋼熔接棒であると断定してゐるものではなく,CrとNiの含量の如何,他の有効金屬元素の添加も考へられ同時に電弧熔接としては適合する被覆劑の研究も必要で殘された問題は多いのである.
  • 横手 光雄
    1943 年 13 巻 5 号 p. 175-180
    発行日: 1943/05/25
    公開日: 2011/08/05
    ジャーナル フリー
  • W. Spraragen, G.E. Claussen
    1943 年 13 巻 5 号 p. 181-182
    発行日: 1943/05/25
    公開日: 2011/08/05
    ジャーナル フリー
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