強い點熔接を得る爲めには,點熔接部に表はれる組織を檢べ,然る後に決定出來るものであるが本報告にほ輕合金並に鐵合金鈑に點熔接を行ひ.その組織を明かにし,粒状組織,柱状組織石垣状並に再結晶部と分ち得た.各組織の硬度分布並に有孔,サンドウィッチ試驗方法により點熔接部の各組織が表はす剪斷應力を測つた.次に超デュラルミン鈑を以て普通熔融方法で點熔接部に表はれると同一の組織を再現させ,その類似組織を用ひ再び破斷剪斷應力を計測し,同時に硬度分布を併せ檢べた、その結果硬度と破斷剪斷應力は割合よく平行性が保たれ,實際の點熔接部に於て強い柱状組織は此の場合にも強いことを示した.よつて點熔接部には出來るだけ強い柱状組織が必要であることを示した.
即ち點熔接部を全部強い柱状組織にするか又は剪斷される所へ強い柱状組織を持つて來ることにより,強い點熔接々手が得られることを明かにした.
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