1.完全表面融合は可能である。故に栓熔接の強度は孔の總而積の應剪力に基礎を置かねばならぬ。
2.肉盛栓熔接は隅肉栓熔接よりも多くの長所を有する。即ち肉盛熔接は作業が簡單であり迅速である,張度も平均して居り大きな孔を必要としない。而して仕上げが美しい。
3.肉.盛栓熔接は近代的電被覆電極棒を用ひれば、熔接金屬の牧縮に依る破壊の危險を除去し得る
4.大なる栓熔接及溝熔接は低い勢斷値で破碎する、何となれば累進破壞の傾向を有するからである。
5.良好な熔接をなすには鈑の厚さに對する孔の大さに最小限がある。
6.栓熔接の全剪斷力を増進せしめ得る限度に於て鈑厚に對する孔の大さに最大限がある。
7.栓熔接の表面剪斷破壊は、熔融部分の過熱鋼表面に於て起る、其結果栓熔接の剪斷力は低下する。
8.試瞼弔各種電極棒に依る熔着金屬の剪斷力は47,400~53,800psiに於て變化する。
9.栓熔接は垂直状態に於ても良く熔接出來る。
10.栓熔接を爲す場合は、使用電極棒に最大電流を通じて行はねばならぬ、斯くする事に依り熔着金屬の剪斷力を増加し完全融合を爲す事が出來る。
11.栓熔接は極めて強靭である。從つて急に破壊する樣な事はない。
12.枠熔接に因る鈑の歪曲は、隅肉熔接の場合よりもはるかに少い。
13.栓熔接に對し推舉すべきサイズ及設計荷重は第K表の通りである。
14.栓熔接が隅肉熔接と共に川ひられた場合、兩者の合成力は只一定の最少間隔が栓熔接に使用された時に限り得られるであろう。
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