社会言語科学
Online ISSN : 2189-7239
Print ISSN : 1344-3909
ISSN-L : 1344-3909
5 巻, 2 号
選択された号の論文の11件中1~11を表示しています
  • 片桐 恭弘
    原稿種別: 本文
    2003 年 5 巻 2 号 p. 1-2
    発行日: 2003/03/31
    公開日: 2017/04/29
    ジャーナル フリー
  • 八木 公子
    原稿種別: 本文
    2003 年 5 巻 2 号 p. 3-19
    発行日: 2003/03/31
    公開日: 2017/04/29
    ジャーナル フリー
    本稿は,現職日本語教師の日本語教師職イメージを探ることを目的とし,またその尺度作りのための試行でもある.現職日本語教師に対して日本語教師職についての42項目・5件法の質問紙調査を実施し,得られた114名の回答を主因子法・プロマックス回転を用いて因子分析した.その結果,「仕事からの要求」「仕事への好感度」「仕事の見た目」の3因子が抽出された.また,属性別にt検定あるいは分散分析と多重比較を行ったところ,(1)20〜30代の日本語教師の方が40代の日本語教師より(p<.05),(2)日本語学校の日本語教師の方が法人の日本語教師より(p<.05),(3)女性日本語教師の方が男性日本語教師より(p<.01),「仕事からの要求」を有意に強く感じているという結果であった.また,「将来もこの仕事を続けていくと思うか」との質問に「続けない」あるいは「わからない」と答えた日本語教師は,「続ける」と答えた日本語教師に比べて「仕事への好感度」が有意に低かった(p<.01).
  • 林 〓情
    原稿種別: 本文
    2003 年 5 巻 2 号 p. 20-32
    発行日: 2003/03/31
    公開日: 2017/04/29
    ジャーナル フリー
    本研究は,アンケート調査をもとに,両国の非親族に対して用いられる呼称例を収集し,類型を作り,その類型から呼称の使い分けとその特徴について対照比較したものである.分析の結果,(1)既知の人に対する場合,両言語では,親族名称,実名・愛称,人称代名詞,地位・役職名,職業・役割名などが呼称として用いられている.呼称表現の使用をみると,韓国語では年上に対しては親族名称が,同年輩,年下に対しては実名・愛称で呼びかけるのが一般的である.これに対し日本語では,同僚や知人においてごくわずかな親族名称だけが用いられているだけで,非親族に対しては実名・愛称で相手のことをとらえることが圧倒的である.(2)一方見知らぬ人に対する場合,両言語では,親族名称,人称代名詞,「喚起語句」などが呼びかけとして用いられており,その中でも「喚起語句」が多用されている点で共通している.しかし親族名称の使用には違いが見られ,日本人に比べて韓国人のほうが多用している.
  • 彭 国躍
    原稿種別: 本文
    2003 年 5 巻 2 号 p. 33-47
    発行日: 2003/03/31
    公開日: 2017/04/29
    ジャーナル フリー
    古代中国社会は身分関係の厳しい封建社会である.このような身分関係は多かれ少なかれことばの運用に反映される.『礼記』(前1世紀)の中で,身分の異なる人の死についてそれぞれ異なる表現を使い分けるように規定している.本論文は『史記』(前1世紀)を対象として死亡を表すさまざまな異形と指示対象の社会的身分との関係,および言語変異に影響を与える他の社会的要因などについて考察した.そして,『礼記』の言語規範と『史記』の言語運用との間の違いについて検証を行なった.
  • 曹 偉琴
    原稿種別: 本文
    2003 年 5 巻 2 号 p. 48-57
    発行日: 2003/03/31
    公開日: 2017/04/29
    ジャーナル フリー
    本稿は,夫婦間の呼称の使用を分析する際,社会的価値観,年齢,性別,階層との関連を視点に取り入れる.このようなより包括的な枠組で夫婦間の呼称を捉えてみると,呼称選択に影響する社会構造,社会的価値観などが浮き彫りになる.考察の結果では,主に次のことが判明した.(1)年齢が下がるにつれ,呼称形式が減少する.その原因は若年層が古い価値観の呼称を使わないことにある.(2)8割以上の男女がほぼ同じ割合で〈名前類〉の呼称を選んだ.この傾向は,女性が古い社会観念から解放され,経済的に自立したため,夫婦関係は男性優位の家長型から夫婦平等のパートナー型に変わったことに起因する.
  • 尾崎 喜光
    原稿種別: 本文
    2003 年 5 巻 2 号 p. 58-73
    発行日: 2003/03/31
    公開日: 2017/04/29
    ジャーナル フリー
    関西では男女共通に使われるが関東では主として男性の間で使われる間投助詞「なぁ」と推量的確認表現「やろ」(関東では「だろ」)について,関西の女性がこうした表現を使った場合,関東の人がそれをどう評価するか,また関西の人は関東の人がどう評価しているとイメージするかを調べた.その結果,判断保留的な回答を除く部分で見ると,関東の人は「良い感じがする」と肯定的に評価する人の方が,「あまり良い感じがしない」と否定的に評価する人よりもむしろ多いことが分かった.その一方で関西の人は,関東の人は「あまり良い感じがしない」と否定的に評価しているだろうと考える人の方が,「良い感じがする」と肯定的に評価しているだろうと考える人よりもむしろ多かった.関東の人は,関西の女性が使うこうした表現を,当の関西の人が推測するほどには否定的に受け止めていないようである.他方,関西では使用がそれほど一般的でないが関東では男性よりも女性の間で一層よく使われている間投助詞「ねぇ」と推量的確認表現「でしょ」について,関東の男性がこうした表現を使った場合,関西の人がそれをどう評価するか,また関東の人は関西の人がどう評価しているとイメージするかを調べた.その結果,判断保留的な回答を除く部分で見ると,関西の人は「あまり良い感じがしない」と否定的に評価する人が5〜6割と多数を占め,「良い感じがする」と肯定的に評価する人よりもはるかに多いことが分かった.その一方で,関東の人も,関西の人は「あまり良い感じがしない」と否定的に評価しているだろうと考える人の方が,「良い感じがする」と肯定的に評価しているだろうと考える人よりも多いものの,否定的な評価の数値は当の関西ほど高くなく,実際よりもやや楽観的に推測しているところが見られた.
  • 中井 精一
    原稿種別: 本文
    2003 年 5 巻 2 号 p. 74-80
    発行日: 2003/03/31
    公開日: 2017/04/29
    ジャーナル フリー
  • 岡本 能里子
    原稿種別: 本文
    2003 年 5 巻 2 号 p. 81-85
    発行日: 2003/03/31
    公開日: 2017/04/29
    ジャーナル フリー
  • 西阪 仰
    原稿種別: 本文
    2003 年 5 巻 2 号 p. 86-89
    発行日: 2003/03/31
    公開日: 2017/04/29
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    2003 年 5 巻 2 号 p. 90-92
    発行日: 2003/03/31
    公開日: 2017/04/29
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 文献目録等
    2003 年 5 巻 2 号 p. 99-
    発行日: 2003/03/31
    公開日: 2017/04/29
    ジャーナル フリー
feedback
Top