社会言語科学

巻頭言

永瀬治郎

原稿種別: 本文
1999 年 1 巻 2 号 p. 1-
発行日: 1999/03/31
公開日: 2017/04/26

DOIhttps://doi.org/10.19024/jajls.1.2_1

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日本文化キー・ワード概念にからむ語用論

高橋潔

原稿種別: 本文
1999 年 1 巻 2 号 p. 2-12
発行日: 1999/03/31
公開日: 2017/04/26

DOIhttps://doi.org/10.19024/jajls.1.2_2

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Wierzbicka(1991,1997)は,文化キー・ワードの意味分析を通して文化分析をおこなっている.日本文化のキー・ワードとしては,「甘え,遠慮,和,恩,義理,精神,思いやり」という7つの単語を取り上げ,「自然意味メタ言語」(Natural Semantic Metalanguage)を用いた意味分析を与えている.日本語話者が日常的に用いている「どうぞ/どうか」,「はい/ええ」,「ね」などの語用の中には,英語の対応する表現との対照から,「話者以外のところ(聞き手あるいは(話者の想定している)社会一般の基準)に社会的重心があり,そこからの視点から,あるいはそこからの視点に配慮して用いられる」という[外心的]という特徴が見い出せる.この特徴は,実は,上記キー・ワードの「甘え,和,思いやり」などの意味を構成する要素の一部に反映されていると考えられるが,Wierzbicka流の表記ではこのことは捕らえられていない.[外心的]は,伝統的な日本人の自画像と一致する特徴でもある.

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幼児の「聞き返し」 : 縦断的事例研究

白井純子, 白井英俊, 浜崎なおみ, 菊池隆典, 木畑典子, 古田嘉照, 渡邊欣一

原稿種別: 本文
1999 年 1 巻 2 号 p. 13-22
発行日: 1999/03/31
公開日: 2017/04/26

DOIhttps://doi.org/10.19024/jajls.1.2_13

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本研究は,ある幼児を対象に,その幼児が相手の発話に対して「ン?」や「ウン?」などと能動的に反応する(聞き返し」と呼ぶ)ことが周りの大人にどのような行為を引き起こさせるか,またこれが幼児の言語発達においてどのような働きがあるか,という点に注目して分析を行ったものである.一年あまりの観察期間のうち語数やMLUの違いから,初めの5ヵ月を観察初期,最後の5ヵ月を観察後期とし,二つの期間において発話された語数や平均発話長,会話における態度,会話によって幼児が達成したことがら,聞き返しに対する母親の応答を分析した.その結果,観察期間全体を通し,「聞き返し」によって同じテーマについての話が長くなること,観察初期,観察後期において母親の応答が有意に違いがあることなどが明らかになった.このことから,聞き返しによって母親は直前の発話の言い換えや繰り返しを行い,それによって幼児は言葉の理解が促進されるのではないかと考えられる.これまで母親およびまわりの大人が幼児に対してある特徴的な話しかけをすることはよく知られているが,本研究は,そのような話しかけが幼児の側からの働きかけによっても引き起こされることを示唆するものである.

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日本の方言学

徳川宗賢, ネウストプニー J. V., 田中ゆかり, 土岐哲

原稿種別: 本文
1999 年 1 巻 2 号 p. 23-31
発行日: 1999/03/31
公開日: 2017/04/26

DOIhttps://doi.org/10.19024/jajls.1.2_23

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「宝庫」の扉を開けてみよう, 東照二(著), 1997, 社会言語学入門-生きた言葉のおもしろさにせまる, 研究社出版

真田信治

原稿種別: 本文
1999 年 1 巻 2 号 p. 32-34
発行日: 1999/03/31
公開日: 2017/04/26

DOIhttps://doi.org/10.19024/jajls.1.2_32

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事例研究:日系カナダ人(二世)による日英語間コードスイッチングのしくみを解明する

岩田祐子

原稿種別: 本文
1999 年 1 巻 2 号 p. 35-37
発行日: 1999/03/31
公開日: 2017/04/26

DOIhttps://doi.org/10.19024/jajls.1.2_35

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日常生活の中の「コミュニケーション」, 深田博己(著), 1998, インターパーソナル・コミュニケーション-対人コミュニケーションの心理学, 北大路書房

橋元良明

原稿種別: 本文
1999 年 1 巻 2 号 p. 38-40
発行日: 1999/03/31
公開日: 2017/04/26

DOIhttps://doi.org/10.19024/jajls.1.2_38

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日本の社会言語学の動向と柴田武博士

井上史雄, ロングダニエル

原稿種別: 本文
1999 年 1 巻 2 号 p. 41-47
発行日: 1999/03/31
公開日: 2017/04/26

DOIhttps://doi.org/10.19024/jajls.1.2_41

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第3回研究大会シンポジウム「言語データの新たな可能性 : コーパスを作る・コーパスを使う」

橋田浩一

原稿種別: 本文
1999 年 1 巻 2 号 p. 48-52
発行日: 1999/03/31
公開日: 2017/04/26

DOIhttps://doi.org/10.19024/jajls.1.2_48

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社会言語科学会ワークショップ開催記録

杉戸清樹

原稿種別: 付録等
1999 年 1 巻 2 号 p. 53-55
発行日: 1999/03/31
公開日: 2017/04/26

DOIhttps://doi.org/10.19024/jajls.1.2_53

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