経営情報学会誌
Online ISSN : 2435-2209
Print ISSN : 0918-7324
28 巻, 2 号
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論文
  • 加藤 拓巳
    2019 年28 巻2 号 p. 57-68
    発行日: 2019/09/15
    公開日: 2025/04/01
    ジャーナル フリー

    多くの業界でコモディティ化が進む中,その波から抜け出すためには,商品の機能を超えたブランドを構築することが重要である.ブランド構築の源泉の1つに,ブランドネームがある.識別性・意味性の富むブランドネームは,ブランドエクイティを高める.また,商品に対する態度要因の34%をブランドネームが占めるとも言われている.ブランドネームの対象は,企業ブランド,商品ブランド,技術ブランドと大別して3つである.ただし,企業ブランドネームは容易に変更できるものではなく,現場の施策となりにくい.また,技術ブランドは,商品ブランドを横断するため,商品ブランド以上に企業全体の競争力に寄与する可能性を有した資産である.そこで,本研究では,日本の自動車業界における自動運転技術を対象に,技術ブランドネームが購入意向に与える影響をRCT(Randomized Controlled Trial)で評価した.その結果,購入意向を1.5倍高める効果を観測し,技術のブランド化について効用を示した.

  • 安井 一貴, 中野 修平, 三川 健太, 後藤 正幸
    2019 年28 巻2 号 p. 69-87
    発行日: 2019/09/15
    公開日: 2025/04/01
    ジャーナル フリー

    情報技術の発展に伴い,消費者の購買履歴データが大量に生成・蓄積されている.これらのデータを活用して消費者の購買行動を把握し,消費者一人一人の購買行動に合わせたマーケティング施策を講じることは,多くの小売企業の売上向上のために有効である.本研究では,消費者の購買行動の中でも周期的な購買行動とイベント時の特殊な購買行動に着目した購買行動分析モデルを提案した.モデルは時系列モデルと確率的潜在クラスモデルをベースに構築し,周期的な購買行動とイベント時の特殊な購買行動の双方に着目した消費者の購買分析モデルを作成した.また,株式会社マクロミル提供の実購買データに適用することでその有用性を示した.

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