森林計画学会誌
Online ISSN : 2189-8308
Print ISSN : 0917-2017
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56 巻, 2 号
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表紙
論文
  • 学会および教科書の整理を通じた森林計画学を含む各分野の計画学の確認と計画学的共通点の探索
    當山 啓介
    原稿種別: 論文
    2023 年 56 巻 2 号 p. 39-52
    発行日: 2023/07/03
    公開日: 2023/09/01
    DOIhttps://doi.org/10.20659/jjfp.56.2_39
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    當山啓介：学会および教科書の整理を通じた森林計画学を含む各分野の計画学の確認と計画学的共通点の探索,森林計画誌56：39～52,2023　学会の探索とレビュー,教科書の分析を通じ,日本における計画学の諸分野の存在確認と,計画学に共通する知見の抽出を試みた。学術団体名を基準とすると,日本において計画学という学問領域が確認できる分野は森林・風景・農村・都市・土木・建築・行政の7分野があり,2010年代に発刊された教科書タイトルを基準とするとこれに交通・水工が加わった。ただし,取り扱う対象が互いに重複していて,各分野を峻別できない場合もみられた。各計画分野は共通して公共性がある分野であった。各分野の教科書では計画の定義や特徴といった「共通前提事項」が記載されていた。また,異なる複数の計画学分野の教科書で,適応的管理,形骸化対策,住民参加,課題の問い直し,能力形成といった共通する内容に関する有意義な「共通知見」が記載されており,森林計画学分野では記載がみられない点もあった。森林計画学を含む各計画学分野は他分野において示されている知見を参考にできると考えられる。

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