森林計画学会誌
Online ISSN : 2189-8308
Print ISSN : 0917-2017
55 巻, 1 号
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森林計画学会誌 第55巻 第1号
特集号にあたって
論文
  • 林 悠介, トウ ソウキュウ, 加藤 正人, 中村 良介
    原稿種別: 論文
    2021 年55 巻1 号 p. 3-22
    発行日: 2021/08/20
    公開日: 2021/10/20
    ジャーナル フリー

    林悠介・トウソウキュウ・加藤正人・中村良介:ディープラーニングによる針葉樹の単木樹冠検出と樹種分類,森林計画誌55:3~22,2021 近年,単木レベルの樹種把握に機械学習(ML)や深層学習(DL)が活用されている。しかし,従来手法は解析者の経験と労力を要する上に,新規データへのモデル適用が難しかった。本研究では,UAVとALSで取得したデータ(RGB,樹冠高モデル(H),傾斜モデル(S))にDL手法Mask R−CNNを適用し,自動で単木樹冠・樹種推定が可能なモデルの構築を試みた。信州大学農学部構内演習林の多時期データから3種類のデータセット(RGB,RGB+H,RGB+S)を作成し,優占する針葉樹(アカマツ,カラマツ,ヒノキ)を検出・分類するモデルの構築を行った。これらを用いて,新規の4サイトで単木樹冠・樹種推定を行った結果,RGB+Sモデルでは検出率0.905,分類精度0.955と3モデル中最も汎化性能があり,新規サイトへの適用可能性が高いことが明らかとなった。今後はより環境条件に依存しないモデル構築が求められ,DL手法の最適化や学習効率向上,データ蓄積等が課題である。

短報
  • 小林 裕之, 高岸 且, 森川 英治, 細野 賢一, 江口 輝, 小島 光平
    原稿種別: 短報
    2021 年55 巻1 号 p. 23-29
    発行日: 2021/08/20
    公開日: 2021/10/20
    ジャーナル フリー

    小林裕之・高岸且・森川英治・細野賢一・江口輝・小島光平:RTK機能搭載UAVとGNSS移動基地局の組み合わせによる写真測量の精度検証,森林計画誌55:23~29,2021 GCPの測量コスト削減を目指し,RTK機能搭載UAVによる直下視撮影と斜め撮影を行い,位置精度を検証した。GCP数が0,1,5個の場合の検証点での3次元RMSEは,直下視撮影でそれぞれ7.5~14.0,4.2~6.7,2.4~3.6cm,斜め撮影でそれぞれ6.1~9.5,2.0~3.3,2.7~5.5cmとなった。斜め撮影の0GCPでは水平,垂直RMSEとも10cm未満となり,GCPなしでも森林計測には十分な精度が期待でき,さらに高精度を目指す場合はGCPを1個設置するのがよいと考えられた。

研究ノート
記録
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