災害のなぜなぜ分析で3, 4番目に挙げられる原因に「ひとこと言っておけばよかった」「やる前に相談すればよかった」「仲間が手順から逸脱したことを提案したが,周りも消極的に同調し,流された」が挙げられており,声かけの大切さ,適正な権威勾配,言い出す勇気など人的要因の重要性を深く気づくノンテクニカルスキル教育の実施が求められていた.
状況認識においても情報の受信や理解において思い込みが判断を曇らせて事故を招くことが多い.自己を知れば事故が減ることを目標に,判定質問を考案して個人の思い込み度合いを測定し,それを自覚することにより事故が減らせると考え,受講者自らが深く気づく教育プログラムを構築した.
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