同軸型直線導入機，真空容器，そして試料格納部から構成されたコンパクトな試料搬送導入装置を開発した．試料格納部は真空に引いたり，不活性ガスで置換することができ，試料を大気に曝すことなく分析装置へ移動し分析を行うことができる．試料格納部の到達圧力は ∼ 4.6 × 10^-4 Paであり，20日間もの期間，1 × 10^-3 Pa以下に保持可能であることを確認した．本装置にアルゴンスパッタし，清浄表面を形成したアルミ箔を41時間保管した．その時，表面には ∼ 1.0 nmの酸化膜が生成された．その酸化膜厚は自然酸化膜の1 ⁄ 4程度であった

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反射高速陽電子回折による表面構造解析の手法と，解析に必要な動力学的理論の概略について述べる．構造解析については，原子位置の表面垂直成分の決定に有効な1波近似条件による解析法について述べ，その結果を用いて，対称入射におけるロッキング曲線の解析法および反射回折パターンの回折強度分布の解析法について述べ，この手法が表面構造決定に非常に強力であることをSi(111)√21×√21-AgおよびSi(111)7×7を例として示す．

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