-
一原 彰宏, 木村 真晃, 日下 正広, 海津 浩一
セッションID: 213
発行日: 2008年
公開日: 2008/10/28
会議録・要旨集
フリー
肉厚t/外径ODが0.1以下のSUS310S鋼薄肉円管の接合に摩擦圧接法を適用し,継手の引張強さとt/ODとの関係を調べた.その結果,摩擦圧力120MPaでは,その比が0.062以上のときに継手は母材と同等の引張強さを有して母材部から破断することがわかった.
抄録全体を表示
-
山口 陽輔, 長谷川 正義
セッションID: 214
発行日: 2008年
公開日: 2008/10/28
会議録・要旨集
フリー
著者らは既にガスおよび水道用ポリエチレン管の直管に摩擦圧接法を用いて迅速でかつ低コストの接合法を開発した。本研究では本管に支管を接合する場合、今までのエレクトロフュージョン法では、工事が完了するまでガスおよび水道を停止し、支管の接合部を掘り起こして施工していた。従って、一部の住民はガスおよび水道が使えないのみならず、工事費も莫大であった。本研究で開発した摩擦熱で支管を本管に接合すれば、支管の接合部の掘り起こしの必要もなく、著しく経済的な接合方法を開発したので報告する。
抄録全体を表示
-
土屋 由美子, 高橋 雅士, 斎藤 宣久, 木村 真晃
セッションID: 215
発行日: 2008年
公開日: 2008/10/28
会議録・要旨集
フリー
SCWRの燃料被覆管の候補材料として結晶粒微細化材が挙げられている。適用の場合には端栓接合が必要となるが、現状の溶融接合では入熱量が大きいため、結晶粒が粗大化し、材料特性の維持が難しくなる。そこで入熱量の低い摩擦圧接に着目し、結晶粒微細化材の接合方法の一つとして適用可能性を検討した。その結果、1mm厚の結晶粒微細化材薄肉管において、最適条件を見出すことに成功し、適用可能性を示唆した。
抄録全体を表示
-
白井 秀彰, 井黒 俊太郎, 望月 正人, 豊田 政男
セッションID: 216
発行日: 2008年
公開日: 2008/10/28
会議録・要旨集
フリー
要旨(日本語) 近年の自動車部品の製造を取り巻く環境は厳しく,コストタ゛ウン,環境対応の動向を受け,異種金属接合のニース゛が増加している.異種金属接合では金属間化合物の生成による脆性破壊などの問題があり,その適用には接合メカニズム解明が不可欠である.本研究では,塑性流動を用いた異種金属(ALとSUS)接合について検討した.
抄録全体を表示
-
鄭 永東, 藤井 英俊, 中田 一博, 野城 清, 木谷 靖, 松下 宗生
セッションID: 217
発行日: 2008年
公開日: 2008/10/28
会議録・要旨集
フリー
供試材として過共析鋼(SK5)を用い、摩擦攪拌接合を実施した。接合部のミクロ組職および機械的特性に及ぼす接合速度の影響について検討した。 その結果、良好なビード外観および継手強度が得られた。
抄録全体を表示
-
佐東 信司, 伊藤 正泰, 渡辺 昇, 佐藤 裕
セッションID: 218
発行日: 2008年
公開日: 2008/10/28
会議録・要旨集
フリー
純鉄を用いて摩擦攪拌接合を行った。接合の最適条件はツールの回転数と攪拌速度の変化から調べた。攪拌接合部の強度評価は微小試験片を用いて引張り試験から求めた。引張り強さは結晶粒に依存することが得られた。
抄録全体を表示
-
適正接合条件の検討
松下 宗生, 木谷 靖, 池田 倫正, 小野 守章, 藤井 英俊, Zifcak Peter
セッションID: 219
発行日: 2008年
公開日: 2008/10/28
会議録・要旨集
フリー
板厚1.6mmの590~1180N/mm2級高張力薄鋼板の摩擦攪拌接合において、ツール回転数、接合速度などのパラメータが継手健全性に及ぼす影響を調査し、高張力鋼板の適正接合条件範囲を明らかにした。
抄録全体を表示
-
590~1180N/mm2級高張力鋼の継手特性
木谷 靖, 松下 宗生, 池田 倫正, 小野 守章, 藤井 英俊, Zifcak Peter
セッションID: 220
発行日: 2008年
公開日: 2008/10/28
会議録・要旨集
フリー
板厚1.6mmの590~1180N/mm2級高張力薄鋼板の摩擦攪拌接合において、各強度レベルの鋼板による継手の機械的特性(引張強度、硬さ分布)を明らかにした。
抄録全体を表示
-
小西 佳郎, 藤井 英俊, 上路 林太郎, 中田 一博, 野城 清
セッションID: 221
発行日: 2008年
公開日: 2008/10/28
会議録・要旨集
フリー
大幅な接合速度の向上や荷重の低減を目的とし、炭素鋼に対して補助熱源にレーザーを用いた摩擦攪拌接合を行なった。得られた継手の微細組織に及ぼす入熱量の影響を調査した。
抄録全体を表示
-
澤田 祐貴, 中村 満, 佐藤 裕, 朴 勝煥, 平野 聡
セッションID: 222
発行日: 2008年
公開日: 2008/10/28
会議録・要旨集
フリー
球状黒鉛鋳鉄とオーステナイト系ステンレス鋼の重ねFSWについて接合速度を変化させて接合強度及び界面組織について詳細に検討した.その結果,接合速度を速くすることで攪拌部のチルを抑制し,硬化層を少なくすることができ良好な組織を得ることができた.
抄録全体を表示
-
狩野 芳光, 加藤 数良
セッションID: 223
発行日: 2008年
公開日: 2008/10/28
会議録・要旨集
フリー
厚さ0.4mmのSUS304ステンレス鋼の重ね接合に摩擦スポット接合を適用し,得られた継手の組織および機械的性質について検討した.
抄録全体を表示
-
玄地 一夫, 石川 武, 岩木 俊一, 松岡 茂樹, 藤井 英俊, 野城 清
セッションID: 224
発行日: 2008年
公開日: 2008/10/28
会議録・要旨集
フリー
本研究は,オーステナイト系ステンレス鋼FSWの高効率化を実現することを目的とし,接合ツールの押付力低減に着目した。押付力を低減した場合に同等の面圧が得られるような小径のツールを製作し,従来ツールを使用した場合と接合中の各軸モータの電流値を比較することで,エネルギー効率の変化について検討した。
抄録全体を表示
-
宮野 泰征, 藤井 英俊, 片田 康行, 神谷 修
セッションID: 225
発行日: 2008年
公開日: 2008/10/28
会議録・要旨集
フリー
溶接時の熱サイクルで、ブローホールや窒化物等の問題が指摘される、高窒素鋼に対する摩擦攪拌接合の適用について検討した。荷重、ツールの回転数、接合速度を適化し、入熱量を制御することで、ブローホールの形成、接合部に軟化のおこらない摩擦攪拌接合継手の作製に成功した。
抄録全体を表示
-
プラント用高融点材料の摩擦攪拌接合(第1報)
朴 勝煥, 岡本 和孝, 平野 聡, 佐藤 章弘
セッションID: 226
発行日: 2008年
公開日: 2008/10/28
会議録・要旨集
フリー
プラントに用いられているNi基ODS(酸化物分散強化型)合金に摩擦攪拌接合を行い、接合部の品質およびミクロ組織を調査し、接合性の基礎検討を行った。攪拌部の一部に硬さ低下が見られ、強化分散物であるY2O3が粗大・凝集している可能性が示唆された。
抄録全体を表示
-
三富 均, 大久保 通則, 長谷川 利之
セッションID: 227
発行日: 2008年
公開日: 2008/10/28
会議録・要旨集
フリー
アルミニウム合金の特性を主体とした航空機,新幹線あるいは構造物が建造され注目される中,鉄鋼材料はその中心となる核部分に多く使用されている.高融点材料でもある鉄鋼材料においてはこれまで様々な研究1)がされ,摩擦撹拌接合においても広く研究がなされている.しかし摩擦攪拌接合による高融点材料の機械は大型装置(高出力)を用いることが多く,低出力装置の研究例は少ない.そこで本研究においては高出力装置および出力8kWのフライス盤を用いて高炭素鋼の基礎的な摩擦撹拌接合を行い,強度試験を通し溶接性を評価すると供に検討を行った.
抄録全体を表示
-
児嶋 一浩, 長谷川 俊永, 皆川 昌紀, 大谷 潤, 石田 浩司
セッションID: 228
発行日: 2008年
公開日: 2008/10/28
会議録・要旨集
フリー
溶接金属のAl量を変化させて、アシキュラーフェライトの特性を調査した。Al量が少ない溶接金属は、Alが適正添加されている溶接金属に比べて低靭性であるという結果が得られた。光学顕微鏡観察とEBSP解析により、低Al溶接金属とAl添加溶接金属のアシキュラーフェライト粒径を比較した結果、低Al溶接金属ではアシキュラーフェライトの粒径が大きく、これが低靭性の原因であると考えられた。
抄録全体を表示
-
寺崎 秀紀, 小溝 裕一
セッションID: 229
発行日: 2008年
公開日: 2008/10/28
会議録・要旨集
フリー
HSLA鋼溶接金属を対象に、アシキュラーフェライトの核生成に有効な介在物形成
過程をTIG溶接中にその場観察した結果を発表する。冷却中の温度と対応させ
て、形成される介在物の変化を示し、形成過程を考察した。
抄録全体を表示
-
-アシキュラーフェライト生成に関与する介在物の微視的観察(第3報)-
山田 知典, 寺崎 秀紀, 小溝 裕一
セッションID: 230
発行日: 2008年
公開日: 2008/10/28
会議録・要旨集
フリー
前報では、アシキュラーフェライト生成に関与している介在物の表面には微小なTi濃化相が存在しており、これがTi-O系であると確認できた。この領域からの電子回折像により、微小なTi酸化物がTiOであると確認でき、アシキュラーフェライトとの格子整合性を調査した。
抄録全体を表示
-
- フラックスの効果とアーク現象 -
鈴木 励一, 梅原 悠
セッションID: 231
発行日: 2008年
公開日: 2008/10/28
会議録・要旨集
フリー
従来、純ArをシールドガスとするMIG溶接法は鋼では不可能とされていた。
最近、これを目的として融点の異なる金属を用いた同軸複層ソリッドワイヤ
が開発されているが、炭素鋼組成とはならず、かつ製造困難という短所が
ある。この状況に対し、フラックス入りワイヤによって安定な純Ar-MIG
溶接が可能となる画期的な配合を見出した。開発ワイヤは1)製造が
容易で安価、2)成分組成自由度が高く、純Arと組み合わせたパルスマグ
溶接法では、1)陰極点移動によるビード幅広効果、2)スラグレス、
3)スパッタレスといった長所が得られる。
抄録全体を表示
-
- 継手疲労強度改善への応用 -
鈴木 励一, 梅原 悠
セッションID: 232
発行日: 2008年
公開日: 2008/10/28
会議録・要旨集
フリー
開発した純Ar-MIG溶接用フラックス入りワイヤを利用して低温変態
溶接材料を安価に実用化できる。従来Ms点を下げるためにNiやCrと
いった高価な元素を多量に必要としていた。また、高炭素化によって
安価に達成させることも検討されているが、ワイヤ伸線性や多量の
ヒュームとスパッタの問題により、NiやCrフリーには至っていない。
しかし、開発ワイヤではフラックスを高炭素化して純Arガスを組み合わ
せることで、溶接性を従来の溶接法と同等以上に維持できる。
薄板高張力鋼への適用によって大幅な継手疲労強度向上が確認された。
抄録全体を表示
-
- チタン溶接部の組織制御に関する研究 (第3報) -
済木 圭太, 寺崎 秀紀, 小溝 裕一
セッションID: 233
発行日: 2008年
公開日: 2008/10/28
会議録・要旨集
フリー
硼素添加によりチタン溶接金属はセル状の組織になることが分かった。また、それらに再熱処理を施すと微細な組織へと変態することが分かり、その再熱部組織形成に関して、高温レーザ顕微鏡を用いたその場観察を中心とし、詳細に調査した。
抄録全体を表示
-
金 基成, 小溝 裕一, 寺崎 秀紀, 濱田 昌彦
セッションID: 234
発行日: 2008年
公開日: 2008/10/28
会議録・要旨集
フリー
Ni量を変化させた低炭素鋼溶接金属をTIG溶接したときの凝固過程を放射光を用いた時分割X線回折でその場観察した結果を発表する。同定したδ相とγ相、液相を示すハローパターンからNi量の変化によって凝固モードが遷移することを直接観察した。
抄録全体を表示
-
名古 秀徳, 岡崎 喜臣, 武田 裕之, 末永 和之, 中西 浩二郎
セッションID: 235
発行日: 2008年
公開日: 2008/10/28
会議録・要旨集
フリー
9Ni共金系溶接金属について、結晶方位の観点から組織を詳細に調べた。原質部拡大により靭性は低下傾向にあるが、これは原質部で結晶方位の揃った粗大組織が発達したことが原因である。原質部ではγ粒界への合金元素偏析によりベイナイト/マルテンサイト核生成頻度が低下し粗大組織が形成される。
抄録全体を表示
-
酸化物組成の影響
末永 和之, 岡崎 喜臣, 石田 斉, 日高 武史
セッションID: 236
発行日: 2008年
公開日: 2008/10/28
会議録・要旨集
フリー
高強度鋼用FCWにおいて、酸化物組成が組織および靭性に及ぼす影響について調査した。スラグ組成をAl2O3ベース、ZrO2ベース、TiO2ベースと変化させて試作した溶接金属を比較検証した結果、TiO2ベース材で最も低酸素化でき、さらに最も粒内ベイナイトが促進され良好な靭性が発現することがわかった。【高強度鋼用フラックス入りワイヤによる溶接金属の組織・靭性に及ぼす酸化物の影響(第2報):登録No.100030】と連報になるよう編成願います。
抄録全体を表示
-
全姿勢溶接用FCWの検討
末永 和之, 岡崎 喜臣, 石田 斉, 日高 武史
セッションID: 237
発行日: 2008年
公開日: 2008/10/28
会議録・要旨集
フリー
高強度鋼用FCWにおいて、酸化物が溶接作業性や溶接金属酸素量に及ぼす影響について調査した。TiO2ベースのスラグ組成では、TiO2活量低減により低酸素化が図れ靭性が向上することが確認された。また、熱力学計算との組合せにより、スラグの融点・固液共存温度幅と立向姿勢での溶接作業性に相関があることを見出した。
※同題目第1報も同大会で発表予定であり、その第1報、第2報連続でのプログラム構成をお願いします。
抄録全体を表示
-
茅野 林造, 佐藤 慎也
セッションID: 238
発行日: 2008年
公開日: 2008/10/28
会議録・要旨集
フリー
X70グレードの強度レベルを満足するC-Mn鋼を母材とし、オーステナイト系ステンレス鋼を内面の合せ材として両者が接合されたクラッド鋼管の開発を行った。母材の合金元素の適正化を図ることにより溶接熱影響部の結晶粒粗大化を抑制し、良好な低温靭性を得ることに成功した。
抄録全体を表示
-
才田 一幸, 吾郷 哲郎, 西本 和俊, 小川 和博, 岡口 秀治, 藤原 知哉
セッションID: 239
発行日: 2008年
公開日: 2008/10/28
会議録・要旨集
フリー
980MPa級超高張力鋼用の溶接材料を開発することを目的として、三相系ステンレス鋼溶接金属の強度、靱性、耐溶接割れ性(高温割れ、低温割れ)について評価した。その結果、残留オーステナイトを20~40%含有する三相合金の組成範囲において、予熱フリー溶接材料の開発の可能性が高いことが明らかとなった。
抄録全体を表示
-
フェライト系ステンレス鋼溶接部の成形加工性に関する研究(第1報)
森 裕章, 西本 和俊, 阿部 大輔
セッションID: 240
発行日: 2008年
公開日: 2008/10/28
会議録・要旨集
フリー
フェライト系ステンレス鋼溶接部の成形加工性について改良型エリクセン試験を用いて検討した結果、結晶粒が著しく粗大化したティグ溶接部では母材よりもエリクセン値が小さくなるのに対して、粒径が細かいレーザ溶接部では母材と同等の値を示すことが明らかとなった。このことから、溶接部の粗粒化を抑制し得るレーザ溶接が造管後の成型加工を要する配管の溶接方法として適していることが明らかとなった。
抄録全体を表示
-
フェライト系ステンレス鋼溶接部の成形加工性に関する研究(第2報)
森 裕章, 西本 和俊, 阿部 大輔
セッションID: 241
発行日: 2008年
公開日: 2008/10/28
会議録・要旨集
フリー
フェライト系ステンレス鋼製配管に対して液圧バルジ試験を実施した結果、ティグ溶接部を含む場合、溶接金属の硬さが高いにもかかわらず、同部位から破断した。溶接金属、HAZ、母材の物性値を用いた熱弾塑性解析より、拡管時に溶接金属中にひずみが集中することが分かり、実験結果を裏付ける結果が得られた。
抄録全体を表示
-
鴨野 俊平, 山? 敬久, 鈴村 暁男, 池庄司 敏孝
セッションID: 242
発行日: 2008年
公開日: 2008/10/28
会議録・要旨集
フリー
ステンレス鋼溶接部の微細組織・微細構造に着目し,水素マイクロプリント法を用いて水素脱離場所を可視化することによって,水素透過現象を考察した。溶接金属における柱状晶粒界に存在するδフェライトが可視化され,溶加材にNiを用いることで水素透過を抑制できる可能性を示した。
抄録全体を表示
-
阿部 信行, 塚本 雅裕, 森本 純司, 加藤 豊
セッションID: 243
発行日: 2008年
公開日: 2008/10/28
会議録・要旨集
フリー
鉄と硼素によって形成されるホウ化物層は、高硬度であり、機械部品や金型などの耐摩耗性及び耐焼付き性の改善に有効である。本研究では、半導体レーザを用いて、基盤材料(ステンレス鋼)に対する熱影響の少ないホウ化物層を試みる。また、形成したホウ化物層の構造解析と硬さ、耐摩耗性などの諸特性について検討した結果を報告する。
抄録全体を表示
-
所 克也, 市川 国弘, 武藤 睦治
セッションID: 244
発行日: 2008年
公開日: 2008/10/28
会議録・要旨集
フリー
母財にNi基超合金IN-738、インサート材にNB-150を用い、液相接合を試みた。等温凝固挙動は、接合温度1100℃においては、Fickの拡散第2法則に基づく拡散モデルにより推定することができる。また、接合体の高温腐食試験を行った結果、不十分な等温凝固の場合には、激しい腐食が観察されたが、十分な等温凝固をさせた場合には母材と同等の耐腐食性を示した。
抄録全体を表示
-
樋口 貴哉, 篠原 啓記, 平田 好則
セッションID: 245
発行日: 2008年
公開日: 2008/10/28
会議録・要旨集
フリー
近年,生産性向上と省力化がますます必要とされてきており,さらなる溶接の高能率化,高効率化が要求されている.高能率化,高効率化の方法として,大電流化,狭開先化が有効とされている.しかし,そういった条件での研究報告例はそれほど見受けられない.そこで本研究では,300 A~500 Aの溶接電流下でのガスメタルアークによる開先溶接時の開先内部でのアーク現象,溶滴移行・溶融池現象,陰極現象を明らかにすることを目的とし,実験と理論の両面から検討した.
開先底部へ流れでた溶融金属の上にアークが発生するため,溶込み深さが得られにくい.さらに溶接速度を高速にすると,ワイヤが先行し,後方の溶融池に引っ張られたアークのプラズマ気流によって溶融金属が揺動し,ハンピングとなる欠陥が発生した.
アーク安定性および溶滴移行形態の制御について検討を行った.さらに,開先溶接の溶融池計算モデルを用いて,開先溶接における熱伝導および溶接速度が,ビード形状および溶込み形状に及ぼす影響を計算した.測定した電流値・電圧値から,アーク安定性の判定および溶接欠陥の予測について検証を行った.
陰極に電子を放出しやすいREM酸化物を塗布することで,陰極点をある程度制御することができた.純Arシールドガスの場合,アーク長が増大し,溶滴移行の間隔が短くなり安定した.シールドガスがAr+20%CO2の場合は,アーク長が長くなることでビード形状および溶込み形状が若干変化した.
このことから,開先内溶接において,陰極点をある程度制御する事が出来た.
抄録全体を表示
-
平野 哲也, 平田 好則
セッションID: 246
発行日: 2008年
公開日: 2008/10/28
会議録・要旨集
フリー
本研究では,開先溶接を対象とした溶け込みや温度分布を数値的に解析する3次元モデルの構築を目的としました.熱伝導計算による温度場の推定と,その温度場を境界条件とする溶融池形状計算モデルによるビード形状の推定とから構成されています.
抄録全体を表示
-
二保 知也, 堀江 知義, 土屋 学, 丸山 栄三郎, 宮崎 徳幸
セッションID: 247
発行日: 2008年
公開日: 2008/10/28
会議録・要旨集
フリー
スポット溶接の品質維持には,溶接条件と溶接品質の関係を把握する必要がある.本研究では電極磨耗,端打ちや芯ずれ条件におけるスポット溶接の連成有限要素解析を行い,これらが溶接品質に与える影響を調査する.また,これらの条件に対しても溶接品質を維持できる溶接条件を検討する.
抄録全体を表示
-
岡本 圭右, 鈴木 実平, 川上 博士, 尾崎 仁志
セッションID: 248
発行日: 2008年
公開日: 2008/10/28
会議録・要旨集
フリー
線材直径が異なる場合のパーカッション溶接の最適条件について検討した。継手強度は0.3m/sまでの範囲では接触時速度の増加に伴って増大する。一方、継手強度におよぼす充電エネルギーの効果は少なかった。
抄録全体を表示
-
糟谷 正, 橋場 裕治
セッションID: 249
発行日: 2008年
公開日: 2008/10/28
会議録・要旨集
フリー
表裏面の熱放散が異なる場合の熱伝導解析解を導出した。解の有効性検証のため、裏面が水冷されている条件で溶接熱履歴を測定、表裏面の熱放散係数を適当に定めることで実測値と計算値を一致させることを示した。この解を用いて、表面が水冷銅板と固形板に覆われているEGWの熱伝導を解析した。
抄録全体を表示
-
塚本 武志, 川中 啓嗣
セッションID: 301
発行日: 2008年
公開日: 2008/10/28
会議録・要旨集
フリー
不活性ガス流による局部シールド方式を開発し、パルス通電接合における雰囲気制御を簡素化した。また、本方式を用いて接合したステンレス鋼継手の基本的な特性を評価し、有効性を確認した。
抄録全体を表示
-
才田 一幸, 石ヶ谷 幸暁, 西本 和俊, 森 喜久一, 安藤 彰芳
セッションID: 302
発行日: 2008年
公開日: 2008/10/28
会議録・要旨集
フリー
チタンの低温精密接合技術を開発することを目的として、水素による拡散誘起β変態を利用した拡散接合法について検討した。水素チャージにより接合界面が局所的にβ化し、750℃での接合では接合界面を超える結晶粒成長が確認された。800℃での接合継手は母材の70%の接合強さを示すとともに、耐食性は母材同等であることが明らかとなった。
抄録全体を表示
-
今江 洋裕, 川上 博士, 尾崎 仁志, 鈴木 実平
セッションID: 303
発行日: 2008年
公開日: 2008/10/28
会議録・要旨集
フリー
融点以下での反応拡散により生じる接合部の液化を利用することで、中間材にCuを用いた場合Al大気中接合が可能となる。本研究では、Al大気中接合におよぼす初期表面粗さおよび中間材厚さの影響を検討した。中間材厚さの増加による強度の増加、接合時間の短縮がみられ、また中間材厚さによって最適な初期表面粗さが異なった。
抄録全体を表示
-
立花 隆浩, 北條 慎治, 岩谷 信吾, 小椋 智, 中川 成幸, 宮本 健二, 廣瀬 明夫
セッションID: 304
発行日: 2008年
公開日: 2008/10/28
会議録・要旨集
フリー
鋼とMg合金との接合継手を作製し、接合部の界面構造および継手強度評価を行った。Znインサートにより、酸化皮膜を効果的に除去し、Fe-Al反応層を介して接合が達成された。さらに、Mg合金中のAl量を増加させると、Fe-AlとAl-Mgの複合型反応層を形成した。
抄録全体を表示
-
齋藤 雄一, 梅下 英孝, 小椋 智, 廣瀬 明夫
セッションID: 305
発行日: 2008年
公開日: 2008/10/28
会議録・要旨集
フリー
Al合金中のCuがAl合金と鋼の接合性に及ぼす影響について評価した.Cu添加によって,ピークの継手強度を示す反応層厚さの値が減少し,継手強度が向上した.さらにCuに加えてSiを複合添加すると,その効果は顕著になり,より一層,継手の接合性が向上することが明らかになった.
抄録全体を表示
-
小椋 智, 梅下 英孝, 齋藤 雄一, 廣瀬 明夫
セッションID: 306
発行日: 2008年
公開日: 2008/10/28
会議録・要旨集
フリー
Al合金/鋼異材接合の界面組織形成における添加元素の役割について検討した.Al合金側のSi,Cu添加により金属間化合物が多元系化し,また鋼側のCには反応層の生成を抑制することが明らかとなった。また,添加元素に依らない反応層厚さの予測式を確立した.
抄録全体を表示
-
山本 勇太, 桐原 聡秀
セッションID: 307
発行日: 2008年
公開日: 2008/10/28
会議録・要旨集
フリー
3次元マイクロ溶接法では、金属細線をアークトーチ下に自動供給し、基板上での連続TIG溶接により任意形状の部材を得る。SUS304基材上にWC-Co系超硬構造の形成と熱応力を緩和する傾斜組織の制御を試みた。ビード配列や熱処理過程の最適化による超硬工具組織の特性向上について報告する。
抄録全体を表示
-
岡垣内 俊成, 福田 祐治
セッションID: 308
発行日: 2008年
公開日: 2008/10/28
会議録・要旨集
フリー
石炭焚きボイラで問題となる火炉内壁の硫化腐食および灰摩耗防止を目的として開発したFe-Si系溶射皮膜について,実機を模擬したラボ試験を行った。Fe-Si系溶射皮膜は従来材であるクロムカーバイド溶射皮膜と比較して,同等以上の耐食・耐摩耗性が得られることを確認した。
抄録全体を表示
-
園田 哲也, 桑嶋 孝幸, 中村 満, 和田 哲昌, 齋藤 貴
セッションID: 309
発行日: 2008年
公開日: 2008/10/28
会議録・要旨集
フリー
コールドスプレーは、金属や合金粉末を固相状態で基材に製膜することが可能な技術である。本研究は低圧型コールドスプレーによるNi皮膜を製膜し、スプレー条件の最適化及び、粉末の熱処理が製膜性に与える影響について明らかにした。
抄録全体を表示
-
小林 明, 黒田 敏雄, 木村 久道, 井上 明久
セッションID: 310
発行日: 2008年
公開日: 2008/10/28
会議録・要旨集
フリー
ガストンネル型プラズマ溶射により、Zr基金属ガラス粉体をステンレスの基板に溶射し、金属ガラス膜を作製し、その作製プロセスの解明、作製した金属ガラス膜の物性、機能性の研究を行う。これまでに、Fe基金属ガラス膜については、適切な溶射条件において、高品質の金属ガラス膜が作製できることを明らかにした。本研究では、作製したZr基金属ガラス膜の組織・構造および機械的特性を調べ、ガストンネル型プラズマ溶射による金属ガラス膜の性質を明らかにする。
抄録全体を表示
-
伊藤 正, 斉藤 貞一郎, 長沼 宏, 池田 信矢, 成瀬 一郎, 五十嵐 義昭
セッションID: 311
発行日: 2008年
公開日: 2008/10/28
会議録・要旨集
フリー
灰付着メカニズムの研究に基づいた成分系の溶射用メタルタイプフラックス入りワイヤについて、溶射皮膜の性質及び実機ボイラへの適用結果の報告。
抄録全体を表示
-
溶接施工実験(2)
一宮 清孝, 波川 智明, 長澤 二郎, 下川 弘海, 森田 耕次
セッションID: 312
発行日: 2008年
公開日: 2008/10/28
会議録・要旨集
フリー
前報では、YGW-18を用いた実験を行い、YGW-18でもYGW-11と同様な結果が得られたことを報告した2)。
筆者らは、さらに高強度の材料での適用を検討するため、590N/mm2級鋼を対象にYGW-21(ワイヤ径1.4mmφ)を用いた25度レ形開先(R.G.=5mm)の初層溶接に関する溶接施工実験を実施した。本報では、YGW-21による実験結果について報告する。
抄録全体を表示
-
青木 篤人, 武市 正次, 伊藤 千秋
セッションID: 313
発行日: 2008年
公開日: 2008/10/28
会議録・要旨集
フリー
ボイラ過熱器管などの製作では、定尺管の下向きTIGの突合せ溶接を行ない長尺管を製作する。この長尺化溶接施工についてロボットを用いた自動化システムを開発した。本システムでは、チューブの搬入から突合せ、ロボットによる溶接・電極交換、チューブ搬出までを自動化し、無監視化を実現した。
抄録全体を表示