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山下 大輔, 柳楽 知也, 釜井 正善, 青木 祥宏, 劉 恢弘, 藤井 英俊
p.
4-5
発行日: 2018年
公開日: 2018/11/19
会議録・要旨集
フリー
溶融溶接過程で発生する凝固割れの形成機構についての研究は、シミュレーションや溶接後の組織観察が主であり、実証的な知見は乏しい。本研究ではこれまでX線イメージングを利用して、Al-Cu合金のTIG溶接過程のその場観察を行ってきた。本講演では、その場観察により調査したステンレス鋼の組織形成や凝固割れの特徴について述べる。
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植田 誠大, 門井 浩太, 鴇田 駿, 井上 裕滋
p.
6-7
発行日: 2018年
公開日: 2018/11/19
会議録・要旨集
フリー
前報において,オーステナイト系ステンレス鋼の凝固割れ感受性に及ぼす第二相生成の影響を調査した.本報では,第二相生成形態や凝固割れ感受性に及ぼす合金元素と炭素量の影響を検討した.Nb,Ti,Zrを添加したFe-24Cr-26Niに対し,C含有量を系統的に変化させた試験片でトランスバレストレイン試験や組織観察を行った.炭化物生成元素の含有量や組合せ,C含有量によって凝固割れ感受性は異なる傾向を示した.
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大西 雄次, 田中 隆, 加戸 徹, 小川 和博
p.
8-9
発行日: 2018年
公開日: 2018/11/19
会議録・要旨集
フリー
厚板高強度鋼の溶接における予熱フリー及び高強度化のため、同一残留オーステナイト量でNi/Crバランスを変化させた溶接金属では、デルタフェライトが低温靭性の劣化に影響していることを前報にて報告した。しかしデルタフェライトは高温割れを抑制する組織である。そこで本報では、デルタフェライトがないことで低温靭性良好なマルテンサイト系の12%Crの溶接金属の耐高温割れ性及びその凝固過程を調査し評価した。
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山下 正太郎, 小椋 智, 森川 裕介, 才田 一幸, 上村 健司, 仁木 隆裕
p.
10-11
発行日: 2018年
公開日: 2018/11/19
会議録・要旨集
フリー
&quat;Ti, Nbを変量させたNi基合金Alloy 617に対して高温割れ感受性を評価した.凝固割れにはトランス式,液化割れにはトリプルビードのロンジ式のバレストレイン試験をそれぞれ実施した.Ti, Nb添加材の凝固割れおよび液化割れ感受性が大きく改善した.これに対して凝固偏析を考慮した理論解析を実施したところ,MC晶出による凝固完了温度の上昇が確認されたことから,MC晶出により高温割れ性が改善したもの&quat;
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阿部 大輔, 松岡 孝昭, 村上 優
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12-13
発行日: 2018年
公開日: 2018/11/19
会議録・要旨集
フリー
スポットバレストレイン試験における局所ひずみ分布を評価するため,熱源にレーザを用い,熱源と同軸観察可能な高速度カメラにてバレストレイン試験中の標点観察を行った。得られた観察結果から各位置における温度および局所ひずみを取得した。溶融境界線付近では,試験における付与ひずみに対して約3倍程度のひずみが付与されていることが明らかとなった。
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門井 浩太, 岡野 成威, 山下 正太郎, 阿部 大輔, 河田 純一, 竹森 章, 山田 慎之介, 高田 充志
p.
14-15
発行日: 2018年
公開日: 2018/11/19
会議録・要旨集
フリー
従来より高温割れ感受性評価に広く用いられてきたバレストレイン試験に対し,複数の試験機,評価者によるラウンドロビン試験を実施し,研究者や試験機で生ずる実験・測定方法,得られた結果に及ぼす影響を調査した.加えて,FEMによってバレストレイン試験時のひずみ分布等の力学的な挙動を調査した.これらの結果を基に,統一的な試験法・評価法を構築するとともに,割れ発生予測に有益に供することが可能な指標を検討した.
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鴇田 駿, 門井 浩太, 青木 聡, 井上 裕滋
p.
16-17
発行日: 2018年
公開日: 2018/11/19
会議録・要旨集
フリー
ステンレス鋼やNi基合金などのオーステナイト系金属材料の溶接金属の組織形態や耐食性に及ぼす化学組成の影響を調査するため,304および347をベースとして添加ワイヤの種類や希釈率により化学組成を変化させた溶接金属の粒界腐食試験および孔食電位測定を行った.耐粒界腐食性や耐孔食性はCrやMoの含有量により大きく影響され,またNbを含有した試料では第二相の生成が耐食性に影響を及ぼす可能性が示唆された.
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宮口 雅也, 佐藤 裕, 藤井 啓道, 祖山 均, 粉川 博之, 鴇田 駿, 井上 裕滋, 門井 浩太
p.
18-19
発行日: 2018年
公開日: 2018/11/19
会議録・要旨集
フリー
優れた耐食性を持つSUS316ステンレス鋼において、レーザーピーニングでの表面加工と熱処理を用いて粒界工学制御材を作製し、腐食の起点となる材料表面近傍のみへ粒界工学制御を適用することの可能性を調査した。種々の条件で加工熱処理を行った試料表面近傍の結晶粒界性格分布を観察し、腐食試験による耐食性の評価を行った。
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高田 駿, 井上 裕滋, 門井 浩太, 鴇田 駿, 北條 優武, 吉岡 優馬
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22-23
発行日: 2018年
公開日: 2018/11/19
会議録・要旨集
フリー
二相ステンレス鋼の溶接部の耐食性や靭性は溶接部のミクロ組織に密接に関係している。本研究では、二相ステンレス鋼溶接金属の組織形成に及ぼす窒素量および溶接条件の影響を検討した。窒素量を変化させた二相ステンレス鋼を用いて、すず急冷組織観察や抽出残渣により窒化物量の測定を行った結果、溶接条件および窒素量を変化させると溶接金属のフェライト/オーステナイトの相バランスおよび窒化物量が変化することがわかった。
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木下 雄太, 古川 尚英, 石崎 圭人, 井元 雅弘
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24-25
発行日: 2018年
公開日: 2018/11/19
会議録・要旨集
フリー
海洋構造物の海底設備に使用する材料には高強度、優れた耐孔食性、低温靱性が要求されるため、スーパー2相ステンレス鋼が採用されるのが一般的である。\n一方、その溶接部を共金溶接する場合、FCWの現行材ではその厳しい低温靱性の要求値を安定して満足できていない。\n以上のことから、本研究ではスーパー二相ステンレス系溶接金属にて、冶金的観点から低温靭性向上を検討した。\n
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村上 優, 細谷 渚, 真崎 邦孝, 坂元 理絵, 大岩 直貴, 坂倉 茂樹
p.
26-27
発行日: 2018年
公開日: 2018/11/19
会議録・要旨集
フリー
耐熱Ni基合金の溶接において,Power ratio(溶接入熱とワイヤ送給量との比)を変えると,溶着金属の強度が変化することが明らかとなった。本研究では,各種溶接条件により製作した全溶金試験体の溶接組織と強度の相関性を明らかにした。
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安井 博哉, 志田 康一, 武田 裕之, 岡部 俊明, 高橋 慎司, 小山田 宏美, 金子 賢治
p.
28-29
発行日: 2018年
公開日: 2018/11/19
会議録・要旨集
フリー
2.25Cr-1Mo鋼溶接金属のクリープ性能には、結晶粒内のMX型析出物の形態、量や分散状態が影響している。しかし、現状では二次元観察の結果を元にした解析例が多く、三次元情報を解析した例はない。本報告では、MX型析出物の三次元TEM観察を行い、クリープ前後における析出物の形状を観察・解析した。その結果、析出物は棒状あるいは塊状であることが明らかになった。
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志田 康一, 武田 裕之, 岡部 俊明, 高橋 慎司, 小山田 宏美, 安井 博哉, 金子 賢治
p.
30-31
発行日: 2018年
公開日: 2018/11/19
会議録・要旨集
フリー
前節では、2.25Cr-1Mo鋼溶接金属析出物の形態が棒状あるいは塊状であることを報告した。本報告では、成分の異なる溶接金属中の析出物を三次元TEM観察し、クリープ性能の支配因子を考察した。転位のピン止め効果に有効な析出物の大きさや数密度について差異が生じたことを見出し、これらの差異がクリープ挙動に影響を及ぼしたものと推察した。
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阿部 大輔, 松本 直幸, 置田 大記, 松岡 孝昭, 猪瀬 幸太郎
p.
32-33
発行日: 2018年
公開日: 2018/11/19
会議録・要旨集
フリー
高温環境にて使用される耐熱フェライト鋼に対してレーザ・アークハイブリッド溶接,レーザ・ホットワイヤ溶接の適用を試みた。適正な溶け込みが得られる溶接条件を選定するとともに,レーザ溶接条件がクリープ特性に及ぼす影響を評価した。
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内藤 陸, 斎藤 龍也, 山本 元道, 篠崎 賢二, 竹森 章, 岡部 俊明, 武田 裕之
p.
34-35
発行日: 2018年
公開日: 2018/11/19
会議録・要旨集
フリー
本研究では,高Cr鋼溶接時の凝固割れに関して,バレストレイン試験,急冷凝固試験などを実施し,その感受性ついて調査した結果について報告する.
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松井 暉仁, 福永 浩希, 篠崎 賢二, 山本 元道, 竹腰 正雄, 富永 耕治, 松尾 正昭
p.
36-37
発行日: 2018年
公開日: 2018/11/19
会議録・要旨集
フリー
本研究では,Ni-Co電鋳材とNi基合金とのレーザ溶接・電子ビーム溶接による異材溶接継手部における溶接割れ発生および割れ感受性について調査した結果について報告する.
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谷村 大輝, 池田 武央, 森 裕章, 加藤 太一朗, 廣瀬 貴規, 谷川 博康
p.
38-39
発行日: 2018年
公開日: 2018/11/19
会議録・要旨集
フリー
&quat;核融合炉内に設置されるブランケットモジュール用の構造材料である低放射化フェライト鋼F82Hの多層盛溶接時の溶接欠陥について, 主に高温割れを対象として検討した. 熱影響部にTaNが析出しており, 同種の溶接金属に多重の溶接熱サイクルが付与された場合Ta量とN量の増加に伴い割れ感受性が増大することが明らかとなった.&quat;
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程 春, 門井 浩太, 鴇田 駿, 藤井 英俊, 潮田 浩作, 井上 裕滋, 柳楽 知也, 青木 祥宏
p.
40-41
発行日: 2018年
公開日: 2018/11/19
会議録・要旨集
フリー
中炭素鋼に摩擦攪拌接合を行った際の微細組織と機械的特性に及ぼすCおよびCrの影響を調査するため,CおよびCr含有量を変化させて作製した中炭素鋼摩擦攪拌接合部の微細組織観察および引張試験を行った.マルテンサイトや炭化物の生成形態および生成量はCやCrの含有量により変化し,化学組成の最適化により引張強度や破断伸びが向上する可能性が示唆された.
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竹谷 康平, 松田 朋己, 佐野 智一, 廣瀬 明夫, 高田 充志, 松下 宗生, 大井 健次
p.
42-43
発行日: 2018年
公開日: 2018/11/19
会議録・要旨集
フリー
本研究では,TiN添加鋼厚板に摩擦撹拌接合を高入熱および低入熱条件で適用し,組織解析と特性評価を行った.摩擦撹拌接合部に表れる金属組織を鉄鋼の相変態に着目して再分類し、またTEMにより転位を観察することで,接合中の加工と入熱が摩擦撹拌接合部に及ぼす影響を考察した.また,ビッカース硬さ試験や微小引張試験により機械的特性の評価を行うことで,接合部の金属組織が継手の機械的特性に及ぼす影響を考察した.
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本間 祐太, 佐々木 元, 橋 邦彦, 南 二三吉
p.
44-45
発行日: 2018年
公開日: 2018/11/19
会議録・要旨集
フリー
海洋構造物用鋼として用いられるCu含有低合金鋼の継手の靱性支配因子として島状マルテンサイトが推定されている。しかし、その生成に及ぼすCuの影響は不明である。本鋼種はCuが1.3%含有されており、靱性とCuの関係の明確化は溶接構造物の品質確保のために非常に重要となる。本調査ではCu含有量変動材に再現熱サイクルを付与し、島状マルテンサイトなどに着目した組織観察を通し、靱性に対する影響を考察する。
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竹本 直矢, 森 亮太, 山本 元道, 篠崎 賢二, 前田 恭兵, 鈴木 励一
p.
46-47
発行日: 2018年
公開日: 2018/11/19
会議録・要旨集
フリー
本研究では,超高張力薄鋼板をレーザ溶接した際の溶接割れ発生および割れ感受性評価について調査した結果について報告する.
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三輪 剛士, 山崎 圭, 森本 朋和, 西原 健作, 武田 裕之, 前田 新太郎, 本藤 祐佑, 生島 一樹, 柴原 正和
p.
48-49
発行日: 2018年
公開日: 2018/11/19
会議録・要旨集
フリー
片側タンデム溶接による下向突合せ自動溶接は、厚板の突合せ溶接を高能率で行える施工法である。しかしながら溶接時の凝固割れの発生が問題となる可能性が否定できない。そこで本研究では、実施工を想定した下向突合せ自動溶接を行い、諸因子が高温割れに及ぼす影響について明らかにする。加えて、高温割れの発生の防止策について検討を行う。
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前田 新太郎, 本藤 祐佑, 生島 一樹, 武田 裕之, 西原 健作, 山崎 圭, 森本 朋和, 三輪 剛士, 柴原 正和
p.
50-51
発行日: 2018年
公開日: 2018/11/19
会議録・要旨集
フリー
片側タンデム溶接による下向突合せ自動溶接は,厚板の突合せ溶接を高能率で行える施工法である.しかしながら溶接時の凝固割れの発生が問題となる可能性が否定できない.そこで本研究では,下向突合せ自動溶接に対して3次元熱弾塑性解析を実施し,諸因子が高温割れに及ぼす影響について明らかにする.加えて,高温割れの発生の防止策について検討を行う.
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天谷 徹, 小川 和洋
p.
52-53
発行日: 2018年
公開日: 2018/11/19
会議録・要旨集
フリー
中低炭素鋼における高温割れについて、既往の研究では冶金学的な視点から割れ感受性を評価しているものが多数を占めているが、力学的な視点から割れ感受性を評価したものは多くない。本研究では、液化割れ感受性に影響を及ぼす塑性ひずみについて、溶接施工時に溶接金属の熱影響部で生じる塑性ひずみが溶接条件の変化に伴って変化すると考え、溶接条件が塑性ひずみに及ぼす影響を熱弾塑性解析にて力学的な視点から検討した。
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本藤 裕佑, 蘭 韋明, 浅田 毅, 小野 数彦, 生島 一樹, 柴原 正和, 才田 一幸
p.
54-55
発行日: 2018年
公開日: 2018/11/19
会議録・要旨集
フリー
鉄鋼材料の接合において、高能率かつ抵スパッタといった特徴を持つ大電流MAG溶接を用いた完全溶け込み溶接法の適用が検討されているが、高温割れの一種である梨形ビード割れが発生する場合がある。本研究では、著者らが開発したBTR塑性ひずみ増分・BTR温度勾配ベクトルを用いた高温割れ解析法を?型開先完全溶け込み溶接解析に適用し、梨形ビード割れの発生に及ぼす諸因子の影響について検討を行う。
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小薄 孝裕, 浄德 佳奈, 中村 潤, 照沼 正明
p.
56-57
発行日: 2018年
公開日: 2018/11/19
会議録・要旨集
フリー
新日鐵住金株式会社は、70MPa級高圧水素ステーションに要求される優れた耐水素脆性と高強度を両立する溶接可能な高強度高窒素ステンレス鋼を開発し、採用実績が急増中。本講演では、本材料の基本的な特徴とともに、高窒素鋼溶接金属における溶接金属強度の向上のための溶接指針について紹介する。
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松永 久生, 高桑 脩, 山辺 純一郎, 松岡 三郎
p.
58-59
発行日: 2018年
公開日: 2018/11/19
会議録・要旨集
フリー
高圧水素ガス環境中での材料強度試験の実際について概説した後、100MPaを超える水素ガス環境中における鉄鋼材料の低ひずみ速度引張試験(SSRT試験)、疲労寿命試験、疲労き裂進展試験の結果を紹介する。
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高桑 脩, 松永 久生, 岡﨑 三郎, 山辺 純一郎, 松岡 三郎
p.
60-61
発行日: 2018年
公開日: 2018/11/19
会議録・要旨集
フリー
室温高圧水素ガス中におけるオーステナイト系ステンレス鋼SUS304,SUS316Lの各種強度特性(引張特性:相対絞り,疲労特性:S-N線図,き裂進展特性:相対き裂加速率)を評価した。SUS304は相対絞りが0.4程度となり,き裂進展は大気中と比較して10倍加速したものの,その加速率は10倍で上限値をとり,疲労限度は低下しなかった。また,SUS316Lについては特性の悪化は見られず非常に高い水素適合
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小川 祐平, 松永 久生, 高桑 脩, 山辺 純一郎
p.
62-63
発行日: 2018年
公開日: 2018/11/19
会議録・要旨集
フリー
水素機器中で利用される配管や蓄圧器の強度設計において,BCC金属中の水素による疲労き裂進展加速機構の解明は最重要課題の一つである.本研究では0.2 ~ 90 MPa水素ガス中における工業用純鉄中の水素誘起疲労き裂進展加速メカニズムを、電子顕微鏡を用いたき裂先端の変形組織観察(EBSD、ECCI、TEM)の結果を基に考察する。
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中村 眞実, 岡﨑 三郎, 松永 久生, 髙桑 脩, 松岡 三郎
p.
64-65
発行日: 2018年
公開日: 2018/11/19
会議録・要旨集
フリー
オーステナイト系ステンレス鋼製高圧水素ガス配管の溶接継手を想定し,溶加材に317Lを用いたTIG多層肉盛溶接材より試験片を採取し,溶接金属317Lに対して高圧水素ガス中でのSSRT特性を評価した.高圧水素ガス中における溶接金属317Lの絞りは,溶接ままの状態では不活性ガス中に比べて顕著に低下した一方で,溶接後溶体化熱処理を施すことで不活性ガス中と同程度まで改善することを明らかにした.
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岡崎 三郎, 中村 眞実, 松永 久生, 髙桑 脩, 松岡 三郎
p.
66-67
発行日: 2018年
公開日: 2018/11/19
会議録・要旨集
フリー
オーステナイト系ステンレス鋼溶接継手の疲労強度特性に及ぼす水素の影響を明らかにするため,高圧水素ガス曝露を施した試験片を用いて労寿命試験を室温大気中で実施した.溶接継手の疲労強度に及ぼす水素の影響は,母材及び溶加材のオーステナイト安定度に依存する傾向があった.オーステナイト安定度が比較的低い溶接継手では,応力振幅値が低くくなるにつれて,疲労強度に及ぼす水素の影響が小さくなることが明らかになった.
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石橋 奏, 石橋 奏, 新宅 勇一, 寺田 賢二郎, 堤 成一郎
p.
68-69
発行日: 2018年
公開日: 2018/11/19
会議録・要旨集
フリー
本研究では,水素環境下において繰り返し載荷を受ける金属材料の寿命評価を行うために,水素の非定常拡散と水素助長疲労き裂進展の相互作用を考慮した弱連成解析手法を構築した.具体的には,き裂面からの水素流入を評価し,水素脆化と疲労損傷による材料の強度低下を考慮した結合力モデルを採用した.最後に,繰り返し載荷の振幅や周波数を変化させた数値解析例を通して,構築した解析手法の性能について検証した.
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堤 成一郎, 柴田 誉, フィンカト リカルド
p.
70-71
発行日: 2018年
公開日: 2018/11/19
会議録・要旨集
フリー
高圧水素環境下にある鋼材の延性き裂発生特性の予測を目的とするモデルを提案する.
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足立 寛延, 松田 朋己, 佐野 智一, 廣瀬 明夫, 吉田 諒, 堀 久司
p.
72-73
発行日: 2018年
公開日: 2018/11/19
会議録・要旨集
フリー
本研究では、従来の線形摩擦接合法の約5倍の摩擦周波数を用いた高周波線形摩擦接合を用いて、非熱処理型合金のA5083 および熱処理型合金のA6063 とSUS304 の異種材料接合を行った。また、引張試験や継手界面、破面の詳細な観察を行なうことにより、アルミニウム合金の種類が接合界面構造に及ぼす影響、また界面構造が接合強度に及ぼす影響の検討を行った。
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青木 祥宏, 尹 盛煜, 藤井 英俊
p.
74-75
発行日: 2018年
公開日: 2018/11/19
会議録・要旨集
フリー
線形摩擦接合(LFW)は、接合継手の強度低下を抑制できる固相接合法のひとつである。しかしながら、LFWにおける接合時に発生するバリは、実用化にあたり課題のひとつである。今回、接合時に発生するバリについて、各パラメータ等を用いて形成の改善を図る。
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尹 盛煜, 青木 祥宏, 藤井 英俊
p.
76-77
発行日: 2018年
公開日: 2018/11/19
会議録・要旨集
フリー
線形摩擦接合(LFW)は、材料を線形運動で擦り合わせた際に生じる摩擦熱を利用した固相接合法である。継手の特性を制御するために接合部の温度分布は重要な因子であるが、未だにその分布は明確に明らかにされていない。本研究では、中炭素鋼板を用い種々の接合条件の線形摩擦接合継手において、微細組織から接合部の温度分布を予測し、その制御の向上を図る。\n
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小椋 智, 中村 朗斗, 篠原 貴彦, 真崎 邦崇, 根崎 孝二, 山下 正太郎, 才田 一幸
p.
78-79
発行日: 2018年
公開日: 2018/11/19
会議録・要旨集
フリー
Inconel 718 / γ'型Ni基超合金の 摩擦圧接を行いNi 基超耐熱合金の組織や継手特性に及ぼす摩擦過程,およびその後の熱処理の影響について明らかにした.後熱処理としてInconel 718の時効処理を行った結果,異材継手においても析出強化によりInconel 718 T6 母材 の強度値が得られた.そのため,適切な熱処理を施すことで十分健全性が保たれることが明らかとなった.
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小嶋 和也, 真崎 邦崇
p.
80-81
発行日: 2018年
公開日: 2018/11/19
会議録・要旨集
フリー
Ni基合金と低合金鋼の回転摩擦圧接において,接合条件によっては炭化物層が形成され,界面破断の原因となることがある。これまでの調査から,接合中に発生した液相が炭化物層の形成に寄与していることが示唆された。そこで本研究では,界面で液相が発生するような熱サイクルを再現することで,液相の組織形成への影響を調査した。
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久保 貴寛, 桑嶋 孝幸, 園田 哲也
p.
82-83
発行日: 2018年
公開日: 2018/11/19
会議録・要旨集
フリー
高融点・活性金属であるニオブの容易かつ酸化の少ない接合を目指し、摩擦圧接法による接合を検討している。本研究では、種々の方法で接合挙動を観察して、回転数やガスシールドの有無等の接合条件が、ニオブの摩擦圧接に与える影響について報告する。
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劉 恢弘, 青木 洋, 青木 祥宏, 藤井 英俊
p.
84-85
発行日: 2018年
公開日: 2018/11/19
会議録・要旨集
フリー
製品の軽量化とコストの削減を実現するために、チタン合金と鉄鋼材料の良好な接合継手が求められる。しかしながら、大きい融点差や厚い脆い金属間化合物の形成などで、チタン合金と鉄鋼材料の溶融溶接が困難である。摩擦圧接は,回転摩擦熱と印加圧力により接合を達成する固相接合法である。本研究では、Ti-6AL-4VとSUS316Lの異材摩擦圧接を行い、接合条件を最適化することで、良好な継手を得ることを目的とした。
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齊藤 暖, 木村 真晃, 日下 正広, 海津 浩一
p.
86-87
発行日: 2018年
公開日: 2018/11/19
会議録・要旨集
フリー
板材と棒材の組み合わせである摩擦スタッド継手は工業分野で広く用いられており,軟鋼の摩擦スタッド継手については良好な継手が得られる圧接条件が見出されている.しかし,負荷する推力が実際の施工現場では容易に出力できない場合がある.そこで,スタッド側を円筒形状として接合端面の面積を減少させ,接合時の圧力を変えずに推力を低下させた条件でも,良好な継手が作製できるかを検討した.
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小澤 祐介, 山﨑 敬久
p.
88-89
発行日: 2018年
公開日: 2018/11/19
会議録・要旨集
フリー
Al基合金と鉄鋼材料の接合は応用の範囲が広いが、接合を行なった際のAl基合金の強度低下によって実用に至っていない。そこでセラミックス繊維強化による強度低下の軽減を期待し、Al2O3短繊維強化AC8AパイプとSCM415丸棒との間で摩擦圧接を行ってAl2O3短繊維が継手形成に及ぼす影響を調査した。また、SCM415側の接合面中央部にボスを設けることで接合性が向上することが確認された。
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崎野 翔太, 木村 真晃, 日下 正広, 海津 浩一, 林田 和宏, 橋本 晴美
p.
90-91
発行日: 2018年
公開日: 2018/11/19
会議録・要旨集
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A6063/SUS304摩擦圧接継手を対象とし,この継手に対して種々の条件の後熱処理を施した.その結果,ある温度や時間を超えると継手はすべて圧接面から破断することがわかった.また,熱処理を施した継手の継手強度は熱効果という1つのパラメータで整理することが望ましく,熱効果がある一定の値を超えると,圧接面に中間層が生成されることで継手強度が著しく低下することもわかった.
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米田 晃, 木村 真晃, 日下 正広, 海津 浩一, 林田 和宏, 橋本 晴美
p.
92-93
発行日: 2018年
公開日: 2018/11/19
会議録・要旨集
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溶融溶接が難しいFCD400とA5052の異材継手作製に摩擦圧接法を適用し,圧接条件を種々変更して接合実験を行い,接合現象を観察するとともに,継手強度に及ぼす圧接条件の影響について調べた.その結果,摩擦圧力が低く,アプセット圧力が高い条件の方が引張強度が高い継手を得られやすいことが分かった.また,引張試験後の継手破断面を観察したところ,FCD400に含まれる黒鉛が残留していることも分かった.
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楠本 泰広, 木村 真晃, 日下 正広, 海津 浩一
p.
94-95
発行日: 2018年
公開日: 2018/11/19
会議録・要旨集
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純Al/軟鋼摩擦圧接継手において純Al側が破断しているにも関わらずアプセット圧力を増加させることによって継手強度が低下する現象がみられる場合があった.強度の低下を少なくするため,純Alの直径を変えることによる引張試験時に破断する位置にかかる圧力の変化させる方法と,純Alの調質状態を継手強度の低下を示したF材からH112材へと変更した方法で実験を行った結果,継手効率の低下を抑制することができた.
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中村 潤紀, 木村 真晃, 日下 正広, 海津 浩一
p.
96-97
発行日: 2018年
公開日: 2018/11/19
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A5052とSUS304の円管同士の摩擦圧接を行った.その結果,外径16mm,内径12mmの組み合わせでは,適切な摩擦圧力とアプセット圧力のときにA5052側から破断する継手を得ることはできたが,破断様相にバラつきがあった.一方,内径13mmとした場合では,アプセット圧力を75MPa以上に設定すると,破断様相にバラつきがなく,A5052側から確実に破断する良好な継手を得ることができた.
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徳永 惇紀, 木村 真晃, 日下 正広, 海津 浩一
p.
98-99
発行日: 2018年
公開日: 2018/11/19
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AZX611とA5083の摩擦圧接において,摩擦圧力を30MPaに設定して接合を行った結果,圧接面には金属間化合物が生成し継手は圧接面から破断した.そこで,圧接面への入熱を抑えるために摩擦圧力を60MPaに増加させ接合を行い,引張強度に及ぼす影響について調査した.その結果,アプセット圧力270MPaの場合,継手はAZX611母材の約30%の引張強度であり,30MPaの場合と差異は見られなかった.
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山岸 英樹, 佐藤 智, 柿内 茂樹
p.
104-105
発行日: 2018年
公開日: 2018/11/19
会議録・要旨集
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高速動作するACサーボプレス機を用いて、アルミニウム合金とマグネシウム合金の鍛接法を検討、接合強度に及ぼす加工条件の影響等について検討した。
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小田 佳典, 川上 博士, 尾崎 仁志, 鈴木 泰之
p.
106-107
発行日: 2018年
公開日: 2018/11/19
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&quat;大気中でのAlの接合において,表面に形成される緻密な酸化膜が接合阻害因子となる.そこで,Cuインサートメタルを用いたAl大気中自発的溶融凝固接合に,酸化膜破壊を促進する目的で変位・荷重制御による接合界面衝突運動を付与した.本研究では,接合界面衝突回数がAl大気中自発的溶融凝固接合におよぼす影響を調査し,本接合法を利用した場合において高強度な接合が可能となる最適な衝突運動条件を検討した.&quat;
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細谷 渚, 坂元 理絵, 大岩 直貴, 久布白 圭司
p.
108-109
発行日: 2018年
公開日: 2018/11/19
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耐熱合金の固相拡散接合方法において,インサート材の利用が有効であることが知られている. \n本研究では,耐熱Ni基合金の固相拡散接合において,インサート材としてNi箔を使用することにより,接合界面における析出物生成を抑制し,常温引張試験で母材破断となる継手が得られた.\nまた,接合後に熱処理を施すことにより継手高温特性が改善する機構を接合部組織から考察した.\n
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