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江田 賢司, 荻野 陽輔, 浅井 知, 佐野 智一
p.
2-3
発行日: 2021年
公開日: 2021/06/22
会議録・要旨集
認証あり
アーク溶接において,陽極や陰極の近傍領域はアーク特性や入熱を決定づける上で重要な役割を担っている.しかし,GMA溶接モデルにおけるこれらの取り扱いに関しては検討が十分でない.特に,電極近傍領域は熱・化学非平衡が指摘されているが,非平衡モデルを用いた検討はなされていない.そこで本研究では,GMA溶接プロセスを表現する上で不可欠な電極近傍領域の取り扱いに関して,非平衡モデルを用いて検討した.
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高田 賢人, 伊佐 太作, 恵良 哲生
p.
4-5
発行日: 2021年
公開日: 2021/06/22
会議録・要旨集
認証あり
直流パルス溶接法による高速溶接では、アンダカット防止を目的に設定電圧を下げるため短絡が発生しやすくスパッタ発生量が増加する。スパッタ抑制とアンダカット抑制を両立する最適な設定電圧を得るには試行錯誤を要し、条件設定に熟練を要する一因になっている。そこで、溶接中の瞬時電流/電圧情報からスパッタ発生状況を予測し、パルス電流波形をリアルタイムで自動調整することでスパッタ発生量を低減する手法を開発したので報告する。
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-超高速ワイヤ送給GMA 溶接システムの開発(第五報)-
五十嵐 友也, 馬塲 勇人, 門田 圭二, 恵良 哲生, 古免 久弥, 寺崎 秀紀, 田中 学
p.
6-7
発行日: 2021年
公開日: 2021/06/22
会議録・要旨集
認証あり
著者らは高電流埋もれアークを安定化する溶接電流・アーク電圧波形制御である電圧振幅制御の開発について報告したが,その制御条件が埋もれアーク溶接に及ぼす影響は体系的に明らかにされていない.本研究ではその制御パラメータのひとつである電圧周波数に焦点を当て,電圧周波数が埋もれアーク現象に及ぼす影響について考察する.
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Van Anh Nguyen, Hong Seongming, Ngo Huu Manh, 村田 彰久, 村田 唯介, Do Hai ...
p.
8-9
発行日: 2021年
公開日: 2021/06/22
会議録・要旨集
認証あり
-
藤尾 駿平, 佐藤 雄二, 竹中 啓輔, 井藤 里香, 塚本 雅裕
p.
10-11
発行日: 2021年
公開日: 2021/06/22
会議録・要旨集
認証あり
電気自動車のバッテリーやパワーデバイスの製造過程では純銅のレーザによる重ね溶接が行われる. しかし, 純銅は加工用として普及している近赤外線レーザに対する光吸収率が低く, 加工効率が低い. そこで本研究では純銅に対する光吸収率が高い高輝度青色半導体レーザと高出力の近赤外線レーザを重畳して純銅の溶接を試みた. その結果, 近赤外線レーザ単体の場合に比べて高効率な純銅基板の重ね溶接が達成されたので報告する.
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芹澤 久, 佐藤 雄二, 塚本 雅裕, 中里 直史, 西條 友章, 岸本 弘立, 崎本 博史
p.
12-13
発行日: 2021年
公開日: 2021/06/22
会議録・要旨集
認証あり
レーザ照射を用いてSiC/SiCとジルカロイとの異材接合体を作製する際の、SiC/SiCに施したスリットに封入する接合補助剤を変化させて、接合性の向上を図った結果について報告する。
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渡辺 康介, 山崎 哲郎, 杉野 友洋, 大田 祐太朗, 猪瀬 幸太郎
p.
14-15
発行日: 2021年
公開日: 2021/06/22
会議録・要旨集
認証あり
鋳造での製造難易度が高い薄肉かつ大型の部品に於いては、板金や小型鋳物を用いた溶接構造化が検討されている。板厚差のある部材を溶接構造化する場合、レーザ溶接、レーザ粉体肉盛などの低入熱溶接・肉盛手法の併用が想定される。本工法の使用が想定される材料のうち、今回は代表的なTi合金であるTi-6Al-4Vを取上げ、肉盛組織、硬さ分布、引張特性など一連の評価を行なったのでこれらを報告する。
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水口 佑太, 有村 恒良, 井濱 雅弘, 佐藤 雄二, 吉田 徳雄, 吉田 実, 塚本 雅弘
p.
16-17
発行日: 2021年
公開日: 2021/06/22
会議録・要旨集
認証あり
選択的レーザ溶融法(SLM法)は、レーザによって溶融凝固した粉末を積層して立体造形を行う手法であるが、先に造形した層が次の層の熱影響を受け、表層と内部で材料組織に異方性が生じる。そこで本研究では、変調パルス化したレーザを用いてTi64の造形を行い、異方性の解消を試みた。造形したサンプルの金属組織評価を行ったので併せて報告する。
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-高出力半導体レーザとホットワイヤとを組み合わせた高能率AM 技術の開発(第3報)-
中原 遥, 朱崧 , 山本 元道, 篠崎 賢二, 青野 日出機, 江嶋 亮
p.
18-19
発行日: 2021年
公開日: 2021/06/22
会議録・要旨集
認証あり
本研究では,ホットワイヤ法と高出力半導体レーザとを組み合わせた高能率AM技術の開発を行っている.本報では,各種ワイヤを適用した際のホットワイヤ適正加熱電流値の実験的な導出,およびその予測手法について報告する.
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松尾 孟, 加茂 孝浩, 大丸 成一
p.
20-21
発行日: 2021年
公開日: 2021/06/22
会議録・要旨集
認証あり
アシュキラーフェライト(IGF)の核生成に有効となる酸化物の数密度と組成範囲を測定した。IGF核はTi-Mn-Al系酸化物であり、Ti=30~70mass%、Mn=10~47mass%、Al=13~27mass%の範囲の酸化物がIGF核として有効であった。
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中村 修一, 門井 浩太, 井上 裕滋
p.
22-23
発行日: 2021年
公開日: 2021/06/22
会議録・要旨集
認証あり
溶接金属の組織がマルテンサイト主体となる成分系で酸素量を変化させた溶接ままの溶接金属を作製し、溶接金属の靭性と金属組織を比較した。酸素の増加によってシャルピー試験のアッパーシェルフエネルギーは低下するが、エネルギー遷移温度は低温化した。高強度溶接金属でも酸素によって組織が微細化する可能性が得られた。
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伍沢西 , 潮田 浩作, 藤井 英俊, 宮本 吾郎
p.
24-25
発行日: 2021年
公開日: 2021/06/22
会議録・要旨集
認証あり
Si-Mn炭素鋼のFSW継手の母材(マルテンサイト)と撹拌部(≧A3)は、優れた強度・延性バランスを有するが、マルテンサイト焼戻しによるHAZ軟化が生じる。我々は、Mo/Vを添加し極めて微細な析出物に起因するマルテンサイト焼戻し二次硬化を利用することにより、HAZ軟化を大幅に改善した。本研究では、Mo/Vの添加によるHAZ軟化の抑制を確認した上で、これらの合金元素がFSW継手の組織と機械的特性に与える影響を調査した。
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川久保 拓海, 潮田 浩作, 藤井 英俊
p.
26-27
発行日: 2021年
公開日: 2021/06/22
会議録・要旨集
認証あり
Pは鉄鋼材料の耐候性や強度を高めるが、溶融溶接性や靭性を悪化させる。先行研究では、固相接合であるFSWを適用すると、接合可能であり、結晶粒微細化により靭性を改善できることが示された。しかし、Pが靭性を悪化させる主な原因である、粒界偏析や凝固偏析については明らかとなっていない。本研究では、このようなPの偏析が、高P鋼の母材やFSW接合部の靭性に及ぼす影響について調査した。
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南 耕太, 松田 朋己, 小椋 智, 佐野 智一, 廣瀬 明夫, 岩田 匠平, 松下 宗生, 木谷 靖, 伊木 聡
p.
28-29
発行日: 2021年
公開日: 2021/06/22
会議録・要旨集
認証あり
本研究では,摩擦攪拌接合を適用した高張力鋼板の継手特性を明らかにすることを目的とした.高張力鋼板として1000 MPa級超高張力鋼および500 MPa級高張力鋼に対してフィラーワイヤ添加なしレーザ溶接,フィラーワイヤ添加ありレーザ溶接および摩擦攪拌接合を実施し,各継手のミクロ組織ならびにミクロ領域およびマクロ領域における機械的特性を明らかにし,継手特性を評価した.
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呂 志威 , Yutaka Sato, Yue Zhao, Jinlong Jia
p.
30-31
発行日: 2021年
公開日: 2021/06/22
会議録・要旨集
認証あり
ワイヤーアーク積層造形法で得られたマルテンサイト系ステンレス鋼の造形体において、積層方向に沿った硬さとミクロ組織分布を調べた。その結果、マルテンサイト系ステンレス鋼積層造形体の硬さ分布は非常に不均一であり、マルテンサイトの焼戻しの程度により説明できることが示唆された。
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山下 正太郎, 才田 一幸
p.
32-33
発行日: 2021年
公開日: 2021/06/22
会議録・要旨集
認証あり
凝固割れのBTR予測手法として提案されてきたK-G-Tモデルによる凝固開始温度の算出,非平衡凝固偏析計算に基づく凝固完了温度の算出に加えて,凝固過程における液相の延性をR-D-Gモデルにより算出するといった,高温延性曲線に対する新たな冶金的モデルが提案されている.本研究では,その冶金的モデルを活用することで不純物元素が凝固割れ発生に及ぼす影響について考察した
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前田 新太郎, 麻 寧緒 , 生島 一樹, 柴原 正和
p.
34-35
発行日: 2021年
公開日: 2021/06/22
会議録・要旨集
認証あり
高温割れは溶接施工時における重大な溶接欠陥であり、その発生を予測・防止することは非常に重要と言える。高温割れは,溶接金属の凝固に伴う冶金学的な因子と周囲の変形や拘束により生じる力学的な因子により生じる現象である.本研究では,溶接部に作用するひずみに加えて,溶接金属の凝固過程における柱状晶の凝固成長方向を温度勾配と冷却速度から予測する高温割れ解析手法を開発し、その適用性について検討する.
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織田 祐輔, 吉田 昇平, 生島 一樹, 河原 充, 前田 新太郎, 柴原 正和
p.
36-37
発行日: 2021年
公開日: 2021/06/22
会議録・要旨集
認証あり
溶接高温割れは,溶接金属の溶融・凝固に伴う冶金学的な因子と、その周囲の変形や拘束等の力学的な因子とが重畳されることにより発生する。本研究では、突き合わせ溶接を対象として理想化陽解法FEMを用いた熱弾塑性解析を行ない、その解析結果に基づき、力学モデルを構築することにより高温割れ発生メカニズムについて検討する。
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伊藤 貴哉, 織田 祐輔, 前田 新太郎, 麻 寧緒 , 生島 一樹, 柴原 正和
p.
38-39
発行日: 2021年
公開日: 2021/06/22
会議録・要旨集
認証あり
高温割れは溶接施工時における重大な溶接欠陥であり、その発生を予測・防止することは非常に重要と言える.高温割れの発生の有無は,溶融部に作用する引張りひずみの大きさにより評価される.本研究では,試験片表面に強制的に曲げひずみを加えることで高温割れを発生する外部負荷式の試験方法であるバレストレイン試験に着目し、試験条件や試験機の妥当性について,解析を用いて検証を行う.
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金 東助 , 小椋 智, 山下 正太郎, 才田 一幸
p.
40-41
発行日: 2021年
公開日: 2021/06/22
会議録・要旨集
認証あり
二相ステンレス鋼では多層盛溶接時のフェライト・オーステナイトの相比変化による耐食性の劣化が問題となる.この相変態現象を予測することが重要になるが,本研究ではPhase-Fieldシミュレーションを用いたフェライト・オーステナイト相変態現象の推定手法について報告する.
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鴇田 駿, 山科 遼, 粉川 博之, 佐藤 裕
p.
42-43
発行日: 2021年
公開日: 2021/06/22
会議録・要旨集
認証あり
オーステナイト系ステンレス鋼の粒界工学制御のための加工熱処理条件の効率的探索として、傾斜形状に加工した試料に冷間圧延を行い、ひずみ勾配を有する試料を作製して熱処理を行った。対応粒界頻度が大きく増加した箇所の変形量から最適な圧下率を推定した。推定された加工熱処理条件で作製した試料では対応粒界頻度が大きく増加し、傾斜ひずみ加工を用いた加工熱処理条件の効率的探索の可能性が示唆された。
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-
岩本 知広, 黒木 颯仁, 清水 優歌, 左近 隆介, 松田 朋己, 小椋 智, 佐野 智一, 廣瀬 明夫
p.
44-45
発行日: 2021年
公開日: 2021/06/22
会議録・要旨集
認証あり
Al合金(A6061)と鋼(GA980)をFSSW(摩擦攪拌点接合)により接合した継手に対して微細構造解析を行った。今回は界面反応により接合界面に生成した反応相の、接合界面に沿った形態変化について明らかにすることを試みた。
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佐藤 裕, C.-W. Tsai, P.-T. Lin, C.-S. Wu, C.-H. Peng
p.
46-47
発行日: 2021年
公開日: 2021/06/22
会議録・要旨集
認証あり
FCC構造を有する高エントロピー合金に対して、回転速度を変えた摩擦攪拌接合を実施し、得られた接合部のミクロ組織と硬さ分布を調べた。攪拌部には微細な等軸結晶粒が形成され、硬さは上昇した。回転速度の増加に伴って、攪拌部の結晶粒径は増加し、硬さは低下した。
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濱田 賢祐, 田代 太志, 岩本 知広, 駒井 芹哉, 堀内 涼太郎
p.
48-49
発行日: 2021年
公開日: 2021/06/22
会議録・要旨集
認証あり
Alワイヤのウェッジボンディングでは,ワイヤの加振に超硬ツールを用いる。ツールとAlワイヤとの接触部は,繰り返しの接合に伴い,ツール表面の摩耗及びAlの付着が見られ接合性に影響を及ぼすことが判っている。摩耗及びAl付着のメカニズムの解明に向け,電子顕微鏡などを用いて摩耗及び付着の形態を観察した。
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堀内 涼太郎, 岩本 知広, 佐藤 成男, 駒井 芹哉, 石塚 智也, 高尾 洋史, 橋本 陽一, 濱田 賢祐
p.
50-51
発行日: 2021年
公開日: 2021/06/22
会議録・要旨集
認証あり
複線Cuワイヤに超音波接合を応用した結果,ワイヤ垂直断面全体に{111}‹110›せん断集合組織,接合界面近傍に{100}‹011›
RC集合組織が形成された.しかし,これらの集合組織が接合過程においてどのように形成するのかは不明である.本研究では集合組織の形成過程を明らかにするため,接合時間を変化させたものを電子顕微鏡で観察した.
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高橋 誠
p.
52-53
発行日: 2021年
公開日: 2021/06/22
会議録・要旨集
認証あり
導体層を仲立ちとしたガラス同士の陽極接合継手にさらに別の導体を陽極接合しようとすると、最初の継手界面に残った導体層が接合中のガラス内の陽イオンの移動を妨げるためうまくいかないが、最初の接合中に仲立ちの導体層を完全に酸化させると、残った酸化物層は陽イオンの移動を妨げず健全な継手が得られることがわかった。そこでそのようにして得た継手中の接合界面の組織と強さを評価した結果を報告する。
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高原 渉, 野田 賛太, 廣瀬 明夫
p.
54-55
発行日: 2021年
公開日: 2021/06/22
会議録・要旨集
認証あり
B2型金属間化合物FeAlを対象に、点欠陥として空孔や原子置換が存在するときの局所電荷の偏りを第一原理計算により調査した。計算は、擬ポテンシャル法、平面波基底による第一原理計算と数値原子基底を用いた全電子の第一原理分子軌道法によるクラスター計算を併用した。FeAlのサイト置換型の点欠陥については、Alリッチではイオン結合性がより強くなり、これがよりAlリッチで脆性的になることと関係していることが考えられる。
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山本 啓, 今川 雄大, 伊藤 和博
p.
56-57
発行日: 2021年
公開日: 2021/06/22
会議録・要旨集
認証あり
これまでの研究において,WCツールの摩耗を伴った摩擦攪拌プロセス(FSP)による局所的なツール構成元素の鋼中固溶が,溶接止端部からの疲労亀裂の発生を抑制し,継手の疲労強度改善に有効であることを示してきた.本研究では,FSP中に凍結させたツール/鋼の界面組織観察を通じ,どのような過程でツールが分解され,それら元素が鋼中へ移動・固溶してゆくのかを定量的に明らかにする.
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森 正和, 伴 竜弥, 森貞 好昭, 藤井 英俊, 竹内 裕貴
p.
58-59
発行日: 2021年
公開日: 2021/06/22
会議録・要旨集
認証あり
厚鋼板の摩擦攪拌接合(FSW)には,高価なPCBN製ツールが用いられている.産業応用の観点から,より安価な厚鋼板用のFSWツールの開発が期待されている.本研究の目的は,比較的安価な窒化珪素製ツールによる厚鋼板のFSWに関する知見を得ることである.先行研究にて,6 mmおよび10 mm厚鋼板では良好な継手を得られることが明らかにされている.本発表は,15mm厚鋼板のFSWを実施した結果を報告する.
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柳楽 知也, Nikulin Ilya , 中村 照美, 澤口 孝宏, 森貞 好昭, 藤井 英俊
p.
60-61
発行日: 2021年
公開日: 2021/06/22
会議録・要旨集
認証あり
本講演では、制振ダンパー材料として期待されている高Mn合金(Fe-15Mn-10Cr-8Ni-4Si)を対象に摩擦攪拌接合(FSW)による接手の作製を行い、その健全性について調査した。また、FSW中の組織を凍結させる液体CO2を利用した急速冷却FSWと流動経路を特定するトレーサー法を組み合わせて、流動経路に沿って組織形成の発達過程についても調査した。
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生田 明彦, 青木 祥宏, 森貞 好昭, 藤井 英俊
p.
62-63
発行日: 2021年
公開日: 2021/06/22
会議録・要旨集
認証あり
鉄鋼用摩擦攪拌接合ツールについて,長寿命化に有効な形状が提案されている.本研究では,長寿命化に有効な形状が様々なツール材料に対しても有効かを検討する一環で,高温強度に優れるセラミックス系材料の窒化ケイ素を提案形状ツールとして使用し,加速的な摩擦攪拌接合の耐久試験を実施して,ツール寿命の観点から適用性を調査した.
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柳澤 一輝, 佐藤 裕, 江口 法孝, 武田 裕之
p.
64-65
発行日: 2021年
公開日: 2021/06/22
会議録・要旨集
認証あり
溝が刻まれた裏当て板の上に、穴が付与した鋼板とAl合金を重ねて配置し、Al合金側から摩擦攪拌接合を実施することで、Al合金は鋼の穴へ材料流動により押し出され、アンカー効果により異材接合した。その結果、継手強度はツールの回転速度や走行速度には依存せず、鋼板の穴に流動したAlの水平方向の断面積に比例して大きくなった。また、接合界面にIMCが形成しても強度はほとんど低下しなかった。
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松田 朋己, 大垣 俊也, 小椋 智, 佐野 智一, 大畑 充, 廣瀬 明夫
p.
66-67
発行日: 2021年
公開日: 2021/06/22
会議録・要旨集
認証あり
異種材料接合部において,接合界面は特異領域であるといえる.したがって,接合界面部の微視構造と力学特性を直接対応付けた評価が必要である.本研究では,マイクロサイズ試験片に対する電顕内マイクロメカニカル試験を通じて,高強度鋼/6000系アルミニウム摩擦攪拌点接合継手における界面組織と強度特性の関係を調べた.接合体の微小スケールの強度特性が明らかになるとともに,マクロ継手の強度支配因子に関する知見が得られた.
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太田 依里, 松田 朋己, 小椋 智, 廣瀬 明夫
p.
68-69
発行日: 2021年
公開日: 2021/06/22
会議録・要旨集
認証あり
本研究ではA6061合金とCFRTPの異材接合界面の強度支配因子の解明を目的とした。接合に先立ちA6061には表面処理として酸洗処理およびシランカップリング処理を実施し、十字引張試験により接合強度を評価した。また異なる接合領域、および表面処理条件の異なる継手に対して微小引張試験を実施し、接合強度との関係を明らかにした。さらに接合温度が界面強度および界面組織に及ぼす影響について調査し適切な接合条件を検討した。
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安井 利明, 広沢 考司, 横山 博, 原田 真, 前田 知宏, 鈴木 飛鳥, 廣澤 堅
p.
70-71
発行日: 2021年
公開日: 2021/06/22
会議録・要旨集
認証あり
近年、自動車を含む次世代モビリティには、様々な材料を適材適所配置で活用するマルチマテリアル化による車両軽量化が欠かせない。そこで、摩擦攪拌接合(FSW)によるAlとCFRTPの重ね線接合を試みた。Al/CFRTPの接合界面のAl側に、PMS 処理することによる隆起微細構造を生成した上でFSWを行うと、樹脂と金属が3次元的に絡み合う相互浸透層が形成されることにより、AlとCFRTPを接合することが確認できた。
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太田 匡人, 森貞 好昭, 釜井 正善, 藤井 英俊
p.
72-73
発行日: 2021年
公開日: 2021/06/22
会議録・要旨集
認証あり
析出強化型のアルミニウム合金であるA6061は、固相接合を用いた場合であってもHAZ軟化が生じ、高い継手効率を得ることが極めて困難である。本研究では摩擦圧接時に高圧力を印加することで接合温度を低下させ、HAZ軟化の抑制により母材破断する継手を得ることに成功した。加えて、良好な接合部が形成される機構について、詳細に検討した。
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劉恢弘 , 宮垣 徹也, 釜井 正善, 藤井 英俊
p.
74-75
発行日: 2021年
公開日: 2021/06/22
会議録・要旨集
認証あり
我々が開発した圧力制御通電圧接法では、治具により電流経路を接合面近傍で絞り、接合部全体を発熱・変形させることで、中炭素鋼の低温圧接を実現したが、大きな面積を有する治具ならびに大きな変形量が必要であるため、実用化を妨げる。本研究では、試料をテーパー形状にすることによって試料自体で電流経路を絞り、接合面のみの発熱・変形を促進することで、治具の不要と良好な接合を達成するための必要変形量の低減を目的とした。
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林泳錫 , 森貞 好昭, 劉恢弘 , 藤井 英俊
p.
76-77
発行日: 2021年
公開日: 2021/06/22
会議録・要旨集
認証あり
アルミニウムと鋼は融点や強度が大きく異なるため、接合が極めて困難である。摩擦圧接を用いた場合、接合界面においてアルミニウムのみが変形する継手が報告されているが、鋼側の酸化膜や凹凸を除去することができず、十分な接合強度が得られていない。そこで本研究では、我々が開発したジュール熱を利用する圧力制御通電圧接法を用い、アルミニウムと鋼で電気抵抗差を利用して、AA5052とS45Cの異材固相接合を試みた。
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相沢 友勝
p.
78-79
発行日: 2021年
公開日: 2021/06/22
会議録・要旨集
認証あり
電磁圧接 (溶接)は,間隙を設けて重ねた金属薄板などを電磁力を使い,高速衝突させて行われる.技術的にはコンデンサ電源から平板状コイルへ放電電流を流し,絶縁されたコイル上に固定された金属薄板へ高密度磁束を急激に加えて衝突させる.ここでは,平板状10ターンコイル上に異種金属薄板(Al/Cu)を固定し,コイルへ流す放電電流最大値を約16 kA に減らして圧接する方法,実験装置および結果を報告する.
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遠山 史晃, 木下 比奈子, 山根 敏
p.
80-81
発行日: 2021年
公開日: 2021/06/22
会議録・要旨集
認証あり
鋳鉄と鋼のパイプ接合において、鋳鉄に含まれる球状黒鉛が潤滑剤として作用し、鋼の接合と比較して発熱が抑えられ、十分な接合強度を得ることは困難である。そこで、本研究では、鉄摩擦圧接の接合状態を検討するために、数値モデルを構築することを試みた。具体的には、対球状黒鉛鋳鉄の摩擦圧接の摩擦工程時に加える圧力を一時的に下げることにより冷却時間の調整を検討した。
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伊藤 太初, 山本 隆一, 佐々木 朋裕
p.
82-83
発行日: 2021年
公開日: 2021/06/22
会議録・要旨集
認証あり
本研究では、鉄道用レールガス圧接法における接合界面の変形状況を把握するため、有限要素法を用いたレールガス圧接部の加熱変形解析手法の構築について検討した。当手法は、ガス流量とバーナ火口径より算出したレールへの投入熱量をガウス分布で近似することにより、レールガス圧接時の各部位の温度分布を精度良く再現し、接合界面におけるレール各部位の変形状況を定量的に把握可能となった。
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青木 祥宏, 潮田 浩作, 藤井 英俊
p.
84-85
発行日: 2021年
公開日: 2021/06/22
会議録・要旨集
認証あり
高張力マルテンサイト鋼において、継手のHAZ軟化抑制が重要な課題である。線形摩擦接合は、材料同士を押し付け、線形運動で擦りあわせた際に生じる摩擦熱源を利用した固相接合法である。この接合法において、これまでに印可圧力により接合温度を制御するとともに組織制御ができることを明らかとしてきた。本研究では、この制御法を用いて、接合部周辺のHAZの軟化抑制を調査することを目的とした
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伊藤 鉄朗, 雀正原 , 森貞 好昭, 藤井 英俊
p.
86-87
発行日: 2021年
公開日: 2021/06/22
会議録・要旨集
認証あり
TiやAl等の軽金属とCFRPは航空宇宙産業において重要な材料であるが、これらの接合には主として機械的締結が用いられ、応力集中による割れや重量増加などの問題が存在する。そこで、本研究では線形摩擦接合(Linear Friction Welding : LFW)に着目し、シランカップリング処理とLFWを組み合わせることで、軽金属とCFRPを直接接合する方法を検討し、継手強度に及ぼすLFW条件の影響について調査した。
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雀正原 , 青木 祥宏, 潮田 浩作, 藤井 英俊
p.
88-89
発行日: 2021年
公開日: 2021/06/22
会議録・要旨集
認証あり
線形摩擦圧接(LFW)は、航空機エンジン用のTi-6Al-4V合金一体型ブレードディスクを製造するための技術であることが知られている。これまでの殆どの研究では、Ti-6Al-4Vのβトランザス温度以上で接合が行われているが、我々は、印可圧力により接合温度を制御することを明らかとした。本研究では、様々な印可圧力における接合部の微細組織や熱履歴に及ぼす周波数の影響を調査した。
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Peihao Geng, Guoliang Qin, Ninshu Ma
p.
90-91
発行日: 2021年
公開日: 2021/06/22
会議録・要旨集
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線形摩擦圧接技術は主に航空機エンジンのブリスクの製造に使用され、溶接プロセス中のその熱機械的結合挙動は典型的な周期的パルス特性を持っています。 この研究では、線形摩擦溶接の熱的および機械的結合の下での界面材料の発熱と塑性流動挙動を数値的に分析しました。 材料点追跡技術を使用して、さまざまな溶接プロセスパラメータの下で元の摩擦界面を除去するための臨界還元と摩擦時間を決定します。
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-第1報:新低変態温度溶接材料の成分系設計と全姿勢溶接性の検証-
馮中元 , 麻寧緒 , 平岡 和雄, 村川 英一, 岡田 公一, 木村 俊介, 松崎 拓也, 加納 覚, 志賀 千晃, 矢島 浩
p.
92-93
発行日: 2021年
公開日: 2021/06/22
会議録・要旨集
認証あり
本研究では、100%CO2シェールドガスで全姿勢溶接用の高性能LTT-B溶接材料を開発し、船内で伸長ビード補修溶接法の実用化を目標とする。第1報の本報告において、新LTT-B溶接材料の設計条件を明示し、化学成分を決定すると共に、全姿勢溶接性を検証する。
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-第2報:全姿勢伸長ビード補修法による角回し溶接継手の疲労寿命延伸-
馮中元 , 麻寧緒 , 平岡 和雄, 村川 英一, 岡田 公一, 木村 俊介, 松崎 拓也, 加納 覚, 志賀 千晃, 矢島 浩
p.
94-95
発行日: 2021年
公開日: 2021/06/22
会議録・要旨集
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本報では,まずLTT伸長ビード法による疲労寿命の延伸効果の現状を纏め,補修施工法としての課題について述べる.次に,簡便な船内での補修法として実用化するため,新施工法が様々な部位で発生する亀裂の修繕に対応できる技術の開発について述べる.最後に,補修箇所における疲労亀裂の再発防止に対して,LTT伸長ビード法での圧縮残留応力付与により,恒久的な補修技術になり得ることを疲労試験結果から検証した結果について述べる.
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渡辺 吾朗, 曹灿 , 罗时清 , 任森栋 , 麻寧緒 , 堤 成一郎, 村川 英一
p.
96-97
発行日: 2021年
公開日: 2021/06/22
会議録・要旨集
認証あり
高強度鋼板スポット溶接継手の疲労強度が鋼材強度レベルによらず同程度になることは大きな課題となっている。本研究では、溶接部に圧縮加工を施すことにより疲労耐久限を約1.7倍向上し、圧縮加工有無について溶接部内部の各種特性を調査した。特にコンター法を用いた内部残留応力の測定により、圧縮加工により溶接部には圧縮残留応力を寄与したことが認められ、これが疲労強度向上の主要因であると考えられた。
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森田 花清, 毛利 雅志, BUERLIHAN Ayang, FINCATO Riccardo, 堤 成一郎
p.
98-99
発行日: 2021年
公開日: 2021/06/22
会議録・要旨集
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一般に疲労寿命は疲労き裂発生寿命と伝播寿命に分けて議論され、著者らは近年巨視的弾性状態を含む弾塑性応答を高精度に再現可能な材料モデルを採用した繰返し弾塑性FEM解析を活用して、局所的繰返し弾塑性応答に基づいた疲労き裂発生寿命評価手法とき裂発生の連続挙動として疲労き裂伝播特性評価手法を提案している.本研究では非荷重伝達型溶接十字継手を対象に疲労き裂発生および伝播寿命評価を行い、良好な予測精度を得た。
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-第8報 脆性き裂の各種進展モデルとアレスト現象の関係-
村川 英一
p.
100-101
発行日: 2021年
公開日: 2021/06/22
会議録・要旨集
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動的に進展するき裂のアレストを議論する場合に鍵となるのはき裂進展条件である。本報告では、弾性および弾塑性材料を対象に各種のき裂進展条件を仮定し、材料とき裂進展条件がき裂のアレスト現象に及ぼす影響について特性テンソル/変位法を用いて実施した数値シミュレーションの結果を報告する。
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