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伊東 寿将, 大竹 豊, 鈴木 宏正
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101-102
発行日: 2019/03/01
公開日: 2019/09/04
会議録・要旨集
フリー
近年,X線CT装置による内部非破壊検査の需要が高まっているが,CT画像にはアーチファクト(偽造)が発生してしまう.そこで本研究では,物体の撮像姿勢に着目しアーチファクトの軽減を試みた.投影像のシミュレーションを行い最適姿勢の探索を行った.また,物体を支える治具の形状を自動で出力し,物体を最適姿勢で支えることを容易にした.大津の二値化の際に用いる分離度を評価指標として実験を行い,一定の結果を得た.
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Yang Yifan, Ohtake Yutaka, Suzuki Hiromasa
p.
103-104
発行日: 2019/03/01
公開日: 2019/09/04
会議録・要旨集
フリー
Making art craft is one of the most important application areas of 3D printing. But due to the limited 3D printer resolution, the perceptual quality of the printing result is always low, especially when the input mesh is a relief. To solve this problem, we only operate the geometrical shape of the input triangle mesh so there is no need to change existing 3D printing technology. We provide an integrated mesh processing to make a better perceptual quality print, consists of feature extraction, 3D print preview, feature preservation test, and shape enhancement. It can locate features that need to be enhanced for adaptive enhancement without large-scale deformation. And there is a user interface visualizes the intermediate processes to improve ease of use. The processed triangle meshes are printed out in order to judge our method. The effectiveness of our approach is confirmed by comparing the photographs of original and enhanced 3D prints.
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長井 超慧, 大竹 豊, 鈴木 宏正
p.
105-106
発行日: 2019/03/01
公開日: 2019/09/04
会議録・要旨集
フリー
ものづくりにX線CTスキャンを導入するうえで、計測物の表面形状をCTボリュームから精度よく抽出することは必須の技術である。高精度な表面抽出法である可変閾値処理は、CT値の勾配ノルム極大曲面で計測物表面を定義する。勾配は通常、ボクセル集合であるCTボリューム上で離散近似的に計算されるが、本稿では、サイノグラム値の解析的微分を用いて算出した勾配を用いることを提案し、精度が向上したことを報告する。
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髙石 一平, 金井 理, 伊達 宏昭, 髙嶋 英厳
p.
107-108
発行日: 2019/03/01
公開日: 2019/09/04
会議録・要旨集
フリー
本研究では,形状特徴に応じたFEMメッシュ分割支援のために,鋳鍛造部品の表面三角形メッシュモデル上からボスやリブなどの形状特徴を自動抽出し,特徴部のクラス分類を行う方法の開発を目的とする.本報では,手動で抽出済の形状特徴となったボス,リブ,その他の3クラスのメッシュモデルを分類する手法を局所形状記述子と機械学習を用いて開発し,その性能評価を行った.また,部品のメッシュモデル上から特徴部を自動抽出する手法を提案する.
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譚 英麒, 大竹 豊, 鈴木 宏正
p.
109-110
発行日: 2019/03/01
公開日: 2019/09/04
会議録・要旨集
フリー
X線CTにおいて発生するメタルアーチファクトは、金属によってX線が大きく減弱する事によって発生し、スキャン角度によって発生するメタルアーチファクトは大きく変わる。そこで、スキャン姿勢を変えたCTを適切に合成することで全体としてメタルアーチファクトの削減を行う。本研究においては2回目のCTスキャンに最適な姿勢提案を行い、得られた二つのCTボリュームを合成した結果、有意なメタルアーチファクトの低減を確認した。
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永澤 春佳, 佐藤 隆之介, 上野 秀雄
p.
111-112
発行日: 2019/03/01
公開日: 2019/09/04
会議録・要旨集
フリー
遊離砥粒研磨法に変わる研磨技術として期待されている固定砥粒研磨法は、研磨工具に固定されている砥粒切れ刃の状態によって研磨性能に大きく影響する。そこで本研究では、マイクロメートルオーダーの微細ダイヤモンド砥粒を有するレジンボンド研磨パッドでシリコンウェハ及び石英ガラスを研磨し、SEMで砥粒切れ刃を連続的に観察することにより、複数の圧力条件における摩耗挙動の相違を明らかにした。
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廣川 健悟, 諏訪部 仁, 石川 憲一
p.
113-114
発行日: 2019/03/01
公開日: 2019/09/04
会議録・要旨集
フリー
ラッピング加工ではスラリーが定盤上で広範囲に広がることにより,ウェーハの寸法精度や研磨能率が向上する.そのため,定盤には各種の溝加工が施されている.そこで,本研究では上定盤の代わりに格子溝を設けたアクリル板を用いることで定盤間のスラリー挙動を可視化した.そして,格子溝のピッチや角度を変化させて観察を行うことで,定盤表面の格子溝がラッピング加工のスラリー挙動に与える影響を検証した結果について述べる.
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小野澤 哲郎, 吉冨 健一郎, 宇根 篤暢
p.
115-116
発行日: 2019/03/01
公開日: 2019/09/04
会議録・要旨集
フリー
サファイアウエハは難削材料の1つであり,加工レート向上が強く求められている.本研究では,工具高回転時でもスラリ不足とならない加工システムを開発し,サファイアウエハの研磨特性の検証および加工レート向上を図る.本報では,負荷トルクをフィードバックし,工具とサファイアウエハ間の接触状態を一定に保つ制御を組み込んだ加工システムを開発し,従来法より工具回転数の大幅な向上を可能にした.
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佐野 龍樹, 青野 祐子, 平田 敦
p.
117-118
発行日: 2019/03/01
公開日: 2019/09/04
会議録・要旨集
フリー
生成温度に起因するカーボンオニオンの分子形状の差異が砥粒としての研磨特性にどのような影響を与えるのかを明らかにすることを目的とした。2000℃(球形)、2400℃(多角形)、2800℃(中空多角形)で生成したカーボンオニオンを用いて石英ガラス、単結晶SiCに対してそれぞれ研磨実験を行い、研磨特性を研磨速度や最終到達面粗さで評価した。その結果、球形のカーボンオニオン粒子が最も高い研磨特性を示すことを明らかにした。
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樋口 陽, 佐藤 隆之介, 上野 秀雄
p.
119-120
発行日: 2019/03/01
公開日: 2019/09/04
会議録・要旨集
フリー
本研究では球形軸付砥石を用いた研磨加工における傾斜面の材料除去特性について検討するため,ビトリファイドボンド球形軸付砥石による傾斜面への圧力転写加工実験を試みた.本報では,加工荷重,傾斜角,砥粒の違いが除去量へ及ぼす影響を明らかにするとともに,各条件におけるプレストン係数を算出し比較検討した.
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原田 勢那, 佐竹 うらら, 榎本 俊之, 尾林 勇眞
p.
121-122
発行日: 2019/03/01
公開日: 2019/09/04
会議録・要旨集
フリー
シリコンウェーハの研磨加工で生じるエッジ・ロールオフは,研磨パッドに対するウェーハの沈み込み量が小さいほど抑制される.そのため研磨パッドの硬質化が進められてきたが,スクラッチなどの問題からさらなる硬質化が難しくなっている.そこで,研磨パッドの粘弾性特性に着目し,研磨パッドの硬質化によらないエッジ・ロールオフの抑制方法として,加工条件の最適化によりウェーハ沈み込み量を小さくする方法を検討した.
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大久保 南斗, 佐藤 隆之介, 上野 秀雄
p.
123-124
発行日: 2019/03/01
公開日: 2019/09/04
会議録・要旨集
フリー
本研究ではガラスの仕上げ加工に対して、工具寿命の長い粗粒砥石の適用を目指し、軸付砥石を用いた圧力転写による除去加工の基本的な特性について検証した。#120のダイヤモンド電着軸付砥石を用いてソーダ石灰ガラスおよび石英ガラスに対し定圧加工を試み、ツルーイング、送り速度、研削液がガラスの表面性状や除去量に及ぼす影響について検討を行った。
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王 磊, 佐竹 うらら, 福井 克成, 榎本 俊之
p.
125-126
発行日: 2019/03/01
公開日: 2019/09/04
会議録・要旨集
フリー
半導体デバイスの基板材料であるシリコンウェーハには極めて高度な平坦性が求められているが,その平坦性を決定づける両面研磨加工においては,工具や研磨機ギアの回転数といった基本的な加工条件と平坦性との関係も明らかでない.そこで,両面研磨加工時のウェーハ面内の加工量分布を運動力学的に導出する計算モデルを構築し,平坦性向上に有効な加工条件を明らかにした.
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檜山 道明, 畝田 道雄, 澁谷 和孝, 石川 憲一, 泉田 涼, 宮下 忠一
p.
127-128
発行日: 2019/03/01
公開日: 2019/09/04
会議録・要旨集
フリー
本研究は,両面同時研磨におけるキャリアに着目して,キャリアに求められる諸元の明確化を目的とする.具体的には,両面同時研磨を想定し試作した一方向摩擦試験機を用いて,両面同時研磨における摩擦特性の基礎検討並びに基板上下面の摩擦特性の検討を行い,これらの検討と両面同時研磨によって得られた研磨レートについて比較した結果を述べる.
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橋本 洋平, 尾崎 稜, 佐野 智哉, 古本 達明, 小谷野 智広, 細川 晃
p.
129
発行日: 2019/03/01
公開日: 2019/09/04
会議録・要旨集
フリー
半導体ウェハの製造工程において両面研磨は,均一な厚さの確保のため不可欠な加工技術である.本研究では,両面研磨における実用的な解析に活用できる,薄板ウェハの研磨圧力分布の解析手法を開発する.開発手法では,ウェハの剛性マトリクスを用いて定式化を行うことで,研磨圧力分布の高速推定を実現する.また本発表では,従来解析で大きな誤差が生じる薄板に対する両面研磨についての検討も行う.
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圧力分布解析と平坦化条件
吉冨 健一郎, 宇根 篤暢
p.
130-131
発行日: 2019/03/01
公開日: 2019/09/04
会議録・要旨集
フリー
シリコンウエハの加工において,きわめて高いTTV(Total Thickness Variance)を達成する両面研磨技術の理論はほとんど明らかにされていない.本研究では,すきま理論により両面研磨におけるポリシング過程を明らかにする.本報では,定盤が凹凸や円錐形状の場合や定盤が摩耗する場合の圧力分布を解析する式を導出し,定盤形状を最適化することで高平坦度と高TTVを達成できることを明らかにする.
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中神 宏崇, 松尾 篤樹, 久保田 章亀
p.
132-133
発行日: 2019/03/01
公開日: 2019/09/04
会議録・要旨集
フリー
近年,ダイヤモンドは優れた材料特性から半導体デバイス用材料として注目されている.ダイヤモンドデバイスの実用化には高精度加工技術が必要不可欠である.そのため,我々は過酸化水素水中で鉄触媒表面近傍に生成される非常に反応性の高いOHラジカルを利用したダイヤモンドの研磨法を提案している.本報告では提案手法に対してオゾンマイクロバブルを援用し,単結晶ダイヤモンドの研磨を行った結果を報告する.
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スラリー研磨能力の概念とモデルの検証
福田 明, 松尾 尚典, 望月 宣宏, 大渕 真志
p.
134-135
発行日: 2019/03/01
公開日: 2019/09/04
会議録・要旨集
フリー
本研究では,CMP装置・プロセス開発への応用を目指して,化学的要素と機械的要素の両方を組み込んだ研磨レート分布シミュレーション技術の開発を進めている.化学的要素を特徴づける因子としてスラリー研磨能力の概念を導入することでプレストンの式をモデル化し,スラリー流れや温度分布,研磨圧力分布,ウェーハと研磨パッド間の相対速度分布を考慮できるシミュレーション手法を考案するとともに,その有効性を検証した.
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ハードパッドとソフトパッドの砥粒挙動の比較観察
渡邊 敦則, 黒河 周平, 林 照剛, 半田 直廉, 和田 雄高, 高東 智佳子, 嶋 昇平, 檜山 浩國
p.
136-137
発行日: 2019/03/01
公開日: 2019/09/04
会議録・要旨集
フリー
化学的機械研磨(Chemical Mechanical Polishing : CMP)において,研磨パッド・スラリー砥粒と加工レートの関係は未だに不明な点が多い.そこで筆者は研磨パッドと研磨対象基板との界面におけるスラリー砥粒の挙動が研磨機構に大きく影響していると考え,CMPの環境を模擬した実験観察装置を作製し,研磨パッドと基板との接触界面におけるスラリー砥粒の挙動の観察を行った.本稿ではハードパッドとソフトパッドの各接触界面における砥粒挙動を比較観察した.
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接触洗浄時におけるPVAブラシとナノ粒子の識別
寺山 裕, 草津 航平, 森田 倫太朗, カチョーンルンルアン パナート, 和田 雄高, 濵田 聡美, 檜山 浩國
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138-139
発行日: 2019/03/01
公開日: 2019/09/04
会議録・要旨集
フリー
半導体製造ではウェハ上に残留する直径100 nm以下の研磨ナノ粒子は重大な製造欠陥を引き起こすため,研磨後の表面洗浄は必要不可欠である.未だ解明されていないブラシスクラブ洗浄時表面近傍で発生するナノ粒子の付着・離脱挙動現象を,基板表面のみに局在するエバネッセント光で動的に観察した.本稿ではPVAブラシと異なった波長で蛍光するナノシリカ粒子を用いてブラシと粒子を色識別し,洗浄現象の可視化を行ったので報告する.
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増谷 浩一, 大渕 真志, 濵田 聡美, 宇野 恵, 三上 益弘, 高東 智佳子
p.
140
発行日: 2019/03/01
公開日: 2019/09/04
会議録・要旨集
フリー
高清浄化が進むCMP装置の洗浄開発では、主要洗浄ツールであるPVAブラシによる基板からのナノサイズ砥粒除去メカニズムの解明が求められており、砥粒とブラシ間の相互作用力が有効な指標となる。水中におけるナノサイズ砥粒とPVA分子の間の相互作用には原子・分子レベルの現象が関与していると考えられるため、本研究では分子動力学法を用いて水中のシリカ砥粒とPVAブラシ間の自由エネルギーを計算し、その相互作用力を評価する。
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井上 尚三, 馬田 直輝, 吉木 啓介
p.
141-142
発行日: 2019/03/01
公開日: 2019/09/04
会議録・要旨集
フリー
SUS304ステンレス鋼はバルクではfcc相であるにもかかわらず、室温の基板上に成長させたスパッタ薄膜はbcc相となる。前回大会では、基板温度を上げるとfcc相を含む薄膜が成長するようになるが、基板によってfcc相含有率が異なることを示した。今回は、fcc相が成長しやすいCu基板での成長を中心に、成膜中のイオン照射のエネルギや流束などの条件がfcc含有率に及ぼす影響について報告する。
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前川 将哉, 山崎 啓史, 大参 宏昌, 安武 潔, 垣内 弘章
p.
143-144
発行日: 2019/03/01
公開日: 2019/09/04
会議録・要旨集
フリー
SiOx薄膜は、反射防止膜、保護膜、撥水膜、絶縁膜などに幅広く応用することが出来る。我々は、大気圧プラズマCVD法を用いた低温かつ高速なSiOx薄膜の形成技術の開発を進めている。今回、HMDSO(hexamethyldisiloxane)を原料としてSi基板上に形成したSiOx薄膜について、膜構造や表面モフォロジーと撥水性・撥油性との関連を調べたので発表する。
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安武 潔, 垣内 弘章, 大参 宏昌, 前川 健史, 縄田 慈人
p.
145-146
発行日: 2019/03/01
公開日: 2019/09/04
会議録・要旨集
フリー
アモルファスシリコン(a-Si)や微結晶シリコン(μc-Si)は薄膜太陽電池や薄膜トランジスタなどの薄膜デバイス材料として広く使われている. 高品質のSi薄膜をプラスチックフィルム上に形成できれば, フレキシブルエレクトロニクスへの応用が期待できる. 我々は大気圧プラズマCVDによるSiの低温・高速成膜プロセス研究を行っている. 今回, PEN(Polyethylene Naphthalate)基板上へのSiの成膜特性について検討したので報告する.
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Cao Chenyao, 朱 疆, 田中 智久, 酒井 康徳
p.
147-148
発行日: 2019/03/01
公開日: 2019/09/04
会議録・要旨集
フリー
マグネシウム合金は比重が低く,機械的性質が優れたため,骨折の治療などのインプラント材としての使用が期待されているが,分解速度が速すぎることが問題点である.本研究ではボールバニシング加工を用いて,マグネシウム合金AZ31の微細組織を制御することより,強度及び耐食性の制御を目的としている.本報告では,ボールバニシング加工の加工条件がAZ31板の表面改質効果に及ばす影響を紹介する.
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大澤 卓也, 江山 雄哉, 松尾 誠, 山本 浩, 田中 真二, 菊池 雅男, 平田 祐樹, 赤坂 大樹, 大竹 尚登
p.
149-150
発行日: 2019/03/01
公開日: 2019/09/04
会議録・要旨集
フリー
建設機械等の過酷環境下で使用される油圧機器では, 砂塵等が機械摺動部に混入し, 異常摩耗や焼付きが生じるという課題がある. 本研究では, SUS440Cおよび銅合金にテクスチャリングを施し, その後DLC膜をコーティングした表面と, タングステンメッシュをマスクとしたセグメント構造DLCをコーティングした表面を作製することで, ダスト混入時における耐摩耗性, 耐焼付き性に優れた機能性表面をデザインした.
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竹内 亮大郎, 岩本 喜直, 河越 雅雄, 谷口 紘章, 平田 祐樹, 赤坂 大樹, 大竹 尚登
p.
151-152
発行日: 2019/03/01
公開日: 2019/09/04
会議録・要旨集
フリー
a-BCN膜は,DLC膜の高硬さ・低摩擦係数といった性質と,a-BN膜の高耐熱性・鉄に対して不活性という性質を併せ持ち,機械部品の摺動面への被覆剤としての適用が期待されている.しかし,膜の作製条件とその構造,機械的特性との関係は未解明である.本研究では,物理気相成長法である真空アーク蒸着法とマグネトロンスパッタリング法を重畳した新たなa-BCN膜の作製手法を開発し,膜の構造と機械的特性を評価した.
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千葉 龍介
p.
153-154
発行日: 2019/03/01
公開日: 2019/09/04
会議録・要旨集
フリー
人工物の設計プロセスに多様なヒトを取り込むために,生理学に基づいたヒトのモデルが必要とされる一方,システム設計プロセスによりヒトや動物の神経系を解明する研究も盛んとなっている.すなわち,システム設計と生理学は相補的であると言える.本稿では,ヒトの立位姿勢維持のための制御系の解明を目指したシステム同定研究を紹介する.設計の観点に基づいたシステム同定のアプローチと考え方を解説し,その結果を紹介する.
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観測値に応じたフェロモン滴下量の調整
藤井 信忠, 國領 大介, 貝原 俊也, 洪 性明
p.
155-156
発行日: 2019/03/01
公開日: 2019/09/04
会議録・要旨集
フリー
本研究では,サイバー攻撃によって工場の生産設備に生じる異常の発見手法として,フェロモンを用いたエージェントベースの情報共有による手法を提案する.第1報では設備ごとの稼働率を考慮した発見手法を報告した.本報告では,エージェント群全体での誤検出率を低減させるため,各エージェントの観測値に応じてフェロモン量を変更する手法を提案し,計算機実験によってその有効性の確認を行う.
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山田 航太郎, 佐久間 大志, 廣垣 俊樹, 青山 栄一, 児玉 紘幸
p.
157-158
発行日: 2019/03/01
公開日: 2019/09/04
会議録・要旨集
フリー
データマイニングとは,先行研究の少ない未開発分野で用いられることが多い手法のことであり, データベースに蓄積された膨大なデータ群から背景知識では気付かなかった価値ある情報を発掘するデータ解析手法の一つである.本研究では,工具カタログ内に記載されている切削条件などのデータを利用し,様々な統計的解析手法を用いて工具カタログ内に存在する隠れた傾向を求めることを目的としている.
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視覚を対象にした評価システムの構築
小山 剛志, 橋本 宣慶, 奥村 進
p.
159-160
発行日: 2019/03/01
公開日: 2019/09/04
会議録・要旨集
フリー
本研究では普通旋盤作業において切削状況の変化に応じて適切に操作する熟練技能の解析を行う.実際の加工で得られる切りくずに対して一部をそれと異なる仮想的な映像(仮想感覚情報)に置き換えることで切削状況を意図的に変更する.それによって熟練技能者は普通旋盤の操作をどのように変化させるのかを明らかにする.本報ではそのための評価システムを構築する.
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土橋 拓也, 佐藤 勇気, 泉井 一浩, 山田 崇恭, 西脇 眞二
p.
161-162
発行日: 2019/03/01
公開日: 2019/09/04
会議録・要旨集
フリー
本論文では,多目的トポロジー最適化問題で得られたパレート最適解に対するクラスタリング法を提案する.パレート最適解は3次元構造として得られ,その構造において,穴は重要な要素の一つである.そこでトポロジカルデータ解析を用いることで構造の穴の数や大きさにも注目した手法を構築する.これより,得られたパレート最適解集合に対するトレードオフ分析が可能になる.最後に,数値例により本提案手法の有意性を検証する.
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佐藤 直矢
p.
163-164
発行日: 2019/03/01
公開日: 2019/09/04
会議録・要旨集
フリー
精密切削加工においてクーラントは重要な役割を担っているが,メンテナンス作業の負担や占有面積の大きさ等といった課題もある.それに対し,当社では自動洗浄機能を備えたタービュランス(R)フィルターを独自開発し、また自社製ポンプと組み合わせてユニット型クーラントポンプとすることで,メンテナンス削減・省スペース等の高付加価値製品を提案してきた.本報ではその研究過程および結果を報告する.
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鶴見 壮大, 野間口 大, 藤田 喜久雄
p.
165-166
発行日: 2019/03/01
公開日: 2019/09/04
会議録・要旨集
フリー
製品設計開発を戦略的に展開する場合,設計タスク間の依存関係と矛盾することがある.両者の整合を適切に取り,設計プロジェクトを計画しなければ手戻りによってリードタイムやコストが増大する恐れがある.本稿では,そのような整合関係を設計対象モデルで定義される設計パラメータ間の関係に基づいて合理的に操作し,製品設計戦略に対応した設計プロジェクト計画を立案する手法を提案する.エアコン開発プロジェクトに適用する.
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筒井 優介, 湊 省吾, 阿部 俊一郎, 三竹 祐矢, 下村 芳樹
p.
167-168
発行日: 2019/03/01
公開日: 2019/09/04
会議録・要旨集
フリー
価値共創の実現には,提供者の資源に加えて,自身の資源を適用・統合する顧客の行為が前提される.しかし提供サービスが求める顧客の行為が駆動されず,価値共創が失敗する事例が後を絶たない.この問題を解決するには,設計者が顧客の行為を分析し,その適切な変容を促す手段を確立する必要がある.本稿では,価値共創における顧客の行為選択に係る顧客の心的要因を分析するツールを開発し,失敗事例の改善策の検討を試行する.
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搬送シミュレーションに関する基礎的検討
森永 英二, 今川 雄大, 安田 大輝, 若松 栄史, 妻屋 彰, 井上 達男, 岩村 幸治, 石橋 基弘, 藤井 信忠, 荒井 栄司, 藤 ...
p.
169-170
発行日: 2019/03/01
公開日: 2019/09/04
会議録・要旨集
フリー
本研究では、全設備がネットワークに接続されたユビキタス環境下にある生産システムにおいて、設備が具備する計算資源上に構築された、当該設備のモデルと、それらのモデル間での情報交換によって、生産システム全体のモデルを構築せずに、イベント駆動型シミュレーションを行うことを目指す。本発表では、設備間での中間品の授受や自動搬送車による搬送作業を考慮したシミュレーション処理についての検討結果を報告する。
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コミュニティのクラスタ分割が普及に及ぼす影響
藤井 信忠, 貝原 俊也, 國領 大介, 釜元 大樹, 安部 洋一, 山東 良子
p.
171-172
発行日: 2019/03/01
公開日: 2019/09/04
会議録・要旨集
フリー
サービス普及には外部性が関わり,人同士の相互作用が大きな意味を持つ.企業間においても企業に属する人同士での交流からサービスが普及・拡散することもある.前報では同じ組織に所属する企業同士を結合した企業間ネットワークを構築し,企業間ネットワーク上で影響度最大化問題を解くことで,サービス普及に影響を与える企業を確認した.今報は企業間ネットワークをクラスタ分割することによる影響を明らかにした.
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指尾 俊平, 妻屋 彰
p.
173-174
発行日: 2019/03/01
公開日: 2019/09/04
会議録・要旨集
フリー
本報では,製品やサービスの利用形態について,製品やサービスと利用者・提供者・環境・他の製品などの要素からなる関係を,利用の前後も含めたシーンのシーケンスとして記述し,時間軸上での操作や要素間の関係における役割分担の変更操作により,価値の向上を検討する手法について述べる.
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湊 省吾, 木下 忠明, 筒井 優介, 三竹 祐矢, 和田 一義, 井上 薫, 下村 芳樹
p.
175-176
発行日: 2019/03/01
公開日: 2019/09/04
会議録・要旨集
フリー
製品/サービスの設計や利用においては,関連する各主体が相互に適切な資源を適用することにより価値の共創をする必要がある.しかし,製品/サービスの仕様や機能に対する誤った認知が各主体による不適切な資源適用を誘引し,これが価値共創を妨げる原因となっている.本稿では,主体の認知と認知に基づく行為の駆動過程を明らかにする手法を提案することにより,価値共創を妨げる障壁の分析と,改善設計解の導出を支援する.
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茨木 創一, 奥村 凛
p.
177-178
発行日: 2019/03/01
公開日: 2019/09/04
会議録・要旨集
フリー
マシニングセンタの熱変形を評価する方法はISO 10791-10規格に規定されているが,同じ工作試験を一定時間繰り返し,加工物の形状精度の変化を調べる方法は規定がない.我々は,日本工作機械工業会と共に,工作試験の熱変形の評価を目的とした工作試験法を,ISO 10791-10規格の新しい附属書として追加することを提案している. 本研究では,提案した工作試験法の解析法や,試験を実施する上での課題などを明らかにすることを目的とする.
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臼井 亮太, 茨木 創一
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179-180
発行日: 2019/03/01
公開日: 2019/09/04
会議録・要旨集
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産業用ロボットの誤差要因であるロボットのリンク長及び関節の初期角度の誤差を推定し,補正する方法が広く行われている.しかし,ロボットの関節は減速機を介しアクチュエータと接続されており,関節の角度位置決め偏差は指令角度の関数として変動し,またバックラッシュの影響も大きい.そこで,スカラロボットに対し,角度位置決め偏差を関節の指令角度と移動方向の関数として同定するための測定法とアルゴリズムを提案する.
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軒野 嵩章, 佐藤 隆太, 白瀬 敬一
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181-182
発行日: 2019/03/01
公開日: 2019/09/04
会議録・要旨集
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ISO10791-6には,同時3軸制御運動による5軸制御工作機械の精度評価方法が規定されている.この測定結果には,直進軸の誤差運動が大きな影響を及ぼすが,その影響は明らかにされていない.本研究では,直進軸の誤差運動を測定し,誤差運動を考慮した同時3軸制御運動のシミュレーションを行う.ボールバーとR-testによる測定について測定結果とシミュレーション結果を比較し,結果の違いが直進軸の誤差運動によるものであることを示す.
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田窪 耕一郎, 井原 之敏, 太治 孝介, 塗師 岳人, 佐藤 隆太
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183-184
発行日: 2019/03/01
公開日: 2019/09/04
会議録・要旨集
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5軸マシニングセンタの切削性能試験として中国が提案しているS字加工試験片は,まもなくISOに参考方法として採用されていることになっている.しかし本試験は機械の性能だけでなく,試験片モデルを作成するソフトウェアの種類などといった条件が結果に影響を及ぼすことが知られている.本報では,CAMで用いられるメインプロセッサやポストプロセッサの影響について,市販のCAMソフトを用いて検証を行ったので報告する.
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坂本 重彦, 鈴木 敏弘, 中安 和正
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185-186
発行日: 2019/03/01
公開日: 2019/09/04
会議録・要旨集
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5軸マシニングセンタで、正方形3x3を持つ立方体を加工することによって、組立誤差が各正方形の段差に及ぼす加工精度を幾何学的に求める。機械構造の異なる代表的な3タイプに対してシミュレーションを行い、組立誤差による加工面への影響を評価する。さらには、加工誤差に起因する組立誤差を推定する。
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櫛野 仁司, 熊野谿 真帆, 中本 圭一
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187-188
発行日: 2019/03/01
公開日: 2019/09/04
会議録・要旨集
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航空機部品などの薄肉複雑形状加工の荒加工工程では,材料が除去される過程を通じて工作物の剛性を確保し,高い加工精度を達成する必要がある.このため,剛性が最大となる加工途中の工作物形状をトポロジー最適化により決定する手法を提案してきた.本研究では,トポロジー最適化の計算過程で得られる設計変数を工具経路生成へ利用する手法を考案し,実施したケーススタディの結果から提案手法の有用性を確認したので報告する.
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北川 廉, 徐 萌, 中本 圭一, 竹内 芳美
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189-190
発行日: 2019/03/01
公開日: 2019/09/04
会議録・要旨集
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超精密切削加工における工具やワークのセッティングでは,熟練した作業者でも数 m程度の取付け誤差が生じ,加工精度に大きな影響を与える.また,工具の取付け誤差を補正する手法は既に提案されているが,ワークについては十分に検討されてこなかった.そこで本研究では,産業用ロボットを用いた超精密切削加工のセッティングの自動化に向け,ワークの取付け誤差を機上計測して補正する手法を提案し,その有用性を確認した.
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笠谷 和樹, 西田 勇, 佐藤 隆太, 白瀬 敬一
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191-192
発行日: 2019/03/01
公開日: 2019/09/04
会議録・要旨集
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スクエアエンドミル加工の実験から,工具刃先に作用する切削エネルギの累積値と工具逃げ面の摩耗量との間に線形関係があることが明らかとなった。この関係を利用して,切削シミュレーションを行って切削エネルギの累積値を計算することで,加工中の切削状態の変化に依らず工具摩耗量の予測が可能であることを示す。また,実加工において測定した摩耗量の変化と予測した摩耗量の変化とを比較することで本手法の有効性を確認した。
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木村 凌, 早坂 健宏, 鄭 弘鎭, 社本 英二
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193-194
発行日: 2019/03/01
公開日: 2019/09/04
会議録・要旨集
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高い精度が求められる仕上げ加工ではボールエンドミルがしばしば用いられる.ところが,その加工精度への寄与が大きい,断続切削によって生じる強制振動に関しては,工具形状や加工条件などの影響が完全に解明されていない.本研究ではボールエンドミル加工の誤差をシミュレートすることで,工具形状や加工条件といったパラメータが強制振動及び加工精度に与える影響を分析する.また,加工実験によって,この検証を行う.
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武内 洸樹, 古木 辰也, 上坂 裕之, 多田 憲生, 堀 好秀
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195-196
発行日: 2019/03/01
公開日: 2019/09/04
会議録・要旨集
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自動車や医療分野において,微細三次元形状製品の需要が増加しており,当該の生産は金型による大量生産が望ましい.複雑形状金型の加工では,微小径ボールエンドミルが多用されるが,工具剛性の低さや一般的な加工機主軸の周速不足が問題となる.本研究では,ラジアスエンドミルのコーナR部をボールエンドミルとして用いることを試み,工具回転数や送り速度,切り込み量が加工面性状に与える影響を実加工により評価した.
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松井 翔太, 尾崎 信利, 廣垣 俊樹, 青山 栄一
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197-198
発行日: 2019/03/01
公開日: 2019/09/04
会議録・要旨集
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ねじ切り加工の従来法であるタップ加工では,困難とされている高硬度焼入れ鋼に,ヘリカル補間運動を用いて,スレッドミルによって加工をおこなった.その際の切削力およびトルクを圧電式動力計を用いて測定した.測定結果より,主分力,背分力を導出する方法を提案し,ねじゲージにより,ねじ精度を確認し,半径補正量を決定する手法を提案する.
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