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野田 善之, 寺嶋 一彦
セッションID: 3W2-5
発行日: 2006年
公開日: 2006/12/01
会議録・要旨集
フリー
鋳造産業で用いられている取鍋容器傾動式自動注湯では,生産性,および品質向上を目的に,流量制御システムの開発が求められている.しかし,多くのシステムが経験則や多くの基礎実験を必要とするため,実用化される事例が少ない.本研究では,容器傾動による流出液体の流量のモデリングを行い,その逆モデルによる流量制御システムを提案する.そして,自動注水システムを用いた実験により,提案制御システムの有用性を示す.
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多項式型パラメータ依存リアプノフ関数を用いた解析と繰り返し計算による改善
平井 義人, 蛯原 義雄, 萩原 朋道
セッションID: 3W3-1
発行日: 2006年
公開日: 2006/12/01
会議録・要旨集
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本稿では,不確かさを有する線形時不変系のロバストH∞性能を多項式型パラメータ依存リアプノフ関数を用いて解析することを可能とする新たなLMI条件を提案する.また,この提案条件の解析結果の保守性は前もって指定する行列に依存する.そこで,提案条件によるH∞性能解析を繰り返し計算に帰着させることによって,指定する行列を望ましい値に更新し、さらに厳密な(保守的でない)解析結果を得るための改善法を提案する.
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弘中 優成, 平松 翔, 市原 裕之, 延山 英沢
セッションID: 3W3-2
発行日: 2006年
公開日: 2006/12/01
会議録・要旨集
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本発表では,飽和関数上の点を二つの線形関数の内分点として表現する方法を用い,リアプノフ関数に基づく安定性解析を行う.リアプノフ関数としては,内分点表現するときに出てくるパラメータに依存したものを用いる.そして,そのリアプノフ関数に基づく安定性解析をSOS最適化問題に帰着する.最後に数値例でその有効性を調べる.
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西崎 一郎, 片桐 英樹, 大山 寿久
セッションID: 3W4-1
発行日: 2006年
公開日: 2006/12/01
会議録・要旨集
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本論文では,エージェントベースのシミュレーションを用いて,社会規範の消長を考察する.意思決定における適応的行動および,過去の行動に基づく信念をモデル化するために,ニューラルネットワークによる意思決定機構と遺伝的アルゴリズムによる学習機構をもつ人工適応型エージェントを構築し,シミュレーションによって長期的な規範の消長を分析する.
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河村 廣
セッションID: 3W4-2
発行日: 2006年
公開日: 2006/12/01
会議録・要旨集
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本稿では、位相平面におけるリサージュ図形に準拠したリカレントモデルを提示し、社会システムの評価とデザインへの応用性について論じる。位相平面は、定性的で基本的な評価として、対概念、質⇔量、マクロ⇔ミクロの2軸をx、y軸として構成される。定量的かつ具体的な評価は、転生⇔共生、公正⇔安全の直交2軸が45度回転して重ねられる。各評価は時間に対し周期的に変動し、総合評価はリサージュ図形として視覚化される。
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久保 新悟, 是常 彰宏, 中野 雅之, 辻 洋, 神野 幸弘
セッションID: 3W4-3
発行日: 2006年
公開日: 2006/12/01
会議録・要旨集
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温熱環境と快適性の因果関係を調べるために、22人の被験者に種々の環境で主観的な評価をアンケートで回収した。このアンケートに対して、回帰分析とコンジョイント分析を行ったので、本発表では、その結果に対する知見、手法の優位点、限界などについて報告する。
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田中 寛朗, 萩原 朋道
セッションID: 3T1-1
発行日: 2006年
公開日: 2006/12/01
会議録・要旨集
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本稿ではパラメータに不確かさを持つサンプル値系のロバスト内部安定性解析について考察する.近年の研究で,サンプル値系のロバスト安定性に関してセパレータを用いた必要十分条件が導かれている.これに基づき,適当なセパレータ与えることで従来のスモールゲイン定理や正実性に基づく解析手法を拡張することができる.本稿ではセパレータの与え方とそれによって得られる解析手法の有効性との関係について考察する.
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堀口 和洋, 萩原 朋道
セッションID: 3T1-2
発行日: 2006年
公開日: 2006/12/01
会議録・要旨集
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本稿ではパラメータに不確かさを有するサンプル値系のロバスト強正実性解析問題について考察する.まず,最近の研究で導かれているサンプル値系の受動性,正実性,および Cayley 変換の性質を利用してサンプル値系のロバスト強正実性を保証する条件を導出する.そして,その条件を用いてサンプル値系のロバスト内部安定性を保証し,かつ,ロバスト強正実性が保証されるような連続時間プラントのパラメータの不確かさの許容範囲の解析を,繰り返し計算に帰着させる方法を提案する.
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梅津 貴志, 嘉納 秀明
セッションID: 3T1-3
発行日: 2006年
公開日: 2006/12/01
会議録・要旨集
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本研究では固有関数展開を用いた並流,向流型熱交換器の流出温度制御について述べる.中間温度から全状態の近似の計算を行い,得られた近似値はシステムを固有関数展開する際に用いられる.本研究では制御則としてPI制御と極配置制御を使用する.提案された手法の有効性は流量を操作量とする制御実験から示される.中間温度を用いた多点フィードバックによる有限極配置法が熱交換器の特性改善に効果のあることを示すことができた.
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中山 信, 嘉納 秀明
セッションID: 3T1-4
発行日: 2006年
公開日: 2006/12/01
会議録・要旨集
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今日まで,現実に多く存在する時間と空間に分布した一般的な分布系に対するH∞制御問題への様々なアプローチがなされてきた。本研究ではさらに分布系と集中系をあわせもつフレキシブルアームやチューブ・タンク型熱交換器などの一般的な混合定数におけるH∞制御問題を解くことを試みる。手法として変分法を採用,ラグランジェの未定乗数を用いて最適条件を導き出し,混合定数系におけるH∞制御リッカチ方程式までを導出した。
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橋本 智昭, 雨宮 孝, 藤井 裕矩
セッションID: 3T1-5
発行日: 2006年
公開日: 2006/12/01
会議録・要旨集
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Nagelらは線形むだ時間システムを抽象時間遅れ微分方程式で定式化し,Banach束上の非負半群の性質を用いて,むだ時間非依存の安定条件を導出している.一方で,雨宮らは有限次元の関数空間において,M行列の性質を利用したむだ時間非依存の安定条件を導出している.本研究の目的は、有限次元において両者の条件が等価であることを示すことである.
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小島 千昭, 鷹羽 浄嗣
セッションID: 3T1-6
発行日: 2006年
公開日: 2006/12/01
会議録・要旨集
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本発表は,高階の差分代数方程式で記述される2次元離散時間システムに対するLyapunov安定解析を考察したものである.ビヘイビアアプローチにおいて,Lyapunov関数は2次差分形式を用いて特徴付けられる.本発表では,はじめにビヘイビアアプローチによるビヘイビアの漸近安定性の定義を与える.そして,主要結果としてその漸近安定性の十分条件を与える.この十分条件は4変数多項式Lyapunov方程式によってチェック可能である.
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加嶋 健司
セッションID: 3T2-1
発行日: 2006年
公開日: 2006/12/01
会議録・要旨集
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本稿では(ある構造をもつ)一般化プラントに対するH2性能限界の解析的表現を導出する.この枠組みでは広いクラスの制御問題を扱うことができ,最終結果はプラントの非最小位相特性を表すインナ関数の簡明な汎関数として与えられる.なお,この結果は無限次元システムの制御理論において得られていた結果を適用することで導かれており,問題設定・解析手法ともに性能限界における一連の先行結果とは異なる.
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小山 郁雄, 藤本 健治
セッションID: 3T2-3
発行日: 2006年
公開日: 2006/12/01
会議録・要旨集
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一般に制御対象の正確なモデルを得ることは難しく、したがって性能のよい制御器を正確に設計することも困難である。このため実験データから制御器のパラメータを調整する反復フィードバックチューニングという手法が知られている。本研究では、ハミルトン系の反復学習制御に用いられる変分対称性を応用して、多パラメータを同時にチューニングする手法を提案する。また数値例によってその有効性を確認する。
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今嶋 晋一, 巽 啓司, 谷野 哲三
セッションID: 3F1-1
発行日: 2006年
公開日: 2006/12/01
会議録・要旨集
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アントコロニー最適化手法(ACO)は、蟻の求餌行動を模した近似解法である。各々の蟻の探索路に揮発性のフェロモンが付加され、後続の蟻はその値の多い路を重点的に探索する方法である。局所解にトラップされないように様々な改良法が提案されているが、本研究では、探索の中盤においてフェロモン値の少ない路を意図的に選択する蟻等を用いるACOを提案する。この方法では、各ルート上のフェロモンの情報を利用しつつも、フェロモンのない路をも効率的に選択することが期待できる。
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佐々木 修平, 帯田 敬悟, 巽 啓司, 谷野 哲三
セッションID: 3F1-2
発行日: 2006年
公開日: 2006/12/01
会議録・要旨集
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PSOは、複数のパーティクルが、各々の探索で得た局所的最良解と全体での大域的最良解に基づき、独立して解を探索する多点探索解法である。この方法の求解能力は、主に未探索領域の探索能力に依存する。本研究では、この改善のためにカオス力学系を利用する。ただし、従来のように目的関数と無関係な既知のカオス軌道を用いるのではなく、標準的なパーティクル更新式に摂動項を追加し、2種類の最良解を考慮したカオス的な探索軌道を生成する方法を提案する。
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小島 典彦, 田川 聖治
セッションID: 3F1-3
発行日: 2006年
公開日: 2006/12/01
会議録・要旨集
フリー
弾性表面波(SAW)フィルタの構造における多目的最適設計法について提案する.シミュレーションに基づきSAWフィルタの構造を決定する際,不確かな定数パラメータを含んだ櫛形電極の等価回路モデルがよく使われる.これらのパラメータのバラツキによる不完全な設計を改善するためには,機能とロバスト性の関係を知ることが必要である.したがって,多目的の遺伝的アルゴリズムであるNSGA2を,二目的のSAWフィルタの最適設計問題に適用する.
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岡本 卓, 山村 幸大, 相吉 英太郎
セッションID: 3F1-4
発行日: 2006年
公開日: 2006/12/01
会議録・要旨集
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本研究では,ハミルトン力学系の特性を利用した大域的最適化手法である高次元アルゴリズム(HA)に注目し,これにメタヒューリスティックスの優れた概念を導入することで,HAの性能改善を図った新しい多体型HAを提案する.具体的には,1.探索履歴を用いたHAの最適解への収束手法の改善,2.HAによって動作する複数の探索点を結合させた多体型アルゴリズムの提案,を行う.そして,本手法の有効性をシミュレーションを通して確認する.
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宇野 剛史, 坂和 正敏, 長 一孝
セッションID: 3F1-5
発行日: 2006年
公開日: 2006/12/01
会議録・要旨集
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他の施設との競合関係を考慮した連続空間内の最適配置問題において,従来の研究では利用者・施設間の距離として主にユークリッド距離が用いられている.しかし,例えば市街地における配置を考察する際には実態に合わない場合がある.本研究では,Widmayer等によって提案されたA-距離を導入することで,新たな競合施設配置モデルを提案する.定式化された問題に対して遺伝的アルゴリズムを応用した近似解法を提案し,数値例に適用することでその有効性を示す.
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木村 隆, 田村 坦之
セッションID: 3F1-6
発行日: 2006年
公開日: 2006/12/01
会議録・要旨集
フリー
現在,地球温暖化問題の対策方法として数々の政策がある.その中で有効とされている政策の一つが炭素税の導入である.しかし、産業界では、炭素税導入による国際競争力の低下を懸念して反対しているのが現状である. 本研究では,京都議定書の削減目標の達成に向けた炭素税導入の政策が,産業界に おける利潤や国際競争力にどの程度影響を与えるかを長期的な視野で定量的に評価するため,利潤最大化問題の動的モデルを定式化することを考える.
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田中 浩二, 杉原 英治, 辻 毅一郎
セッションID: 3F2-1
発行日: 2006年
公開日: 2006/12/01
会議録・要旨集
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近年、住宅用エネルギーシステムとして太陽電池、コージェネレーション、エコキュート等が普及し始めており、需要家の選択肢が格段に広がってきている。これまでは経済性や省エネルギー性などの検討が多くなされてきたが、現実のシステム選択では設置スペース、機器の騒音、外観等の要因も影響を与えると考えられる。本研究では定量的に評価しにくい要因も含めて、各自の状況に適したエネルギーシステムを決定するための手法をAHPに基づき開発したので、その内容を報告する。
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林 俊介, Luo Zhi-Quan
セッションID: 3F2-2
発行日: 2006年
公開日: 2006/12/01
会議録・要旨集
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本研究では,デジタル加入者線(DSL)における総レート最大化問題を考える.この問題は目的関数が非凹関数であるため,多くの局所的最適解が存在する.そこで,我々はクロストーク(電磁的干渉)が十分大きいときに最適解がトーン独占性を持つことを示し,その性質を用いたアルゴリズムを提案する.また,数値実験により,クロストークが大きいときには我々のアルゴリズムで得られた結果の方が既存のアルゴリズム(IWFA)よりも良い解を与えることを示す.
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澤田 清
セッションID: 3F2-3
発行日: 2006年
公開日: 2006/12/01
会議録・要旨集
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本研究では,高さHの完全K分木型組織構造に対して,同じ階層内のメンバー同士で関係形成を行うモデルを提案する.ここでは,P(P=2,3,...,K)人のメンバーで関係形成を行う場合に,組織内の全メンバー間の情報伝達経路長が最小となる階層を求める.
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和田 健, 大洞 彰俊, 河本 裕史, 清水 良明
セッションID: 3F3-1
発行日: 2006年
公開日: 2006/12/01
会議録・要旨集
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これまでに、我々は、運送や遠距離通信網設計に対する基本的な問題として容量制約付きハブメディアン問題を取り上げ、NP困難となるこの問題に対する近似解法としてメタ戦略とグラフアルゴリズムを組合わせた実用的なハイブリッド解法を提案を行なってきた。ここでは、そのハイブリッド解法をPCクラスタ上で並列分散化することにより、より大規模な問題に対して、求解時間の短縮ならびに求解精度の向上を行なった結果について報告を行なう。
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大根 努, 森 耕平
セッションID: 3F3-2
発行日: 2006年
公開日: 2006/12/01
会議録・要旨集
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Low-Rank SDPは半正定値計画問題の決定変数行列にランク制約をつけた最適化問題である.この問題は定義上は凸最適化問題ではないが,制約のランクの値が「一定値以上である場合」には凸最適化問題と同様の様々な性質をもつことが知られている.この問題について,とくに,制約のランクの値が「一定値未満の場合」の許容解の局所/大域最適性について解析した結果を述べる.
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道古 真也, 福島 雅夫, 山下 信雄
セッションID: 3F3-3
発行日: 2006年
公開日: 2006/12/01
会議録・要旨集
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一般化半無限計画問題(GSIP)は有限次元の変数と無限個の制約を持つ最適化問題である.本研究ではまずGSIPをパラメータを含む通常の非線形計画問題に近似し,パラメータを0に近づけたときその問題の停留点がGSIPの停留点に収束することを示す.次にその性質を利用した解法アルゴリズムを提案し,その有効性を数値実験によって検証する.
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山田 修司, 田中 環, 谷野 哲三
セッションID: 3F3-4
発行日: 2006年
公開日: 2006/12/01
会議録・要旨集
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本研究では, D.C.計画問題に対し, 制約関数の2次近似関数を用いた切除平面法に基づく逐次近似解法を提案する. 従来の D.C. 計画問題に対する解法は制約集合を幾つかの凸多面集合で逐次的に近似することで近似解を求める. そこで, 本研究では, より効率的に実行可能領域上で近似解を求めるために, 制約関数の2次近似関数を用いた実行可能解探索方向の決定方法を導入した新たな逐次近似解法を提案する.
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ディン ティエン ホアン, 山下 信雄, 福嶋 雅夫
セッションID: 3F3-5
発行日: 2006年
公開日: 2006/12/01
会議録・要旨集
フリー
制約つき最小化問題の有効な解法には,逐次二次計画法と内点法がある.それらの解法は,BFGS法で生成したラグランジュ関数の近似ヘッセ行列(密な行列)を用いるため,大規模な問題には適用することができなかった.最近,山下は制約なし最小化問題に対して,ヘッセ行列の疎性を利用した準ニュートン法を提案した.本発表ではそのアイデアを制約つき問題に拡張し,計算量を大幅に減らすことができる計算手順を提案する.また,いくつかの数値実験結果からその手順の有効性を議論する.
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長澤 和巳, 佐伯 修, 辻 毅一郎
セッションID: 3F3-6
発行日: 2006年
公開日: 2006/12/01
会議録・要旨集
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エネルギーシステム最適化問題はブロックアンギュラー構造という特殊な構造を持っている。内点法を用いて最適化問題を解く場合、各計算サイクルで移動方向を求める際に多くの計算時間が費やされる。そこで、部分構造反復法という、ブロック構造を利用した反復解法を用いることで計算時間の短縮を行うことができるが数値不安定性が発生する。本稿では改良手法を提案し、その効果を数値計算により確認する。
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大西 貴久, 佐藤 公信, 香川 真也, 西蔭 紀洋, 竹田 史章
セッションID: 4W1-1
発行日: 2006年
公開日: 2006/12/01
会議録・要旨集
フリー
現在、いりこの選別は手作業で行われているが、知識および経験また体力などを要する作業であり、高齢化や作業員不足などの問題を抱えている。そこで、それらの問題を解決するため選別作業工程を機械化し、自動化および高精度化が要求されている。本論文ではニューラルネットワークを用いた知的高速いりこ選別システムにおける識別性能について検討を行い、いりこ画像からの特徴抽出処理に2次元高速フーリエ変換を用いることの有効性を述べる。
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坂倉 義明, 谷口 典之, 星野 孝総, 亀井 且有
セッションID: 4W1-2
発行日: 2006年
公開日: 2006/12/01
会議録・要旨集
フリー
本論文では、遺伝的アルゴリズムにおける多様性の維持のための選択手法を提案する。本手法ではまず、ファジィ c-平均法を用いて個体をクラスタリングする。そして、個体の適応度に加え、クラスタリングで得られたクラスタと帰属度を用いて、個体の選択確率を決定する。このような提案手法を遺伝的アルゴリズムに適用し、いくつかの関数最適化問題を通して、本手法を用いた遺伝的アルゴリズムが解空間に広く個体を分布させながら探索を行っていくことを確認した。
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本多 克宏, 市橋 秀友, 野津 亮
セッションID: 4W1-3
発行日: 2006年
公開日: 2006/12/01
会議録・要旨集
フリー
データ分割を考慮して複数の線形モデルを推定するスイッチング回帰では,しばしば安定した回帰モデルが得られない多重共線性が問題となる.PLS回帰は回帰モデルの推定と低次元潜在変量の推定を同時に考慮することでデータに内在する相互の関連を抽出する.本研究では,PLS回帰モデルにFCMクラスタリングを融合したモデルを導入し,ファジィスイッチング回帰法であるFuzzy c-Regression Models (FCRM) 法との関連を議論する.
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横井 健, 柳本 豪一, 大松 繁
セッションID: 4W1-4
発行日: 2006年
公開日: 2006/12/01
会議録・要旨集
フリー
従来,独立成分分析(ICA)を文書に適用しトピックを抽出する手法が提案されている.本研究ではICAによって得られるトピックを自己組織化マップ(SOM)により分類することを考える. この際,入力ノードと出力ノードの距離関数として,従来のSOMで用いられるユークリッド距離の代わりに、昨今の情報数理分野において注目を集めているJensen-Shannon Divergenceを導入する.
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本多 克宏, 前中 達矢, 市橋 秀友
セッションID: 4W1-5
発行日: 2006年
公開日: 2006/12/01
会議録・要旨集
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復元変量の独立性の指標として非ガウス性を用いる独立成分分析アルゴリズムは,射影追跡の一手法としても有効で,データベースからの知識発見への応用が試みられている.しかし,目的となる特定の変量群に関連する知識が得られるとは限らない.本研究では,回帰主成分分析を前処理に用いることで外的な基準の説明に有効な独立成分の抽出を考える.また,データ集合の部分構造を考慮するため,ファジィ分割を考慮した局所的な独立成分分析モデルを提案し,その有効性を検証する.
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遠藤 淳一, 佐々木 孝雄, 豊嶋 久道
セッションID: 4W2-1
発行日: 2006年
公開日: 2006/12/01
会議録・要旨集
フリー
金融市場のデータ予測に、テクニカルパターンと呼ばれるパターンをマッチングする手段がある。しかし、市場により動きや特徴は異なるため一般的に知られているテクニカルパターンをマッチングしただけではそれが予測に使用できるとは限らない。 本研究では、テクニカルパターンをマッチングするだけでなく、遺伝的アルゴリズムを用いることにより、市場に適したテクニカルパターンを生成する手段を提案する。
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串田 淳一, 谷口 典之, 星野 孝総, 亀井 且有
セッションID: 4W2-2
発行日: 2006年
公開日: 2006/12/01
会議録・要旨集
フリー
複数のプレーヤにより, 繰り返し行われる対戦型ゲームにおいて, プレーヤが勝利し続けるためには, 様々な戦略が必要であり, それらを対戦相手やゲームの状況に応じて適切に選択し, 改善していく必要がある. また, 他のプレーヤも同様に対戦相手に勝利するために進化していくため, 各プレーヤは互いに影響を受けながら共進化していく. 本研究では1対1で行うポーカーゲームを題材として, クラシファイアシステムを適用したプレーヤによる共進化を行い, 進化の過程について検証する.
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堀 浩徳, 駒井 宏充, 吉川 雅弥, 寺井 秀一
セッションID: 4W2-3
発行日: 2006年
公開日: 2006/12/01
会議録・要旨集
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ナビゲーションシステムでは、経路探索問題の解法としてDijkstra法が用いられている。この方法では、経路にかかるコストだけを見て探索を行っているため、立ち寄り地や運転の快適性などを含める場合の応用が難しい。このような問題に対し、ウイルス進化論というアルゴリズムが提案されている。そこで、本研究では、GAにウイルス感染演算子を導入し、立ち寄り順序を考慮した経路探索手法を提案し、評価実験により有効性を検証した。
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赤尾 剛志, 大倉 和博
セッションID: 4W2-4
発行日: 2006年
公開日: 2006/12/01
会議録・要旨集
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自律移動ロボットのコントローラを構築する手法の一つとして,進化ロボティクスが発展してきている.本稿では,進化型マルチロボットシステムの構築,及び群行動の獲得を試みた.その際,適応度関数における累積型ペナルティが進化ダイナミクスとロボットの振る舞いに与える影響を分析した.その結果,累積型ペナルティの増加が群行動の獲得を困難にすることを確認した.
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井前 讓, 中村 俊介, サイ 貴生, 小林 友明
セッションID: 4W2-5
発行日: 2006年
公開日: 2006/12/01
会議録・要旨集
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近年,バクテリア,昆虫,動物などの群の局所的相互作用のみによる創発的行動に関心が集められている.具体的には,UAV(無人飛翔体)の群についての隊列編成や,衝突回避の研究が行われている.本研究では群の組織化,連携に関して遺伝的プログラミング(GP)を用いたアプローチを提案する.ここでは,お互いが自発的に連携を取りながら,人工蟻が餌を効率よく採取する問題,二輪車モデルによって目標物を収集する問題をそれぞれ扱う.
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三上 裕基, 吉川 雅弥, 寺井 秀一
セッションID: 4W2-6
発行日: 2006年
公開日: 2006/12/01
会議録・要旨集
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アントコロニー最適化手法(ACO)は、蟻の群れの餌探し行動を工学的にモデル化したアルゴリズムで、フェロモンの分泌、蓄積と蒸発で構成され、場を介して間接的な非同期型のコミュニケーションを実現している。本研究では組み合わせ問題の典型とされるTSPやスケジューリング問題に適用し、アルゴリズムの検証を行った。
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金 孝京, 竹村 匡正, 廣瀬 昌博, 黒田 知宏, 長瀬 啓介, 吉原 博幸
セッションID: 4W3-1
発行日: 2006年
公開日: 2006/12/01
会議録・要旨集
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現在多くの病院では医療の質に関わる医療事故の内容を収集し分析が行われている。また病院経営においては医療費抑制やコスト削減など適正な経営のために経営分析が行われている。しかし医療事故とそれが与える病院経営への影響は十分把握されていない現状がある。本研究では2つの分析結果を用いて、事故患者の特性や、事故により発生した追加的な診療行為等の分析を支援するシステムの構築を試みた。
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前田 恭伸
セッションID: 4W3-2
発行日: 2006年
公開日: 2006/12/01
会議録・要旨集
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食品安全リスクに関する早期警告支援システムを試行的に開発した。このシステムは、人々がWWWの文書の山の中から新たなリスクの兆候を発見することを支援するように設計されている。システムはふたつの部分から構成される。クリアリングハウスとリスクパスファインダーである。特に後者は、文書間の相互関係を視覚的に表示し、利用者にリスク事象の原因から結果までの経路への気付きを与えることを意図している。
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石田 達朗, 竹村 匡正, 岡本 和也, 黒田 知宏, 長瀬 啓介, 吉原 博幸
セッションID: 4W3-3
発行日: 2006年
公開日: 2006/12/01
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医療に関する情報に対して医師・研究者・患者などはそれぞれ異なる情報要求を持っていると考えられるが、一般的なWeb検索システムでは意図しない検索結果が含まれることが多く非効率的である。効率向上には各ユーザ属性ごとの情報要求に適合するWebページをシステム側で提示することが有効と考えられる。そこで本研究では、wwwから医療文書を抽出し、ユーザの属性情報に基づいて検索結果を提示する医療web検索システムの構築を試みた。
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三輪 恵理子, 伊藤 京子, 西田 正吾
セッションID: 4W3-4
発行日: 2006年
公開日: 2006/12/01
会議録・要旨集
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近年、科学技術と社会の関係がより複雑なものになってきた。これに伴い、科学技術について単に専門家だけではなく一般市民も考えていくべきだという考え方がうまれた。このような状況の中、科学技術コミュニケーションが注目されるようになってきた。本稿では、科学技術コミュニケーション教育における議論を効果的に行うための議論参加者支援方法について報告する。
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温井 崇友, 伊藤 秀隆, 隈元 昭
セッションID: 4W3-5
発行日: 2006年
公開日: 2006/12/01
会議録・要旨集
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近年の情報処理技術の発展やネットワーク環境の普及は学習現場にも大きな影響を及ぼし,e-Leaningの研究・開発が進められている.本研究では,学生同士の協調・競争を促すコミュニケーション支援システムを独自に開発・構築し,実際の授業で運用する.そこで今回は,学習スタイルに合わせ受講者を3グループ(競争・協調・個人)に分割し,利用可能な機能を制限した.その結果,各機能が学生の学習成果・学習意欲にどのように影響するかを明らかにし,より良いシステムの検討を行う.
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大澤 淳司, 奥川 雅之
セッションID: 4W3-6
発行日: 2006年
公開日: 2006/12/01
会議録・要旨集
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スマート構造システムの実用化が期待されているが,日本国内においてスマート構造システムの概念が一般的ではないことから社会的な認知度向上が重要な問題となっている.本研究では,スマート構造システムの啓発のための教材の開発を行った.本教材のコンセプトと有効性について検討し,スマート構造システムに関する教材の効果について考察する.
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横田 泰之, 中島 智晴, 石渕 久生
セッションID: 4W4-1
発行日: 2006年
公開日: 2006/12/01
会議録・要旨集
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従来のパターン識別問題では,全てのパターンの誤識別コストが平等であると仮定される場合が多く,評価基準として正答率がしばしば用いられてきた.しかし,現実世界において,パターンが識別するべきパターンとそうではないパターンに分かれる場合が存在する.本研究では,ファジィ識別器において誤識別コストを考慮したファジィルールの生成手法を提案し,数値実験により提案手法の有効性を示す.
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楠木 祥文, 乾口 雅弘
セッションID: 4W4-2
発行日: 2006年
公開日: 2006/12/01
会議録・要旨集
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ラフ集合解析を用いて、決定表から決定ルールを抽出する方法が研究されている。通常、決定ルールの結論部はある一つの決定クラスに帰属を示すことが多が、結論部が複数のクラスのいずれかへの帰属を示すルールをいくつか用いて、決定クラスを推論することができる。また、複数のクラスから決定ルールを抽出するのでルールが簡潔になると考えられる。本研究では、この考えをもとに、クラスタリングにより決定クラスを分類し、各クラスターから、決定ルールを抽出する。
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クラスタ形状の分析によるガウスカーネルパラメータの選択
糀谷 和人, 田崎博 博, 中嶋 宏
セッションID: 4W4-3
発行日: 2006年
公開日: 2006/12/01
会議録・要旨集
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製品検査に1クラス判別アルゴリズムを適用するには、量産前に得られる少数の良品データから判別モデルを学習する必要がある。1クラスSVMは少数サンプルでも学習可能であるが、ガウスカーネルの幅を大きくしすぎると見逃しが多くなり、小さくしすぎると見すぎが多くなる。本稿では、判別モデルのクラスタ形状を評価することで適切なガウスカーネルのパラメータを選択する手法を提案する。
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小西 勇輝, 東 幸靖, 西蔭 紀洋, 竹田 史章
セッションID: 4W4-4
発行日: 2006年
公開日: 2006/12/01
会議録・要旨集
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現在、プラスチック部品は工場で生産され、最終工程では、手作業により傷やバリなどの監査が行われている。しかし、人材不足など様々な問題が滞積している。そこで本研究では、それらの問題を解決するため、ニューラルネットワークを応用した監査システムを提案する。提案システムにより、手作業の工程を機械化し、監査の高精度化を行うことが期待できる。本論文では、提案システムの基本性能と有効性を検討する。
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