-
舟田 和史, 藤本 健治
セッションID: 7W4-3
発行日: 2006年
公開日: 2006/12/01
会議録・要旨集
フリー
本研究では,リーダーフォロア型の群れを形成するような分散制御系において,群れ全体を操る問題を考察する.リーダーへの外部入力から群れ全体の追従誤差への安定性としてLeader-to-Formation Stability と呼ばれる概念が近年提案された.ここではこの方法を一般化し,従来法では扱えなかった加速度入力のエージェントに対して群れの接続状態を保つような操りの方法について議論する.
抄録全体を表示
-
堀 健彦, 藤本 健治
セッションID: 7W4-4
発行日: 2006年
公開日: 2006/12/01
会議録・要旨集
フリー
本論文では姿勢安定化の制御などの対象として用いられている一輪車について,車輪と地面との接触点での回転摩擦を仮定した際のモデル化とそのモデルの可制御性について議論する. まず,2曲面の接触についての一般的な関係式を紹介しこれを車輪と地面との接触へ適用する.この接触の関係から導かれる車輪と地面との回転滑りに対して静止摩擦と動摩擦を考慮した場合のモデルをそれぞれ導出し,モデルの姿勢角が線形近似の意味で可制御になる条件を示す.
抄録全体を表示
-
吉村 浩明, 大嶋 亮造, 岡 紘
セッションID: 7W4-5
発行日: 2006年
公開日: 2006/12/01
会議録・要旨集
フリー
本発表では,大型宇宙構造物の一つである展開型トラス構造物,特に,平面トラスの展開作業における最適軌道計画について考察する.展開型トラス構造物は,高い冗長性を有するため,先端軌道からシステム全体の軌道を定めることができない.そこで,疑似逆行列を用いた逆運動学解析を行い,さらに,逆動力学によって最適軌道に必要な駆動力を求めた上で,最適軌道を生成する計画法について提案する.また,数値シミュレーションにより,本方法の有効性を確認する.
抄録全体を表示
-
吉田 和信
セッションID: 7W4-6
発行日: 2006年
公開日: 2006/12/01
会議録・要旨集
フリー
構造物や産業機械に発生する振動の制振に用いられるアクティブマスダンパーには多くの実用例がある.アクティブマスダンパーの質量の振幅制限が制振効果を改善するための主な制約となっていることが知られている.本研究では多自由度構造系に取り付けられたアクティブマスダンパーの質量の振幅制限を考慮できる効果的な制振制御系設計法を提案する.また,シミュレーションによって制御則の有効性を検証する.
抄録全体を表示
-
原 佳大, 藤本 健治
セッションID: 7W4-7
発行日: 2006年
公開日: 2006/12/01
会議録・要旨集
フリー
同一のダイナミクスを持つ2つの振動子を,ダンパやバネなどの受動的な結合素子を用いて組み合わせると,同期現象が発生することが知られている.しかしこれらをネットワークで結合した場合に,同期現象がどのように発生するかについては良くわかっていない.本研究では,ネットワーク結合された振動子の挙動を,増分受動性という概念を用いて解析し,連結された振動子が同期するための条件について考察する.
抄録全体を表示
-
Zhai Guisheng, Kou Ryuuen, Imae Joe, Kobayashi Tomoaki
セッションID: 7T1-1
発行日: 2006年
公開日: 2006/12/01
会議録・要旨集
フリー
本稿では,いくつかのディスクリプタ型サブシステムからなる切替えシステムを対象に安定解析と設計を行う.まず,すべてのサブシステムがインパルスモードをもたず安定である場合について任意の切替えのもとで安定となるための十分条件を導出し,シミュレーションによって結果の有効性を確認する.次に,不安定なサブシステムが存在する場合について切替えシステムが安定となる切替え法を提案する.
抄録全体を表示
-
丸田 一郎, 石川 将人, 杉江 俊治
セッションID: 7T1-2
発行日: 2006年
公開日: 2006/12/01
会議録・要旨集
フリー
本研究では、リレーのようなアクチュエータを持つ離散値入力システムの、フィードバック量子化器を用いた制御を提案し、安定性の分析と設計の考察を行う。また、シミュレーションによって性能を確認する。提案法は、離散値入力システムを、分解能が粗い量子化器が付いた連続値入力システムと捉え、量子化器にフィードバックを施してその影響を抑制することにより、連続値入力のシステムと近似した制御器の設計を可能にする。
抄録全体を表示
-
岡本 哲朗, 杉江 俊治, 石川 将人
セッションID: 7T1-3
発行日: 2006年
公開日: 2006/12/01
会議録・要旨集
フリー
一般的に制御系設計は,制御対象を物理法則などに基づいてモデル化し,制御対象に連続値入力が加えられることを前提として制御器を設計することが多い.しかし,現実には物理法則に基づくモデル化が困難で,制御対象に離散値入力しか与えられない場合があり,その例としてモデル飛行船がある.モデル飛行船を制御対象の入出力データから簡単にモデル化し,離散値入力を用いて鉛直方向位置制御を実現することが本論文の目的である.
抄録全体を表示
-
神谷 雄介, 東 俊一, 杉江 俊治
セッションID: 7T1-4
発行日: 2006年
公開日: 2006/12/01
会議録・要旨集
フリー
本研究では,ハイブリッドシステムのひとつのクラスであるサンプル値区分的アファインシステムの最適制御問題を考える.オンラインモデル予測制御への適用を可能とするため,最適解を最適軌道グラフとして表現することを提案し,そのグラフを効率的に生成する方法を提案する.提案手法は,状態空間上でのある種の距離を特徴付けるコスト楕円体を新たに導入することで実現される.
抄録全体を表示
-
田口 貴昭, 太田 有三
セッションID: 7T1-5
発行日: 2006年
公開日: 2006/12/01
会議録・要旨集
フリー
本報告では、以下のような機能を有するMatlabエンジンを用いたサーボ系の設計と制御を行うシステムについて報告する。このシステムでは、MatlabのLMIツールを用いて制御器の設計を行い、その結果をC++で作成したプログラムに引き渡す。リファレンスガバナを用いた基準入力切替えのための不変集合の算出および不変集合と状態変数の位置関係の判定には、C++で作成した動的凸包算法の1つであるBB法(上下判定法)のプログラムを用いる。
抄録全体を表示
-
福田 大, 太田 有三
セッションID: 7T1-6
発行日: 2006年
公開日: 2006/12/01
会議録・要旨集
フリー
本稿では,非線形ディジタルサーボ系設計問題について述べる.ディジタルサーボ系を設計する方法として,制御対象を離散化し,離散時間系として設計する方法があるが,非線形系の場合は,使いやすい形での離散化モデルが得られないという問題点がある.本稿では,非線形連続時間サーボ系を安定化するコントローラを用いてディジタル制御を行うことを考える.この際に,非線形ディジタルサーボ系が安定化であるサンプリング周期の上限値を導出する.
抄録全体を表示
-
古賀 雅伸, 森 智宏
セッションID: 7T2-1
発行日: 2006年
公開日: 2006/12/01
会議録・要旨集
フリー
制御系の設計において,数式を変更しながらグラフの変化を読み取り,その値を用いて新しい数式を導出する作業を伴うことが多い。本研究では,与えられた数式のグラフを表示し,そのグラフをマウスで変形すると,数式の構造は保たれたまま,その係数(パラメータ)がグラフに対応する値に変化するフレームワークを開発する。そして,このフレームワークを用いて,グラフで設計仕様を与えることができる制御系設計支援ツールを開発する。
抄録全体を表示
-
佐伯 正美, 柏木 克文, 和田 信敬
セッションID: 7T2-2
発行日: 2006年
公開日: 2006/12/01
会議録・要旨集
フリー
本研究では,標準H無限大制御問題の制約を満たす多変数PID制御器の設計法を提案する.すでにわれわれは標準H無限大制御理論を用いて一般解を求め,そのパラメトリゼーションを介して,制御器が満たすべき制約条件を周波数領域で求めた.提案法では,一般化プラントの周波数応答から直接に制約条件を求める方法を提案する.これにより,プラントの状態方程式モデルを求める際に生じる近似誤差を避けることができる.周波数領域での離散化の誤差は依然として残されている.
抄録全体を表示
-
柴田 義也, 川西 通裕
セッションID: 7T2-3
発行日: 2006年
公開日: 2006/12/01
会議録・要旨集
フリー
双線形行列固有値最適化は制御系解析設計において適用範囲が広く有用であるが、実用的な規模の問題では計算量が膨大になるため、解法アルゴリズムの効率化が求められている。そこで、Master-Worker方式を用いて分枝限定法の並列化を行うことにより、計算時間の短縮を目指す。また、そのアルゴリズムをC++言語で実装し、Beowulf型の計算機クラスタ上でパフォーマンスを検証した。
抄録全体を表示
-
和田 孝之, 藤崎 泰正
セッションID: 7T2-4
発行日: 2006年
公開日: 2006/12/01
会議録・要旨集
フリー
ロバスト制御系設計問題は,一般に,複数の制約条件を満たす解を求めるロバスト可解問題に帰着される.この問題を確率的に厳密に解く確率的楕円体法が提案されているが,複数の制約条件に対応して得られる複数の勾配を有効に利用していない.本発表では,各勾配により決まる領域の共通部分に着目して,楕円体の更新時に体積の減少率がより大きいことが保証されるような新たな確率的楕円体法を提案する.
抄録全体を表示
-
朴 サンウク, 蛯原 義雄, 萩原 朋道
セッションID: 7T2-5
発行日: 2006年
公開日: 2006/12/01
会議録・要旨集
フリー
本稿では不確かな線形時不変系に対する状態フィードバックH∞制御系設計問題について考察する.過去の研究において提案されたLMI(線形行列不等式)による設計法に基づいて(D,G)スケーリングを用いた設計法を提案する.さらに,その提案手法を繰り返し用いることにより,従来の手法に比べてより良いH∞性能を達成するフィードバックゲインを求めることができることを示す.
抄録全体を表示
-
竹川 正浩, 木山 健, 池田 雅夫
セッションID: 7T2-6
発行日: 2006年
公開日: 2006/12/01
会議録・要旨集
フリー
本研究では,入力飽和を有する多入力多出力の線形時不変系に対して,分散型のアンチワインドアップコントローラの設計問題を考察する.研究の初端として,とくに制御系の安定化問題を考える.このとき,ブロック対角行列が同値変換されたリヤプノフ行列を用いることで,分散型アンチワインドアップ制御系の安定化,すなわち吸収領域の設計問題の可解条件が線形行列不等式(LMI)に帰着される理論的な結果を示す.
抄録全体を表示
-
濱口 沙織, 榎本 隆二
セッションID: 7F1-1
発行日: 2006年
公開日: 2006/12/01
会議録・要旨集
フリー
平面上に描くことができる2次元セル複体を平面的セル複体という.与えられた平面的セル複体を流れの条件とよぶ与えられた条件 $F$ のもとで2次元空間 $\mathbb{X}$ に描けるとき,その平面的セル複体は $(F,\mathbb{X})$-実現をもつという.本研究では,与えられた平面的セル複体が $(F,\mathbb{X})$-実現をもつか否かを判定し,それが可能であれば $\mathbb{X}$ に描くアルゴリズムを提案する.
抄録全体を表示
-
大畑 有香子, 榎本 隆二
セッションID: 7F1-2
発行日: 2006年
公開日: 2006/12/01
会議録・要旨集
フリー
平面上に描画できる2次元セル複体を平面的セル複体という。セル複体は単体複体に比べて高次元の図形をごく少数のセルで表現できるという特徴をもつ。与えられた平面図形をセル複体として表現する問題の逆問題とは,セル複体を構成する0セル,1セルおよび2セルの個数が与えられたとき,それらから構成される平面的セル複体をすべて列挙する問題である。本研究では,この逆問題を解くプログラムの中心となる解法アルゴリズムを提案する。
抄録全体を表示
-
吉村 浩明
セッションID: 7F1-3
発行日: 2006年
公開日: 2006/12/01
会議録・要旨集
フリー
複雑化した機械系や物理系の設計には,系の内部接続構造に注目して,数学モデルを定式化する方法が有効である.近年,ディラック構造によって,系の内部接続構造が表されることが明らかにされている.とりわけ,それに付随する陰的なハミルトン系が提案されている.本発表では,これまで十分に研究されていない,ラグランジュ系とディラック構造の関係について明らかにし,とくに,陰的なラグランジュ系について例題とともに述べる.
抄録全体を表示
-
横山 祥寛, 伊藤 秀隆, 隈元 昭
セッションID: 7F1-4
発行日: 2006年
公開日: 2006/12/01
会議録・要旨集
フリー
非線形システムのカオスアトラクタに埋め込まれた不安定周期軌道を探索するための数値計算法の一つとして, 部分空間不動点反復法が提案されている. 部分空間不動点反復法とは, 不動点反復法における修正量を, 周期軌道の不安定方向を与える不変部分空間とその直交補空間における修正量に分解して取り扱う手法である. 本報告では前報(I)に引き続き, 連続時間システムに対する部分空間不動点反復法の適用に関する検討を行う.
抄録全体を表示
-
中野 嗣貴, 伊藤 秀隆, 隈元 昭
セッションID: 7F1-5
発行日: 2006年
公開日: 2006/12/01
会議録・要旨集
フリー
本報告では,生体における非線形時空間ダイナミクスの一例として細胞内カルシウムウェーブの伝播を取り上げ,比較的簡単な偏微分方程式モデルの数値シミュレーションに基づき,様々な時空間パターンや分岐現象に関する検討を行う.
抄録全体を表示
-
石川 昌明, 田邊 孝行
セッションID: 7F1-6
発行日: 2006年
公開日: 2006/12/01
会議録・要旨集
フリー
工学の諸分野において,自己組織化現象によって形成される種々の時空間パターンが観測される.自己組織化による時空間パターンの解析はマイクロアクチュエータの開発や新素材創成において,重要な課題の一つになっている. そこで,本講演では自己組織化により形成される種々の時空間パターンの中で特に走化性をもつバクテリアのコロニー形成過程を考察対象にし,化学物質に含まれる不純物などに起因する揺らぎがコロニー形成に及ぼす影響をシミュレーションにより考察する.
抄録全体を表示
-
金澤 尚史, 潮 俊光
セッションID: 7F2-1
発行日: 2006年
公開日: 2006/12/01
会議録・要旨集
フリー
複数集団間で相互作用が行われる場合,他集団の戦略を何らかの方針に従って解釈し分類するということがしばしば行われる.このような状況は,各集団の他集団の戦略に対する解釈を表す解釈関数を導入したレプリケータダイナミクスで表現できる.しかしながら提案されているモデルでは,解釈関数はあらかじめ与えられ変化しないと仮定されている.そこで本稿では,利得に依存する解釈関数の切り替えを考慮した複数集団レプリケータダイナミクスのハイブリッドシステム表現を提案する.
抄録全体を表示
-
福本 靖彦, 金澤 尚史, 潮 俊光, 後藤 隼人
セッションID: 7F2-2
発行日: 2006年
公開日: 2006/12/01
会議録・要旨集
フリー
連続時間レプリケータ‐ミューテータダイナミクスを用いて,政府によって利得の再配分を行うときの特性が調べられている.しかし多くの場合,利得の再配分は離散時間的に行われる.よって,本発表ではこのような利得の再配分を離散時間レプリケータ‐ミューテータダイナミクスを用いて記述し,その特性を調べる.
抄録全体を表示
-
北村 敦司, 高井 重昌, 森 武宏
セッションID: 7F2-3
発行日: 2006年
公開日: 2006/12/01
会議録・要旨集
フリー
本稿では,コンカレントな同期合成でモデル化された離散事象システムのスーパバイザ制御について考察する.対象システムと制御仕様がともにコンカレントな同期合成でモデル化されるという仮定のもとでは,制御仕様は常にConcurrently Well-Posedとなり,スーパバイザが存在するための必要十分条件は,制御仕様の可制御性のみとなることを示す.
抄録全体を表示
-
鈴木 絢子, 潮 俊光, 足立 正和
セッションID: 7F2-4
発行日: 2006年
公開日: 2006/12/01
会議録・要旨集
フリー
操作によってユーザの意図したふるまいを機械がしないような現象をオートメーションサプライズという.本報告では,複数のユーザによって操作される離散事象システムに対してオートメーションサプライズを分類する.これらのオートメーションサプライズを検出するための合成則を提案する.合成オートマトンにおける可到達問題として,オートメーションサプライズの検出問題を定式化する.
抄録全体を表示
-
河本 大, 高井 重昌, 森 武宏
セッションID: 7F2-5
発行日: 2006年
公開日: 2006/12/01
会議録・要旨集
フリー
本稿では,未知の可観測事象集合をもつ離散事象システムのオンラインスーパバイザ制御について考察する.Prosserらによって提案されているスーパバイザのオンライン構成法において,可観測事象集合の保守的な近似を用いることで,可観測事象集合が未知の場合でも制御仕様を満足する事象列のみが生起することを保証するようなスーパバイザの構成を可能とする.
抄録全体を表示
-
土江 慶幸, 潮 俊光
セッションID: 7F2-6
発行日: 2006年
公開日: 2006/12/01
会議録・要旨集
フリー
ネットワーク制御のように、一般に同期型事象においてジッターが存在する。このジッターの存在を考慮して、同期型事象をもつハイブリッドシステムをモデル化する。
抄録全体を表示
-
河合 富貴子, 伊藤 秀之, 中沢 親志, 福山 良和, 上野 隆史
セッションID: 7F3-1
発行日: 2006年
公開日: 2006/12/01
会議録・要旨集
フリー
下水道法改正により,高度処理プロセス評価が可能である制御技術が提案されている。特に,曝気風量制御に着目すると,溶存酸素やアンモニア性窒素を制御量として,曝気風量を制御する方法が提案されている。しかし,アンモニア性窒素計を用いた制御方法は,計測器が高額でありメンテナンスも大変であることから,コスト面や管理者の負担が懸念される。そこで,本論文ではIWA活性汚泥モデルと安価でメンテナンス性に優れた溶存酸素計を用いた曝気風量制御方法を提案する。
抄録全体を表示
-
澤田 祐一, 米田 裕, 渡辺 徹
セッションID: 7F3-2
発行日: 2006年
公開日: 2006/12/01
会議録・要旨集
フリー
本論文の目的は並列構造を持つ1リンク柔軟アームのモデリングと制御系の構築である。 従来の柔軟アームは剛性が十分ではなかったのに対し、提案する並行な構造を持つ柔軟なマニピュレータは荷重方向に対して十分な剛性を持つことができる。アームの運動方程式はハミルトン原理を用いることで導き、これを同様の境界条件を持つ1本の梁から成る柔軟アームで近似する。このモデルに基づきオブザーバとLQ制御を設計する。
抄録全体を表示
-
木村 琢郎, 河野 通夫, 高橋 伸弥, 石飛 光章
セッションID: 7F3-3
発行日: 2006年
公開日: 2006/12/01
会議録・要旨集
フリー
前の論文において著者らは水平飛行しているヘリコプターにおいて水平速度がステップ状の目標値の変化に追従するような制御器の設計法を与えた。本稿では、同じ制御系において垂直速度の目標値に変化を与えた場合の特性を調べる。
抄録全体を表示
-
澤田 祐一, 土井 一広, 大河原 直人
セッションID: 7F3-4
発行日: 2006年
公開日: 2006/12/01
会議録・要旨集
フリー
本研究は、構造物モデルの振動によって生じる未知反力を受ける電動式振動台を制御する方法を提案する。振動台の制御においては、構造物モデルからの反力は未知外乱であるため、その大きさを通常知ることはできない。しかしながら、参照入力の加速度を精度良く再現するためには、反力の補償が不可欠である。本論文では、反力を推定するアルゴリズムとその補償器をLQ制御器に付加することで反力を直接測定することなく、高精度での制御を行う方法を示す。
抄録全体を表示
-
竹野 大介, 肥後 公則, 市原 裕之, 延山 英沢
セッションID: 7F3-5
発行日: 2006年
公開日: 2006/12/01
会議録・要旨集
フリー
本発表では,構造はわかっているが未知バラメータを含むグレイボックスモデルに対する一同定法にを提案する.連続時間グレイボックスモデルを離散化した場合,一般に未知パラメータの指数関数を含むことになるが,本稿ではそれを多項式展開して近似することにより,出力誤差に対する最小自乗問題がSOS最適化問題になることを示す.本方法は,データ数がシステムの次数程度の少ない場合にも適用可能な方法であり,その有効性を数値例により示す.
抄録全体を表示
-
前田 雄俊, 蛯原 義雄, 萩原 朋道
セッションID: 7F3-6
発行日: 2006年
公開日: 2006/12/01
会議録・要旨集
フリー
制御対象の保護のために制御入力の大きさを制限する必要がある場合や,操作器の出力の物理的な限界のために制御入力が飽和して,制御性能の劣化(ワインドアップ現象)が発生する恐れがあるとき,既存の2 自由度L Q I サーボ系の設計法では,設計パラメータを試行錯誤的に調整しなければならない.本稿では,L2性能保証領域の考え方を採用し,制御入力の飽和を陽に考慮した2 自由度L Q I サーボ系の設計法の1 つとして,制御入力の非飽和を達成する設計法を提案する.
抄録全体を表示
-
センサー・アクチュエータ配置と制御系設計
下村 卓, 藤田 義久, 大久保 博志
セッションID: 7F4-1
発行日: 2006年
公開日: 2006/12/01
会議録・要旨集
フリー
柔軟宇宙構造物のセンサ・アクチュエータ配置と制御系の同時設計問題を考える.モードシェイプ変数が配置変数の非線形関数であることからこの問題は直接には凸最適化問題として記述できないが,本発表ではある新しいアイディアを用いてこの非線形最適化問題を凸最適化問題に変換し,構造と制御の同時最適設計を実現する.
抄録全体を表示
-
古賀 大介, 澤田 祐一
セッションID: 7F4-2
発行日: 2006年
公開日: 2006/12/01
会議録・要旨集
フリー
本研究の目的は、最適リスク鋭敏的パラメータを用いて、LEQG制御による機械システムの振動制御を行うことである。本研究では、リスクを制御性能の劣化と定義し、リスクの指標として、制御性能のばらつき(分散)を用いる。その指標が最小となるリスク鋭敏的パラメータを最適パラメータとし、LEQG制御を行う。最適パラメータを選択する際は、準ニュートン法を用いて数値的に求める。(181文字)
抄録全体を表示
-
清田 将五郎, 蛯原 義雄, 萩原 朋道, 岡崎 安直, 足達 勇治
セッションID: 7F4-3
発行日: 2006年
公開日: 2006/12/01
会議録・要旨集
フリー
2軸型空圧人工筋アームは軽量で柔軟であるという特長を持ち,2つの軸をもつことから手先位置をある平面内で自由に動かすことが可能である.しかし,圧縮空気や人工筋を用いることから剛性が低く,運動学に非線形性を含むことから正確な軌道追従制御をすることが容易ではない.これに対して本稿では,LQ最適制御理論に基づくサーボ系の設計法と人工筋の圧力に関するマイナーループを併用した軌道追従制御を試みた.
抄録全体を表示
-
-ランプ参照入力の場合
孫田 康雄, 國松 禎明, 山本 豪志朗, 藤井 隆雄, 大坪 亮
セッションID: 7F4-4
発行日: 2006年
公開日: 2006/12/01
会議録・要旨集
フリー
この論文は,周波数整形ILQ設計法に基づくエレベータドアのロバストな開閉速度制御に関する報告である.この設計法をエレベータドアの簡易試験機の制御系設計に適用し,ノイズから出力への閉ループ伝達関数の周波数整形を適切に行うことで,モデルの不確かさに起因する振動を抑制し,その結果,本制御系が従来のILQ制御系に比べて,ドアパネルの重さの変化に対してロバストであることを確認した.
抄録全体を表示
-
内田 義久
セッションID: 7F4-5
発行日: 2006年
公開日: 2006/12/01
会議録・要旨集
フリー
プロセス工業において制御の定義に従って制御系を設計すると,目標値に対する制御量と,負荷に対する操作量の二つのフィードバック制御系が構成される.プロセス制御では目標値は変化しないから,負荷の変化に対して操作量を一致させるフィードバック制御だけを対象に考えればよい.この制御がフィードホワード制御に相当するものである.
抄録全体を表示
-
多井中 一憲, 村口 貴信
セッションID: 8W1-1
発行日: 2006年
公開日: 2006/12/01
会議録・要旨集
フリー
頻繁に通信を必要とするアプリケーションを対象として,研究室に実装したデ スクトップグリッド環境と離散時間シミュレータであるSimgridを用いたシミュレーション結果を比較して性能評価を行う.
抄録全体を表示
-
香川 広大, 山田 和矢, 神谷 時昌, 永田 元康
セッションID: 8W1-2
発行日: 2006年
公開日: 2006/12/01
会議録・要旨集
フリー
ネットワークストレージを活用した耐故障性のグリッドマイグレーションシステムのプロトタイプを提案する。提案するグリッドマイグレーションシステムは、自律的に障害から回復する能力を有する。また、Globus Toolkit4を用いてグリッドマイグレーションシステムを実装した。さらに、障害回復の有効性を示すため、性能評価を報告する。
抄録全体を表示
-
石堂 裕章, 新居 学, 高橋 豐
セッションID: 8W1-3
発行日: 2006年
公開日: 2006/12/01
会議録・要旨集
フリー
近年,種々の侵入検知システムの研究や開発がなされている.我々はソフトコンピューティングアプローチを用いて,より柔軟で精度の高い侵入検知を試みているが,実データを用いて性能を検証することが重要であると考えている.そこで本研究では,実際にネットワークを流れたトラフィックにラベルを付け分類することによりベンチマークとして利用できるデータを作成し,これを用いて提案している侵入検知システムの性能を検証する.
抄録全体を表示
-
山田 功治, 辻口 裕介, 栄川 哲也, 永田 元康
セッションID: 8W1-4
発行日: 2006年
公開日: 2006/12/01
会議録・要旨集
フリー
昨今、大容量データを扱うネットワークストレージにおいて、スナップショット機能を備えたNASが注目されている。 我々はスナップショットを用いた障害回復時の再開始処理の手法を提案する。 提案手法はログにスナップショットを加えたチェックポインティングを特徴とすることにより、従来の障害回復よりも性能向上することを目指す。
抄録全体を表示
-
秋吉 雄介, 狩野 武尊, 鈴木 奈央, 辻口 裕介, 永田 元康
セッションID: 8W1-5
発行日: 2006年
公開日: 2006/12/01
会議録・要旨集
フリー
本研究はデータ複製を用いたサーバの負荷分散の手法について提案する。また、提案したプロトコルを実装することにより、応答時間、CPU使用率などをベンチマークテストを実測し、データの集中配置に対する本提案手法の有効性を示す。
抄録全体を表示
-
神野 太一, 神谷 時昌, 永田 元康
セッションID: 8W1-6
発行日: 2006年
公開日: 2006/12/01
会議録・要旨集
フリー
ベクトルタイムスタンプによって,協調チェックポイントにおける同期によるオーバーヘッドの軽減を行う.さらに性能評価を行い,スケーラビリティを伴うグリッド・コンピューティングに対する提案手法の有効性を示す.
抄録全体を表示
-
山口 晶子, 新居 学, 高橋 豐
セッションID: 8W2-1
発行日: 2006年
公開日: 2006/12/01
会議録・要旨集
フリー
近年,地図の電子化や3次元化が進んでいる.一般的に,現在3次元地図と呼ばれているものは,2次元地図に高さ情報を与えることにより生成されている.この高さ情報は,特殊な機器を用いての実測や建物の階数からの概算などの非効率的な手法により生成されている.そこで,本研究ではカメラにより撮像した画像から自動的に高さ情報を獲得することにより,効率的に3次元地図データを生成する手法を提案する.
抄録全体を表示
-
明石 卓也, 若佐 裕治, 田中 幹也, Karungaru Stephen, 福見 稔, 赤松 則男
セッションID: 8W2-2
発行日: 2006年
公開日: 2006/12/01
会議録・要旨集
フリー
本稿では,大きさと姿勢に不変な高速な目の追跡を提案する.さらに,位置,大きさ,回転角度などの目を表す数値的なパラメータを得ることを目的とする.提案手法はテンプレートマッチングに基づいており,遺伝的アルゴリズムを用いる.システムの汎用性を考え,テンプレートマッチングに使用されるテンプレート画像は,すべてのユーザに対し,1枚のテンプレートが用いられる.探索率は74%で処理時間は約0.03秒であった.
抄録全体を表示
-
上瀧 剛, 内村 圭一, 胡 振程
セッションID: 8W2-3
発行日: 2006年
公開日: 2006/12/01
会議録・要旨集
フリー
本研究は既存のディジタル道路地図を上空画像にマッチングさせることにより,地図の位置精度を向上させることを目的としている.更新処理はネットワーク型のActive Shape Model(NASM)を用いて行なわれる.NASMの反復処理により道路網全体が少しずつ更新されるが,一回の更新での平均移動量を制御し,より安定した輪郭線の抽出を試みる.実際の画像に適用し,その有用性を示す.
抄録全体を表示
-
陳 蘇, 飯山 将晃, 角所 考, 美濃 導彦
セッションID: 8W2-4
発行日: 2006年
公開日: 2006/12/01
会議録・要旨集
フリー
物体の部分ごとに利用者が要求する形状記述の分解能が異なる。また、形状記述においてカメラ配置によって空間の分解能が変化する。このことに基づき本研究では、利用者が指定した形状記述の要求分解能を達成することが可能なカメラ配置を決定する手法を提案する。カメラ配置によって達成可能な分解能を多面体で表されるセルの集合を計算することによって見積もり、要求分解能を達成するカメラ配置をGAを用いて探索する。
抄録全体を表示