IAG第一分科は,以前は「三角測量」(triangulateon),「基準点測量」(Control Surveys)と呼称されていたが,測地技術の進展により1980年代からは,現在の呼称である「位置の決定」(positioning)に変えられたこのことは,新しい測量方式や測量器械の開発がここ20~30年の間に目まぐるしく進められ,分科の名称をより包括的なものにせざるを得なくなった事情を反映している.現在の第一分科では“精密測地網”(High precision horizontal and vertical network),“衛星及び二次元測位”(Satellite and spatial potisioning),“慣性測量”(lnertial positioning),“天文測地”(Geodetic astroriomy),“海洋測位”(Marine positioning)及び“大気屈折”(Refraction)の5つのテーマが扱われることになっている.これらのテーマに関して今回の会議では,衛星測地では,“GPSの地球物理学へのインパクト”(lmpact of Global Positioning System on Geophysics)と題するシンポジウムが,IUGG全体のシンポジウムとして別個に取扱われ,位置の決定においてGPS時代到来を大々的に告げるものとなった. 以下,第一分科関係のシンポジウムで印象に残った研究発表を中心に今回の会議内容を紹介する。
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