測地学会誌
Online ISSN : 2185-517X
Print ISSN : 0038-0830
ISSN-L : 0038-0830
46 巻, 4 号
選択された号の論文の2件中1~2を表示しています
  • - PVD: Point precise Variance Detection -
    一色 浩, 土屋 淳, 加藤 照之, 寺田 幸博, 柿本 英司, 木下 正生, 神崎 政之, 丹野 貴之
    2000 年 46 巻 4 号 p. 239-251
    発行日: 2000/12/25
    公開日: 2010/09/07
    ジャーナル フリー
     GPS単独計測により,観測点座標の変動成分を計測する新しい方法(PVD法)を提案している.単独計測であるので,基準点を設置する必要がないため,どこでも計測可能な簡便低コストの計測セステムの構築を可能とする.搬送波位相を用いると,高精度の計測が可能であるが,本法では変動成分のみを対象とするので,波数アンビギュティを解く必要がなく,計算負荷も大きくない.したがって,準リアルタイムでの高周波数の計測を可能とするであろう.しかし,現時点では,単独測位であるため衛星に起因する誤差を除去できないので,座標変動の振幅が小さなときには,低周波数域での誤差除去が十分でない.洋上ブイによる波浪観測や地震の計測などに応用可能であると考えられ,大きな可能性を有している.
  • - KVD: Kinematics for precise Variance Detection -
    一色 浩, 土屋 淳, 加藤 照之, 寺田 幸博, 柿本 英司, 木下 正生, 神崎 政之, 丹野 貴之
    2000 年 46 巻 4 号 p. 253-267
    発行日: 2000/12/25
    公開日: 2010/09/07
    ジャーナル フリー
     GPS相対計測により,観測点座標の変動成分を計測する新しい方法(KVD法)を提案している.本法は相対計測法であるので,PVD法で問題となった低周波域にあるノイズが大幅に減少されている.搬送波位相を用いると,広い周波数域で高精度の計測が可能である.変動成分だけを対象とするので,波数アンビギュイティを解く必要はない。そのため,計算負荷および通信負荷が大幅に軽減されている.また,基線長を大幅に延ばせる可能性があり,洋上ブイによる波浪観測や長周期の地震の計測などに応用可能であると考えられ,大きな可能性を有している.
feedback
Top