東北森林科学会誌
Online ISSN : 2424-1385
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13 巻, 2 号
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報文
  • 斉藤 正一, 市原 優, 衣浦 晴生, 猪野 正明
    原稿種別: 報文
    2008 年 13 巻 2 号 p. 1-4
    発行日: 2008/11/30
    公開日: 2017/07/27
    ジャーナル フリー
    ナラ類集団枯損被害の病原菌Raffaelea quercivoraを媒介するカシノナガキクイムシPlatypus quercivorusの集合フェロモン剤による誘引試験を行った。その結果,集合フェロモン剤は高純度のものの方が強い誘引力をもつ事,さらには,エタノールやミズナラ丸太からの抽出液を併用する事により,誘引頭数が増加する事が明らかになった。また,ミズナラ丸太のオガ屑や抽出液は,単独で施用した場合でも,カシノナガキクイムシを誘引できる事が確認された。
  • —経過報告—
    國崎 貴嗣, 小泉 恵理
    原稿種別: 報文
    2008 年 13 巻 2 号 p. 5-8
    発行日: 2008/11/30
    公開日: 2017/07/27
    ジャーナル フリー
    岩手県内で2005年12月から開始したスギ若齢無間伐人工林における巻き枯らし間伐試験の成果を基に,積雪寒冷地における効率的な環状剥皮作業の時期,枯死に要する期間,林内光環境について若干の考察をおこなった。環状剥皮作業が容易な時期は,5月中旬から8月中旬であった。環状剥皮処理から15〜32ヶ月経過した,2008年8月時点の枯死率は65〜95%であり,全処理木が枯死した区域はなかった。4〜5月処理区に比べて,12月処理区で枯死の進行が遅れているのは,季節自体よりも,形成層の除去が不十分であったことに起因する可能性が高い。2006〜2008年の夏における林内の相対光量子束密度は,年や処理の有無に関係なく,1%前後であった。このため,処理後1〜2年では林内光環境の改善は期待できない。
記録
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