東北森林科学会誌

報文

林内気温と開空度との関係の季節変化

—森林総合研究所東北支所構内における観測例—

齋藤武史

原稿種別: 報文
2002 年 7 巻 2 号 p. 65-68
発行日: 2002/10/04
公開日: 2018/03/19

DOIhttps://doi.org/10.18982/tjfs.7.2_65

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森林総合研究所東北支所構内の9樹種13林分で開空度と林内気温との関係を2年間観測し，その季節変化を調べた。開空度と日最高気温との回帰係数には明瞭な季節変化が見られ，開空度10%あたりの日最高気温の変化は，夏期には約0.3〜0.4℃冬期には約0.1〜0.2℃で,森林樹冠による高温緩和作用が認められた。一方，開空度10%あたりの日最低気温の変化は約-0.1℃で，明瞭な季節変化はなく，森林樹冠による低温緩和作用が認められた。

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北上山地の季節的土壌凍結地帯における地温，地熱流束と凍上との関係

齋藤武史, 北田正憲, 大丸裕武

原稿種別: 報文
2002 年 7 巻 2 号 p. 69-73
発行日: 2002/10/04
公開日: 2018/03/19

DOIhttps://doi.org/10.18982/tjfs.7.2_69

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北上山地の風衝荒廃地内部の2地点（緑化試験区と対照区）と奥羽山脈の1地点で地温，地熱流束と凍上量とを測定し，緑化及び積雪環境の差違にともなう凍上量の違いについて検討した。奥羽山脈の試験区では，長期間の根雪による保温効果で地表面の温度が0℃以上に保たれるため，凍上が生じないことがわかった。一方北上山地の風衝荒廃地では，緑化によって土壌層の冷却量が小さくなり，凍上が抑制されることがわかった。

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チョウセンギリとタイワンウスバギリの交雑の可能性と創り出された雑種個体の生育状況

古川成治

原稿種別: 報文
2002 年 7 巻 2 号 p. 74-76
発行日: 2002/10/04
公開日: 2018/03/19

DOIhttps://doi.org/10.18982/tjfs.7.2_74

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チョウセンギリとタイワンウスバギリの種間交雑を行い，交雑の可能性と創り出された雑種個体の生育状況を調べた。さく果率，1さく果あたりの種子の数，発芽率，成苗率をもとに種間交雑の交雑可能度を算出すると，79.9%および98.0%であった。このことから雑種の生産を妨げる要因は少なく，交雑の親和性は高いと推定された。また，創り出された雑種個体の生育状況は種子親ではなく，花粉親の性質を受け継いでいた。

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キリ花粉の室温下での生存期間と低温下での貯蔵

古川成治

原稿種別: 報文
2002 年 7 巻 2 号 p. 77-80
発行日: 2002/10/04
公開日: 2018/03/19

DOIhttps://doi.org/10.18982/tjfs.7.2_77

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ニホンギリとチョウセンギリの花粉の発芽試験を通じて花粉の生存期間および貯蔵期間を調べた。キリ花粉の生存期間は，室温下で約30日であると推定された。また，冷蔵貯蔵することにより花粉の生存期間が長くなることが明らかになったが，貯蔵期間を推定するにはいたらなかった。

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岩手県雫石町で記録されたハクビシン(Paguma larvata)

大谷達也

原稿種別: 報文
2002 年 7 巻 2 号 p. 81-82
発行日: 2002/10/04
公開日: 2018/03/19

DOIhttps://doi.org/10.18982/tjfs.7.2_81

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