湿式粉砕にて製造した超微粒石灰石微粉末とシリカフュームを混和した超高強度コンクリートの各種性状を調査した。その結果、低熱ポルトランドセメントに対して内割で、超微粒石灰石微粉末を10%、シリカフュームを5%混和した水結合材比15%のコンクリートにおいて、150N/mm
2以上の圧縮強度が得られた。また、低熱ポルトランドセメントに対して内割で、シリカフュームを10%混和したものに比べ、同一の流動性を得るための混和剤添加量が少なく、高温履歴時の自己収縮ひずみも小さくなった。これらのことから、超微粒石灰石微粉末は、シリカフュームと併用することで、設計基準強度120N/mm
2程度までの超高強度コンクリートに適用可能と判断した。
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