情報知識学会誌
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22 巻 , 3 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
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巻頭言
事始めシリーズ(2)(シニア情報知識学研究部会編)
研究論文
  • 芳須 弘, 藤田 充苗, 原田 幸明, 緒形 俊夫
    22 巻 (2012) 3 号 p. 171-186
    公開日: 2012/11/30
    ジャーナル フリー
     原子力発電,化学プラントなどの機器用材料の素材採集時の鉱石採掘などによって環境破壊が生じる.また,それらの材料製造中に発生するCO2,SOx,および NOx による大気汚染が地球環境に影響をおよぼす.地球環境を大きく変えない持続的社会を形成するために, 機器設計時の材料評価にマテリアルリスク指標が提案されている.その指標は,資源の持続的供給,製造時の環境変動,そして毒性の 3 種類のリスクから成っており,それぞれのリスクに関係する因子の数値が示されている.
     本報告では,これらの指標のデータ構造を決定した後,リスク指標のデータベースを試作し,Web で提供されている耐熱材料の特性との関係を調べた.その結果, 地球環境を考慮した機器設計時における最適材料は容易に入手可能な元素からなる材料を選択すべきとの方向性を示した.その方向の妥当性について各種のステンレス鋼を評価し,ニッケルをマンガンで置き換えたステンレス鋼の環境適合性が良好なことを示した.
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  • 工藤 彰, 村井 源, 徃住 彰文
    22 巻 (2012) 3 号 p. 187-202
    公開日: 2012/11/30
    [早期公開] 公開日: 2012/07/31
    ジャーナル フリー
     本論文の目的は,物語の推移に伴った単語の布置と変化から,並行形式小説がどのような構造を持っているのかを明らかにすることである.対象としたデータは,村上春樹の小説『1Q84』とし,二人の主人公である青豆と天吾のそれぞれの章に対して,語彙頻度を測度とした因子分析と変化率分析を行った.その結果,因子分析からはお互いのBOOK2までの特徴がBOOK3で相手の側に現れ,未消化だった二人の再会の物語を完結させるためにBOOK3が書かれたことが明確になった.変化率分析からは,物語進行に従って対称的に登場する二人の人物が発見された.また文芸批評との比較も行い,本研究の分析手法が物語の理解に有効であることを確認した.
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  • 村井 源, 川島 隆徳
    22 巻 (2012) 3 号 p. 203-222
    公開日: 2012/11/30
    ジャーナル フリー
     本論文の目的は,批評対象に対する計量分析によって批評の科学的分析への基礎固めを行うことである.まず総合的芸術である映画と演劇に関する批評を対象として選択し,批評対象に関連した名詞を抽出した.抽出した名詞を30 のカテゴリに分類し,χ二乗検定によって映画と演劇で重要視する要素の相違を分析した.映画では特定の人物に中心的な言及がなされるのに対し,演劇では分散的な言及の特徴がみられた.次に,カテゴリ間の関係性を明らかにするために,因子分析を用いてカテゴリの共起を分析した.結果として「監督」と「演技」における映画と演劇でのニュアンスの相違が抽出された.最後にカテゴリのパターンを抽出するためN-gram 法を適用した.N-gram 法によって批評の論理展開の中心的要素が,映画の場合は「物語」であり,演劇の場合は「演技」であることが明らかとなった.
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  • 香川 恵里奈, 村上 幸一
    22 巻 (2012) 3 号 p. 223-237
    公開日: 2012/11/30
    ジャーナル フリー
     近年,オープンソースソフトウェア(以下OSS)の利用が進んでいるが,一般にドキュメント化やマニュアル整備が進んでおらず,OSS 利用初心者にとってはOSSのインストール作業でさえ容易ではない状況にある.そこで本グループでは,Web ベースのOSS インストールマニュアル自動生成法の提案を行ってきた.しかしOSS 利用時においては,インストール後に設定ファイルの変更が必要となるケースが多い.また,アプリケーションサーバやDBMS(DataBase Management System)といったミドルウェアにおいて, OSSを採用するシステムが増加しつつあるが,これらOSS ミドルウェアでは,システム設定の最適化を行うことで,処理性能が大きく向上することが知られている.そこで本研究では,これらOSS 導入時における各種設定情報や,システム最適化技術の蓄積を目的として,設定ファイルの変更を自動的に検知し,その変更ログから自動でWebベースの設定マニュアルを生成するシステムの開発を行った.
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  • 林 賢紀, 阪口 哲男
    22 巻 (2012) 3 号 p. 238-252
    公開日: 2012/11/30
    ジャーナル フリー
     文献データベースと電子ジャーナルをリンクするシステムとして,リンクリゾルバが利用されている.本論文では,文献データベース,電子ジャーナル,リンクリゾルバそれぞれのアクセスログを解析することにより,リンクリゾルバの影響の分析を試みた.この結果,データベースの検索結果からリンクリゾルバを経由して幅広い分野の雑誌タイトルに利用者を誘導できる効果が確認できた.このとき,リンクリゾルバは,PNAS やScience,Nature などの総合科学雑誌と比較して分野に特化した雑誌へ多くの利用者を誘導している.特に,Web of Science のような収録範囲の広いデータベースの利用においてこの効果は顕著であり, リンクリゾルバの導入は特定分野の雑誌論文の可視性を高め,利用に結びつける効果があることを明らかにした.
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  • 渡部 孝幸, 宮崎 佳典
    22 巻 (2012) 3 号 p. 253-271
    公開日: 2012/11/30
    ジャーナル フリー
     本論文では数式の二次元の位置構造に着目したパターンマッチング手法について述べる.ここで,二次元の位置構造とは,分数やべき乗などの記号が水平に並んでいないような構造を指す.数式のパターンマッチングにおいて,我々は数式の二次元的な位置構造が文字列の入れ子構造によって構成されているとみなす.対象とする数式はMathMLのPresentation Markupによって記述されたものとする.Presentation Markupでは,同じ見た目を持つ数式を記述するために複数の方法を用いることができ,データにゆらぎが生じることが多い.したがって,MathMLの仕様書で推奨される記述方法に対応するのみでは,実用上,検索機能として不十分である.そこで我々は,MathMLデータを一意化する正規化処理を行うことで,データのゆらぎに対応した頑健性の高い検索を実現する.
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