情報知識学会誌
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17 巻 , 2 号
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第15回(2007年度)研究報告会論文集
  • 原田 隆史, 江藤 正己, 大西 美奈子
    2007 年 17 巻 2 号 p. 61-64
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/06/27
    ジャーナル フリー
    本研究では,国立国会図書館(NDL)のレファレンス協同データベースに収録されたレファレンス記録に対するNDC の自動付与実験を行った。手法としては決定木法、ナイーブベイズ法,SVM(Support Vector Machine)法の3つの機械学習法を用いた。5703件のレファレンス記録中の質問文および回答文それぞれに含まれる単語を対象に学習させ,634件を対象に分類したところ,質問文を対象に手法としてはSVM法を用いた場合にわずかに正しく付与される傾向が見られた。ただし,再現率,精度ともに対象や手法による差はそれほど大きくなかった。また,分野カテゴリごとの再現率を調べたところ,分野によって再現率に大きな差があった。分野によっては60%を超える再現率で分類できる場合もあり,機械学習法でレファレンス記録にNDC を付与することが有効であることが明らかになった。
  • 江藤 正己
    2007 年 17 巻 2 号 p. 65-68
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/06/27
    ジャーナル フリー
    従来の共引用では,一つの引用論文における被引用論文間の類似度は全て同じであることを前提としている.しかし,引用論文における引用箇所間の意味的な近さをとらえることで被引用論文間の類似性の強弱を推測できると考えられる.そこで,近さをとらえる尺度として,「物理的距離(文字数)」「(引用箇所の)周辺語間の類似度」「論文構成からみた距離」を設定し,尺度としての適切さを検討する.
  • 江草 由佳, 高久 雅生
    2007 年 17 巻 2 号 p. 69-74
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/06/27
    ジャーナル フリー
    日本語書誌データを対象としてSRU/SRWプロトコルに対応した書誌検索システムを開発した。国立教育政策研究所教育図書館が提供している「教育研究論文索引」の日本語論文書誌データ約12万件を対象とし,さらに同図書館OPACログデータを元にしたテストクエリセットを作成し,これらの検索がSRU/SRWを通じて行えるかを確認するとともに,実運用規模における検索システムの可能性について考察した。
  • レボウィッツ 紀子, 松村 敦, 宇陀 則彦
    2007 年 17 巻 2 号 p. 75-80
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/06/27
    ジャーナル フリー
    新しい研究領域に取り組もうとしている研究者は,文献調査により対象領域の研究内容について把握する.しかし,研究領域を把握していない段階では情報要求に曖昧性が生じ,効率的な文献調査を行なうことができない.この問題を解決するには,文献調査の前段階において対象とする研究領域の全体像を把握し,さらに個々の研究テーマを概観できる機能が必要であると考える.本稿では,著者と著述文献キーワードの関連性を利用して,各著者の研究内容の傾向を読み取り,それを研究テーマとして解釈し,研究領域をブラウジングする手法を提案する.また,提案手法に基づいて試作したシステムを紹介する.
  • 福永 征夫
    2007 年 17 巻 2 号 p. 81-84
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/06/27
    ジャーナル フリー
    地球規模の問題群に真に対処するためには、自己や人間などの<この部分域>を最適にすることと、他者や環境などの<あの部分域>をも含む、<全体域>を最適にすることを、矛盾なく両立させるような広域的な知を発見して、より高次の領域的な知を確立し、営みと営みの間にLatticeという融合の構造を作ることが必要である。そのために、人間の経験や学習の深さと広さを拡充して、アブダクションAbductionを実現する能力を進化させなければならない。
  • 石井 大輔
    2007 年 17 巻 2 号 p. 85-90
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/06/27
    ジャーナル フリー
    音楽著作物は歴史の中で次第に社会性を帯び大量消費されていくことにより,著作権制度自体に大きな影響を及ぼし,著作権を集中管理するためのシステムがつくられていく.本稿はフランスにおける,アンシャン・レジームから革命期を経て19 世紀にSACEM の設立に至る法制度的,社会的側面から音楽著作物の流通・利用と音楽著作権の生成,発展の過程を追う.そこでは楽譜出版の歴史,フランス著作権制度,音楽著作権の管理団体の勃興が取り扱われる.
  • 甲田 彰, 坂内 悟
    2007 年 17 巻 2 号 p. 91-94
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/06/27
    ジャーナル フリー
    独立行政法人科学技術振興機構(JST)では、科学技術文献検索サービス「JDreamII」の検索結果を出現頻度の経年変化や類似度の分析を行い,利用者に提供する「解析・可視化機能」の開発を進めている。JDreamIIには出典がはっきりした文献データ約4,000 万件を搭載しており,そのうちの2,300 万件については,JST 自らが抄録,索引語を付与している。今回は、現在のJDreamIIに搭載されている分析機能である「頻度分析機能」を説明した上で,解析・可視化機能の概要や機関名辞書を用いた解析可視化機能の分析精度向上の工夫や今後の課題について報告する。
  • 堀 幸雄, 今井 慈朗, 中山 堯
    2007 年 17 巻 2 号 p. 95-100
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/06/27
    ジャーナル フリー
    The information on the Web is increasing explosively, and the Internet/Web has become the information infrastructure of our own time. Web users gather and find information through search engines using keywords related to their interests. However, it is not always the case that users conceive suitable keywords relevant to the problem in question. In this paper, we propose a novel method for query expansion based on the user profile generated from browsing histories of a user. This enables a user the context-sensitive keyword expansion using profiles specific to the user. Here, we assume that a user's web browsing behavior corresponds to the user's intended query. We illustrate the usefulness of our proposed method for query expansion with some examples.
  • 長塚 隆, 神門 典子
    2007 年 17 巻 2 号 p. 101-104
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/06/27
    ジャーナル フリー
    鶴見大学図書館で公開している「古典籍」の説明文を対象にメタデータの分析を行い、抽出したメタデータをグループ化した。さらに、基本的な古典籍の形態である「写本」、「版本」、「切れ」、および「その他の資料」に分け、メタデータの違いについて比較したところそれぞれの古典籍の形態が反映されていることが明らかとなった。古典籍説明文について、ドメイン知識の視点から整理を試みた。
  • 朴 明哲, 森本 雅史, 立花 純児, 村川 猛彦, 宇都宮 啓吾, 中川 優
    2007 年 17 巻 2 号 p. 105-110
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/06/27
    ジャーナル フリー
    寺院に所蔵されている様々な文書や典籍(聖教)において,その奥書には書写・伝授などの由来が記録されており,聖教の形成や当時の人間関係,およびその教学的な環境を知る手掛かりとなる.このような人文研究を支援するため,全文検索エンジンHyper Estraierを用いた聖教検索システムと,既発表の僧侶人間関係検索システムの発展版として,複数の師匠に対応した系図表示システムを構築した.両システムの連携についても述べる.
  • ー研究キャリアステージにおける科学研究費補助金取得パターンの分析ー
    柿沼 澄男, 西澤 正己, 孫 媛, 根岸 正光
    2007 年 17 巻 2 号 p. 111-116
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/06/27
    ジャーナル フリー
    科学研究費補助金採択課題データベースを利用し,著名な研究者の研究キャリアステージにおける科学研究費補助金の取得状況を分析した.30代前半から60代前半に亘る研究キャリアステージにおいて,各研究分野に特徴的な研究費の取得パターンと各分野に共通する取得パターンを見出した.
  • 西澤 正己, 孫 媛
    2007 年 17 巻 2 号 p. 117-122
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/06/27
    ジャーナル フリー
    科学研究費補助金において、科学技術基本計画の重点分野に対してどのように研究費が配分され、どのように変化してきたかは興味の持たれるところである。我々は、これらの重点領域に対するキーワードを抽出したうえで、科研費のすべての採択課題の課題名からこれら重点領域に関連する課題を選び出し、配分額の変遷を調べた。また、科研費の分科細目表に対しても同様に特徴的なキーワードを抽出し、それらの一致度を見ることにより、重点領域との関連分野を対応分析により示した。最終的にはすべての重点領域について行う予定であるが、ここでは試験的に(1)ライフサイエンス分野のゲノム関連分野と(2)ナノテクノロジー・材料分野の2分野について調査した結果を述べる。
  • 時実 象一
    2007 年 17 巻 2 号 p. 123-127
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/06/27
    ジャーナル フリー
  • 研谷 紀夫, 馬場 章
    2007 年 17 巻 2 号 p. 129-134
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/06/27
    ジャーナル フリー
    歴史史料や様々な文化資源をデジタル化して公開するデジタルアーカイブの特長の一つは、様々な形態・内容の資料を統合的に扱えることであるが、多様な資料を1つのアーカイブに集約することは、資料を横断的に検索できるとともに、これまで資料群や形態ごとに分離していた資料相互の新たな関係性を見いだす契機ともなりうる。特に同時代に成立した資料は地理的条件や人物・社会組織、歴史的出来事などを通して、何らかの共通の情報を含んでいる。
    本研究ではこれらの視点を踏まえ、オントロジを使用して歴史上の様々な事物の関連性を捉えた上で資料を統合するデジタルアーカイブを構築し、その検証を行う。
  • 山本 昭
    2007 年 17 巻 2 号 p. 135-140
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/06/27
    ジャーナル フリー
    In terminology theories, hierarchical relationship between concepts is regarded to be central. After reviewing the classical theories and the criticism against them, the discussions and the points on the hierarchical relation are described, focusing on the individual concept, the partitive relation, and the context dependency of the hierarchy. The followings are concluded. In terminology, the hierarchical relations are subsequent relations resulting from the construction of a concept system, and therefore make few serious confusion in the terminology workplace even though they are inappropriately defined, compared to thesauri for information retrieval. The disciplinary view is reflected on the selection of essential characteristics. The arbitrariness and the intuitiveness are hardly avoidable in hierarchical relations. The exploitation of the viewpoint of hierarchical relation may be of use during the course of exploring the 'concept of concept' in terminology science, which is indispensable for the wider and multicultural application of the terminology theory.
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