情報知識学会誌
Online ISSN : 1881-7661
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19 巻, 4 号
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特集 第14回 情報知識学会フォーラム「言語資源の展開:ターミノロジー,オントロジー,シソーラス」
  • 古崎 晃司
    2009 年 19 巻 4 号 p. 296-305
    発行日: 2009/10/28
    公開日: 2010/04/04
    ジャーナル フリー
    近年,知識システムの基盤技術としてオントロジーが注目され,バイオ,医療,工学など様々な分野においてオントロジーが構築されると共に,オントロジーを利用した様々な情報システムの開発も進められている.筆者らも十数年に渡り,様々な対象領域(ドメイン)におけるオントロジー構築に携わってきた.本稿では,それらの経験を通して得られたオントロジー構築に関する知見を,実際のオントロジー構築事例を通して概説する.
  • 小山 照夫
    2010 年 19 巻 4 号 p. 306-315
    発行日: 2010/02/15
    公開日: 2010/04/04
    ジャーナル フリー
    用語は研究成果を記述するために用いられる言語記号であり,研究成果の記述された文献を高度利用し,研究のさらなる発展を期する上で重要な役割を担うものである.本論文では,日本語研究文献テキストから,自然言語処理技術を応用した手法により用語候補を機械的に抽出するための方法について論じる.日本語では多くの用語は語幹レベルでの複合語として出現するが,現在の形態素分類に従う複合語抽出をそのまま適用するのでは,再現率を保ちつつ用語抽出の適合率を高めることは容易ではない.本研究では,抽出対象となる複合語の内部構造と,テキスト内での複合語の前後に対する接続関係に制約を設けることにより,適合率を下げることなく多くの複合語用語候補を抽出することが可能となることを示す.また,抽出された複合語用語候補について,候補間に成立する入れ子関係や候補が関連すると考えられる部分研究テーマの側面から整理し,体系化する試みについて述べる.
  • 国分 芳宏, 岡野 弘行
    2010 年 19 巻 4 号 p. 316-327
    発行日: 2010/02/15
    公開日: 2010/04/04
    ジャーナル フリー
    構文解析や用語標準化などの自然言語処理を目的とする440,000語規模のシソーラスを開発した.このシソーラスでは,各用語の持つ関係語の数が膨大なため,観点(ファセット)を導入して分類し,採択した用語を探しやすくしてある.また,差別語,表記の揺れなども区別できるようにするなど工夫をこらしている.本稿ではこのシソーラスについて,パッケージソフトのカスタマイズ機能およびインターネットや他の辞書との連動機能,用語の標準化などについても紹介した.シソーラスを作成する際の留意点と課題をも指摘する.
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