本稿では,PC上で音楽を制作するDesk Top Music(DTM)のソフトウェアGarageBandによる音楽制作(作曲)のための授業「音楽情報処理」において,音楽的スキルが不十分な学生が楽曲作成する際の困難さの問題点を,独自に考案した楽曲作成の手法を用いた授業を構成することで改善・改良できた事例について述べる。この方法を用いると,本格的な楽曲制作のためにコード理論などの基本を理解し利用しながら演習し,コード進行作りとメロディ作りが容易に実現できる。調性を崩さずにコード進行の響きとそのリズムに合っている破綻していないようなメロディが作りやすい工夫がなされている。