帯広大谷短期大学紀要
Online ISSN : 2424-1881
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ISSN-L : 0286-7354
46 巻
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論文
  • 齋藤 征人
    原稿種別: 本文
    2009 年 46 巻 p. 11-16
    発行日: 2009/03/31
    公開日: 2017/06/16
    ジャーナル フリー
    社会福祉領域において障害当事者や社会福祉実践家らがもつ経験の価値を見つめなおす立場から,かつて「『精神障害者』が仲間に語りかける雑誌」として公刊された『爽風』に表された当事者らの思いについて質的に分析し,彼らが語ったものとは何だったのか,その全体像を明らかにした.それは,同じ病を持つ仲間の存在の重さや,障害当事者,専門家,家族,地域住民といった立場を超えて,ともに生きる存在としてその地平を同じくすることを強く望む声であった.このことは現在も変わらぬ,障害当事者らが自らの経験から得た知恵であり願いでもある
  • 岡庭 義行
    原稿種別: 本文
    2009 年 46 巻 p. 17-28
    発行日: 2009/03/31
    公開日: 2017/06/16
    ジャーナル フリー
    史実と伝説の中間に位置するハーメルンの笛吹に関する伝承と宣教師ウィリアム・ダンカンの評価には共通点が存在する。それは両者が人々を災厄から救い出したのと同時に社会的な恐れや不安をもたらした両義的な存在であるという点である。超自然的な世界観では,このような両義的な存在は数多く看取可能であるが,少なくともダンカンは明らかに歴史上実在した人物である。ところが,現在でも定性的な評価がなされることなく,むしろ称賛と批判に大きく分かれている。
    本論は19世紀にカナダのブリティッシュ・コロンビア州に居住するチムシアン社会に布教活動に訪れた宣教師ウィリアム・ダンカンが自ら傾倒した理想を実現するために建設した「メトラカトラ」の社会システムに関して通時的分析を試みたものである。ダンカンに指導されたチムシアンたちは,その後アラスカに移住し,現在はアラスカ・チムシアンと呼ばれている。そして彼らの居住する集落もやはりメトラカトラと呼ばれている。カナダのメトラカトラでダンカンが実践した社会システムを体系的に明示しておくことは,彼らのアラスカでの成功と葛藤の理由や背景の解明に有効であると考えられる。なぜなら,彼がアラスカで実践した数々の施策や布教は,その殆どが既にカナダにおいて試行されたものだからである。このため,本論ではメトラカトラの社会史の整理を通して,ダンカンとチムシアン社会との間で発生した様々な対立と連帯に関して整理記述することも目的としている。
報告
  • 池添 博彦
    原稿種別: 本文
    2009 年 46 巻 p. 29-36
    発行日: 2009/03/31
    公開日: 2017/06/16
    ジャーナル フリー
    精神保健福祉は比較的新しい分野であり、多くの外来語が用いられている。外来語の多くは英語に由来するもので、日本語の訳語が定着していないものも多い。 用いられる外来語の示す内容を正確に把握するためにも、原語の意味内容を正しく理解しておく必要があると考え、外来語の語源を検索してみた。 英語語彙の多くはラテン語およびギリシャ語が起源であり、古くはサンスクリット語に由来している。今回はラテン語およびギリシャ語まで語源を遡ってみた。 意味上の繋りでラテン語、ギリシャ語に由来しないものでは、ゲルマン語起源のものはドイツ語を、ロマンス語起源のものはフランス語またはイタリア語、スペイン語を挙げている。
  • 北村 和子, 池添 博彦
    原稿種別: 本文
    2009 年 46 巻 p. 37-47
    発行日: 2009/03/31
    公開日: 2017/06/16
    ジャーナル フリー
    現在、社会福祉の領域では多くの外来語が使用されている。その多くは英語からの借用語であるが、その他からの借用語も認められる。 用いられる外来語の語源について、ラテン語(羅語)およびギリシャ語(希語)まで遡って調べてみた。ゲルマン語からの借用語は英語の他にドイツ語を、ロマンス語からの借用語は相当するフランス語、イタリア語またはスペイン語を示した。 外来語は借用される過程で意味の変容を生ずることがあるので、それについても論じている。
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