帯広大谷短期大学紀要
Online ISSN : 2424-1881
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60 巻
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論文
  • デートDV予防教育の実施状況および予防教育方法の分析
    坪井 真美
    原稿種別: 論文
    2023 年 60 巻 p. 1-8
    発行日: 2023/03/31
    公開日: 2023/04/05
    ジャーナル フリー
    本研究は、「デートDV予防教育の実施状況」を把握し、「デートDV予防教育方法」について1)学校におけるデートDV予防教育授業、2)学校外におけるデートDV予防教育活動の視点から文献検討を行うことで、効果的なデートDV予防教育の実践に向けて課題を明らかにすることを目的に行った。その結果、①学校における「デートDV予防教育」受講人数割合は高校生が1番多く、地域により受講人数に差がある、②学校における「デートDV予防教育授業」は、事前打ち合わせ・授業前・後のアンケート・わかりやすい教材・教員を巻き込んだ授業等の工夫が必要である、③発達段階に合わせ年間カリキュラムとして中学生から回数を重ねていくことが重要である、④参加型学習方法やピアエデュケーターの活用が有効である、⑤学校外では、地域全体で連携し、親への教育も含め早期から継続的に関わることが必要であると示唆された。
  • 上村 裕樹, 井上 孝之, 音山 若穂, 阿部 好恵
    原稿種別: 論文
    2023 年 60 巻 p. 9-17
    発行日: 2023/03/31
    公開日: 2023/04/05
    ジャーナル フリー
    This study clarified the function and role of "accompaniment-type consulting", the function of the escort-runner, and the relationship with the nursery school, together with its goals. Childcare facilities face many childcare issues. Childcare workers need to work on a daily basis to improve their own learning and quality, and to improve the quality of the entire childcare facility. It is important that escort runners stay close to the children on a daily basis and participate in conferences and in-school training over the long term in order to solve problems at childcare facilities using ICT.
  • 内海 優子
    原稿種別: 論文
    2023 年 60 巻 p. 19-25
    発行日: 2023/03/31
    公開日: 2023/04/05
    ジャーナル フリー
    本研究は、急性期脳卒中看護におけるポジショニング(患者の状態に合わせて身体的にも精神的にも安楽な体位)の実践に関する現状と課題を明らかにすることを目的として文献検討を行った。医学中央雑誌Web版Ver.6を用いて過去10年間および原著論文に限定し、キーワード検索を行い4件の文献を抽出した。文献では、ポジショニングを必要とする患者の状態に適した手技や方法について、多職種で連携し実践することの重要性や、脳卒中発症に伴う二次的な合併症を予防するために必要なポジショニングについて示されていた。筋緊張が緩和された安楽なポジショニングやリハビリの準備として意味づけるポジショニングに関する文献は見当たらず、急性期脳卒中看護におけるポジショニングの重要性について、多面的に検討を重ねることが今後の課題である。
報告
  • 髙橋 由紀雄
    原稿種別: 報告
    2023 年 60 巻 p. 27-37
    発行日: 2023/03/31
    公開日: 2023/04/05
    ジャーナル フリー
     本稿は、幼児の造形表現を専門とする筆者が特定の保育施設に赴き、継続的な造形表現活動を行うことで子どもにどのような変化があるのかを捉える実践研究である。幼児期の造形表現活動は子どもの育ちに良い影響をもつことが認識され、全国的にさまざまな取り組みが行われている。地方都市である北海道帯広市の保育現場では、造形表現活動にどのような課題があるのかを取り上げ解決を試みるとともに、保育者にとっての造形表現の専門性について探ることを目的とする。
     造形表現活動を技法体験が中心となる内容で行うことで、子どもが活動に取り組みやすくなることがわかり、ルーブリックを用いた子どもの造形活動に関する評価を担任保育者が行うと、有意にその評価が高くなることが明らかとなった。さらにその評価の変化には、子どもの変化に加え保育者の変化が大きく関わっているという可能性について述べるものである。
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