帯広大谷短期大学紀要
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52 巻
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論文
  • 工藤 ゆかり
    原稿種別: 本文
    2015 年 52 巻 p. 1-10
    発行日: 2015/03/31
    公開日: 2017/06/16
    ジャーナル フリー
    平成27年4月から、「子ども・子育て支援新制度」が本格スタートし、学校である幼稚園・認定こども園では、「質の高い幼児期の学校教育」を実践することとなっている。「質の高い」の質は、プロセスの質と捉え、保育実践そのものに焦点を当て、検討を試みる。複雑で多様で曖昧な保育実践を振り返るために、保育カンファレンスの手法を用いる。 保育カンファレンス参加者からは、「幼児の主体的な活動が生まれる環境の構成」「友達と十分にかかわって展開する生活」「教師との信頼関係に支えられた生活」「幼児の主体的な活動を支える教師の援助」など、質の高い幼児期の学校教育の実践には不可欠であるという協議がされた。 また、保育カンファレンスを通して、幼稚園・認定こども園の果たす役割、教師の果たす役割、教師としての専門性の向上が必要であることが再認識され、「質の高い幼児期の学校教育の実践」に向け、保育カンファレンスを行うことは有効であったと言える。
  • 江刺家 由子, 滝澤 真毅
    原稿種別: 本文
    2015 年 52 巻 p. 11-18
    発行日: 2015/03/31
    公開日: 2017/06/16
    ジャーナル フリー
    幼児の身体的な機能を育成する教育的活動の役割に着目し、保育で運動遊びの指導をおこなうにあたっての理論的な背景を概観するとともに、具体的な活動として主に新聞紙を使った運動遊びを例にとりながら、幼児の発達と保育者による運動遊びの指導のあり方について検討した。指導に当たっては、活動の運動機能的側面だけに着目するのではなく、幼児の情緒的、社会的側面まで配慮をしながら、心情、意欲、態度の涵養を目指すことの必要性について確認した。
  • 上村 裕樹, 音山 若穂, 井上 孝之, 三浦 主博, 和田 明人, 織田 栄子, 京免 徹雄, 利根川 智子
    原稿種別: 本文
    2015 年 52 巻 p. 19-29
    発行日: 2015/03/31
    公開日: 2017/06/16
    ジャーナル フリー
    本研究は、教育・保育領域において、近年提案されるようになってきた、メンバーの主体的な参加意欲を引き出すような研修や学習方法に関して、筆者らがこれまで取り組んできた実践について報告を行った。主にダイアローグや、ホールシステム・アプローチの手法であるワールド・カフェ、OST、AI、そして、課題解決型学習の手法を用いて取り組まれている。これらの実践を通して、今後の研究にむけて示された課題は大きく二点あり、①数人以下の規模でも効果的に行うことができ、より個別的に会話をじっくりと引き出すことができるAI ミニインタビューを中心としたプログラム実践の検証、②カフェやAI ミニインタビューなどの対話型アプローチを組み合わせながら、チームビルディングを行い、学習者が自らの意思で主体的に課題解決を図っていくための構造的手法構築に向けた取組みと検証の二点が課題として示唆された。
  • 長崎 結美
    原稿種別: 本文
    2015 年 52 巻 p. 31-38
    発行日: 2015/03/31
    公開日: 2017/06/16
    ジャーナル フリー
    保育者にとって、音楽表現技術習得は欠かせない。しかもその求められる内容は、単に楽器や歌の演奏技術のみに止まらず、即興演奏や創作・編曲能力など、より柔軟で応用範囲の広いものであるといえる。従って保育者養成課程においては、音楽の基礎能力を身に付ける為の、より充実したソルフェージュ教育が必要である。その一助として、フランスで1978年以降に導入された「フォルマシオン・ミュジカル」と呼ばれる、既存の曲を用いた総合的な音楽教育を紹介し、実際の教材を例に挙げながら、その目指す教育内容を考察する。更に、保育者にとって身近な楽曲を題材に、フォルマシオン・ミュジカルの考え方を取り入れた指導方法の提案を試み、演奏表現に結びつくソルフェージュの教育法を探る。
  • 市原 純
    原稿種別: 本文
    2015 年 52 巻 p. 39-49
    発行日: 2015/03/31
    公開日: 2017/06/16
    ジャーナル フリー
    教育という営為は、本質的に権力性を帯びる。教育を原理的に考えようとするならば、権力性の問題と向き合わざるを得ない。本稿では、ミクロなレベルで、教育という営為に権力性の分析を内在化させる原理について、考察を試みる。三脇康生の理論によると、ミクロな場面での権力性分析は、教育者/分析者が後向きの想像力を持ち、制度における分析の内在性を維持し続けることによって可能になる。すなわち、教育者/分析者が自らの政治的な欲望を自己省察しながら、他人に対する想像力を更新し続ける「制度分析」が必要になる。本稿の後半では、ラボルド病院の実践を検討する。そして、人々の無意識の欲望が間接的に出会うことによって、人々の間に制度分析を喚起させる欲望が立ち上がることを確認する。教育者/分析者自身が、自己/他者の無意識の欲望と間接的に出会うこと。この出会いが先にあり、教育という営為は成立する。この出会いを意図的に組織化していく責任の根拠として、教育原理は言語化される。
論文(論考)
  • 伊勢 正明, 首藤 晃
    原稿種別: 本文
    2015 年 52 巻 p. 51-62
    発行日: 2015/03/31
    公開日: 2017/06/16
    ジャーナル フリー
    本稿は、訓練を中心とした従来の知的障害児の療育に対して、最近、進んできている社会や制度における障害の捉え方の変化、診断基準の変更、障害者美術に関する活動の盛り上がり、等を受けて、これまでの療育活動に加えて新たな指導・援助方法としての美術表現活動について検討したものである。特に、療育や保育の視点ではなく、美術の専門的な視点からアール・ブリュットについて言及し、知的障害児が制作した作品に対して、その内面から生じる衝動を見出し得る障害児施設職員の知識・技能・体験の向上充実が必要であり、これを支持する研修活動と知的障害児の制作した作品を公表する取り組みを同時的に行うことが重要であると訴えた。
報告
  • 伊勢 正明
    原稿種別: 本文
    2015 年 52 巻 p. 63-70
    発行日: 2015/03/31
    公開日: 2017/06/16
    ジャーナル フリー
    本稿は、特別支援保育における保・幼・小の連携の発想に基づいて小学校の「特別活動」の指導内容を参照し、その内容と同様の保育所・幼稚園での取り組み(係活動・園行事)との関連を確認し、指導計画の立案の観点から保育内容「人間関係」の指導について検討することを目的とした。その結果、今後の検討課題(仮説)が2点と作業課題が1点得られた。検討課題には、(1)指導計画の設定期間によって保育内容「人間関係」の内容の取り扱われ方が異なる、(2)係活動や園行事を具体的な教材として想定する場合、保育内容「人間関係」の指導は幼児同士の関係調整やモデル行為を示す、が抽出された。一方、作業課題には、佐藤(2006)の指摘を参考に、幼児の発達特性に適合した幼児同士の関係調整のために用いられる言葉かけと実践すべきモデル行動を明らかにする、が得られた。
  • 佐藤 英晶
    原稿種別: 本文
    2015 年 52 巻 p. 71-79
    発行日: 2015/03/31
    公開日: 2017/06/16
    ジャーナル フリー
    介護人材の確保が困難になり、一部の地域では新たな施設の建設が延期や中止となっている。さらに、介護福祉士養成施設では入学者の減少が課題になっており、施設では介護職の離職率の高さが課題となっている。このような問題の背景には何があるのか。介護職は魅力のない職業なのか。このような問いに対し、仕事へのやりがいや達成感を感じ介護現場で活躍する本学の卒業生の就労状況等を調査し、離職の状況や福祉専門職に従事する者の就業状況から、介護職の就労継続性に養成課程がどの様な影響を与えているか。また、介護職不足の解消に向けた方向性について検討した。調査結果等から得られた知見は、介護職の就労継続性には介護福祉士の取得が就労継続性に繋がると考えられた。また、本学介護福祉専攻の卒業生で現に福祉専門職として従事する者の傾向として現任訓練の不足やキャリアアップへの動機付けの不足が示唆された。介護実習生の受け入れや学生の就職先の選定、新規就労者の教育体制など介護職員の確保に影響の大きい部分に、現任職員の学習の不足や資格取得などへの行動力の低さがネガティブな影響を与えかねない状況が明らかになった。
その他(資料)
  • 山崎 民子
    原稿種別: 本文
    2015 年 52 巻 p. 81-83
    発行日: 2015/03/31
    公開日: 2017/06/16
    ジャーナル フリー
    慣行栽培のジャガイモのマグネシウム,亜鉛,銅は有機栽培より多く,カリウム,カルシウム,リン,鉄は有機栽培のジャガイモが多い.貯蔵後の慣行栽培のジャガイモは有機栽培よりマグネシウム,銅が多く,有機栽培はリン,鉄,カリウム,亜鉛が慣行栽培より多いが,その含量差は微小である.カルシウムは変動ない.ジャガイモのカリウム,カルシウム,マグネシウム,リン,鉄,亜鉛,銅は充分期待できる.ビタミンでは,総アスコルビン酸は慣行栽培が有機栽培より多いが,他のビタミンの含量差は小さい.なお,貯蔵後は,レチノール当量とβ- カロテンは収穫直後より増加した.トコフェロールは,α-,β-,γ- およびδ-トコフェロールとも期待できる量にはない.また,ジャガイモ土壌の置換性苦土・置換性石灰とジャガイモのカルシウム,マグネシウム量との関係性はみられない1,2).ナガイモのカリウム,カルシウム,マグネシウム,リン,鉄,亜鉛,銅は,ナガイモの標準値3)に比べ含量は少ないがミネラル給源として充分期待できる.また,ビタミンでは,α- トコフェロール,ビタミンB1,ビタミンB6 およびアスコルビン酸が期待できる4).
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