帯広大谷短期大学紀要
Online ISSN : 2424-1881
Print ISSN : 0286-7354
ISSN-L : 0286-7354
最新号
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
論文
  • 保育課題解決にむけた活用
    上村 裕樹, 井上 孝之, 音山 若穂, 阿部 好恵
    原稿種別: 論文
    2024 年 61 巻 p. 1-10
    発行日: 2024/03/31
    公開日: 2024/04/20
    ジャーナル フリー
    Childcare facilities face various challenges in daily childcare. These are issues that each childcare facility must solve, but in many cases it is difficult to solve them using only the resources within the nursery school. Therefore, the authors are trying to solve this problem through accompanying consulting that utilizes ICT. The childcare issues presented by the three childcare facilities were analyzed and compared using qualitative methods. As a result, two common issues were identified: “individualized childcare for each child” and “childcare for children who require therapy and developmental support”. We believe that accompanying consulting using ICT will encourage childcare workers to learn and promote collaborative work, and we have been putting this into practice. It was found that individual childcare for children can be solved by utilizing childcare ICT. Regarding issues related to treatment and development, it has been shown and verified that by connecting the lives of families and childcare facilities using childcare ICT and sharing images of children, it is possible to have more appropriate relationships.
  • 「社会福祉学特別演習Ⅱ」「幼児教育実践演習」の履修学生を対象として
    前田 恵
    原稿種別: 論文
    2024 年 61 巻 p. 11-18
    発行日: 2024/03/31
    公開日: 2024/04/20
    ジャーナル フリー
     本研究は、筆者が所属する短期大学のゼミナール形式で行う授業(「社会福祉学特別演習Ⅱ」「幼児教育実践演習」)の学生9名を対象に、リトミックの実践とアンケート調査・分析を行い、保育者養成校におけるリトミックの実践と課題について検討した。授業では、①リトミック体験、②模擬指導、③保育現場での演習を学生が行い、リトミックを体験(実践)して気づいたことや課題等について、毎回自由記述のアンケート回答を求めた。リトミック体験の感想については、ダルクローズ・リトミックの教育的側面である「音楽教育的側面」と「人間教育的側面」の2つに、模擬指導での感想を「音楽的観点」と「保育者としての観点」に分類し、保育現場での演習の回答はテキストマイニングを用いて分析した。リトミックについて理解や経験がなかった学生が、体験と実践を通してリトミックについての理解が深まったと9名全員が回答する一方、音楽的技術力の向上に関しては、向上したと感じる学生は約半数であり、リトミック指導において音楽的技術力の向上が課題であることが示唆された。
  • 髙川 真路美
    原稿種別: 論文
    2024 年 61 巻 p. 19-29
    発行日: 2024/03/31
    公開日: 2024/04/20
    ジャーナル フリー
    本研究は、在宅看護論実習における看護学生の学びに関する論文から、在宅看護論実習での学生の学び、教育上の課題を明らかにすることを目的として、文献検討を行った。医中誌Web版Ver.6を用いて過去12年間および原著論文に限定しキーワード検索を行ない、8件の文献を抽出した。文献では、学生の学びとして、在宅看護において「自分の居場所で自分らしく暮らす」多様な「対象の理解」や、その人らしく生きることを支えるための「在宅看護支援」について多面的に学んでいた。また、「地域社会や多職種との連携」についても多くの学びを得ていた。教育上の課題では、カンファレンスでの働きかけ、体験の意味づけや学生の生活の経験不足を補う意図的な働きかけの中での教員と実習指導者の協働、早期から地域住民と関わる機会の設定、終末期看護についての学びの共有、実習施設との協働の必要が示唆された。
  • 濱松 理絵
    原稿種別: 論文
    2024 年 61 巻 p. 31-37
    発行日: 2024/03/31
    公開日: 2024/04/20
    ジャーナル フリー
    実習指導において大学教員が抱く困難について、どのような「困難」が明らかにされているのか現状を把握するとともに、今後の課題について示唆を得る目的で、文献検討を行なった。その結果、実習指導において大学教員は、教員の知識・スキル不足から実習指導に自信がないこと、学生への指導方法がわからないことにより困難を抱いていた。1つ目の「実習指導に自信がない」に対しては、自己研鑽が必要であり、2つ目の「学生への指導方法がわからないことによる困難」に対する解決策の一つとして、自身の指導を他者の支援を得てリフレクションすることで、教育実践能力を獲得していく必要性があることが示された。最後に、教員の自己研鑽の手段として、自らをリフレクションすることの可能性が示された。
報告
  • 振り返りシートの結果から
    正保 里恵子, 内海 優子, 髙川 真路美, 菊地 弘子
    原稿種別: 報告
    2024 年 61 巻 p. 39-51
    発行日: 2024/03/31
    公開日: 2024/04/20
    ジャーナル フリー
    本報告は、病院の実習指導者等を対象に行った臨地実習指導者研修会(研修会Ⅰ)と、病院以外の実習指導者等を対象に行った臨地実習指導者研修会(研修会Ⅱ)において、参加者に振り返りシートを記入していただき、その記述内容より、研修内容が「ねらい」に対応していたかの評価を行うとともに、次年度の開催に向けての課題を明らかにすることを目的として行った。それぞれの研修会には多くの参加が得られた。参加者89人の記述内容から、今年度の臨地実習指導者研修会の目的である「指導の基本の理解」と「連携・協働体制の基盤構築」に深く関係する「ねらい」に着目して、その「ねらい」に対応した研修内容であったか、さらに、「次年度の開催に向けての課題」について考察し、おおむね研修内容は「ねらい」に対応していたと評価した。また、次年度の開催に向けての課題として、毎年3月に開催予定の「臨地実習指導者会議」や「各実習科目の実習施設との共同研修」における、内容や方法との調整が必要であることが明らかとなった。
  • 佐藤 千秋, 大野 夏代
    原稿種別: 報告
    2024 年 61 巻 p. 53-59
    発行日: 2024/03/31
    公開日: 2024/04/20
    ジャーナル フリー
    A短期大学に設置された看護学科はB地域で初めての看護大学である。地元に就業しB地域に長く貢献する看護師の育成を強く志向したアドミッション・ディプロマ・カリキュラムのポリシーを掲げている。学科開設時に示された設置等の趣旨より「地元創成看護の実践」「シミュレーション教育の実践」「地元ナースのリカレント教育の実践」等の長期的取り組み、そしてそれら3つの取り組みに対する成果と検証を行うことが求められている。また、教員の実務に関する知識・技術の習得も教員組織にとって必要とされている。この状況を踏まえ初年度の看護学科Faculty Development (以下FD)を計画し実践した。結果、取り組んだFDテーマは、看護学科開設時に目指したものと概ね一致し、計画に沿って行われていた。次年度以降の課題として、1.ルーラルナーシングの可視化・地元ナースのリカレント教育への取り組み、2.FDの中長期的評価、3.研究・社会貢献に関連する地域との連携を考えた公開型FDの検討、4.継続したFD取り組みと課題達成を目指した学科内FD担当者の設置、が挙げられた。
feedback
Top