メガネの調節(フィッティング)においては,使用時の違和感が少なくてレンズによる良好な矯正効果が得られることが重要である.現在はフィッティングの基礎的な概念と手法は確立されているが,その調節はメガネ技術者の経験に頼るところが多く,その評価法に関しては充分な検討がなされていない.メガネのフィッティングを考える場合,レンズを保持するフレームの力学的特性の解析が重要である.本研究では市販のメガネフレームについて,その形状を光三次元計測してCADモデルを構築し,有限要素解析(FEM)によってその力学特性を調べた.また,フレームの荷重による変形測定の実験を行い,両者の結果について比較·検討した.
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