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阪本 智志
セッションID: E01
発行日: 2013年
公開日: 2013/07/31
会議録・要旨集
認証あり
電力需給問題について、発電所の故障や事故等の不確定要素を含んだ供給途絶という観点から、電力需給の安定性に関する影響をシミュレーションにより評価することで、今後の電力需給政策に新たな視点を提案することを目的とする。2015年度までの電力需給対策と電力供給の安定性に関する影響を評価し,対策としての代替エネルギーの増強量・節電量等を具体的に推定し,電力安定供給強化のために必要な追加的政策を提案する.
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(1) 特性評価
塩谷 洋樹, 向井田 恭子, 小野 清, 難波 隆司
セッションID: E02
発行日: 2013年
公開日: 2013/07/31
会議録・要旨集
認証あり
動学的一般均衡モデルとエネルギーシステムモデルを連携させた、エネルギー経済モデルを用いて原子力発電設備容量の変化と原子力ゼロシナリオ及び維持シナリオによる影響について、その特性評価を実施する。
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(2)エネルギーシナリオの検討
向井田 恭子, 塩谷 洋樹, 小野 清, 難波 隆司
セッションID: E03
発行日: 2013年
公開日: 2013/07/31
会議録・要旨集
認証あり
エネルギー経済モデルを用いて、我が国の原子力発電設備容量の変化とゼロシナリオ及び維持シナリオによる影響を評価するためのシナリオを検討した。
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各種原子力発電比率における2030年以降の将来課題
大滝 明, 小野 清, 佐藤 良樹
セッションID: E04
発行日: 2013年
公開日: 2013/07/31
会議録・要旨集
認証あり
エネルギー・環境会議や基本問題委員会等によるエネルギー選択肢の検討を踏まえつつ、2030年以降の将来課題を定量化する目的で電力需要などのマクロ予測と各種原子力発電比率での核燃料サイクル諸量評価を実施した。本報では、原子力発電比率の急速かつ大幅な低下による地球温暖化対策への影響をはじめ、不確かさがより一層濃くなった核燃料サイクル政策の課題や対応策などについて、核燃料サイクル諸量の見地より検討・評価した結果を報告する。
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木村 謙仁, 木村 浩
セッションID: E05
発行日: 2013年
公開日: 2013/07/31
会議録・要旨集
認証あり
今日のフランスで安全規制機関として機能しているASN(原子力安全局)には高い独立性が与えられているが、その前身となる組織については状況が異なっていた。そこで本研究ではフランスにおいて原子力安全に関わる組織がどのように形成されてきたのかについて、関係する複数の資料を調査し、それらの情報を再構成する。第二次世界大戦後に設立された原子力技術の研究機関であるCEA(原子力庁)は安全対策においても中心的な役割を担ってきた。1973年、産業省下部にSCSIN(原子力施設安全中央局)が設立され、安全規制が導入されるが、その後もCEAは専門技術を有する組織として原子力施設の安全評価等の機能を保持していた。これは原子力の推進と安全を同じ主体が担当するという構図である。これらの組織の変遷を構成や独立性といった観点から分析することで、日本との制度比較にあたって不可欠となる背景の一部を明らかにすることができる。
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(2)福島爆発の実質的三素因
藤井 晴雄, 渡邊 一男
セッションID: E07
発行日: 2013年
公開日: 2013/07/31
会議録・要旨集
認証あり
2012年3月の福井大会で福島爆発の淵源的素因として“ジャパンカルチャー”、すなわち、その劣化を示した。今回は、その実質的素因として、① 1953年アイク演説の理解をはじめとする“原核反転”にみる認識論的素因、② 2002年東電シュラウド問題にみる国内的素因、③ 2008年WANO東電ピアレビューにみる国際的素因、の三項を提示する。これらのいずれもが、爆発の抑止に役立たず、却って促進的に作用したことを重大と受止めることが、今後の方策への着手にあたっての最も重要の視点となることは明らかである。
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(3)定量ストレステストのグローバルスタンダードによる世界の原発の歴史的安全確保
渡邊 一男, 藤井 晴雄
セッションID: E08
発行日: 2013年
公開日: 2013/07/31
会議録・要旨集
認証あり
姉ヶ崎爆発から福島爆発と同一企業による二度のチェルノブイリ型事故は世界の電力事業の歴史に類例がない。また、各機関の事故調報告は殆どが解剖学的であり、より本質的の病理学的知見に迫っていない。さらに、欧州のストレステストが「耐性確認」であるのに対して、保安院は「安全性に関する総合評価」である。本案は、定量的指数を用いての評価により、歴史的視点から世界の原発の安全に資するものであり、今後、国際機関に提議し、まず来年の原産大会に反映と、世界市民の期待に応えるものである。
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-低線量影響に関する副読本・Q&Aの比較調査-
山野 直樹, 安田 仲宏, 泉 佳伸
セッションID: E09
発行日: 2013年
公開日: 2013/07/31
会議録・要旨集
認証あり
原子力合意形成学の適用の一つとして、福島原発事故後に広く社会問題となっている低線量影響に対する新たなリスクコミュニケーション手法を構築するため、小中高生向けの副読本、政府・研究機関・民間のHPに掲載されているQ&A等の調査を行い、一般的に入手可能な低線量影響に対する情報の現状を比較検討した。
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(1)研究全体のコンセプト
木村 浩, 土田 昭司, 神崎 典子, 諸葛 宗男, 篠田 佳彦, 別府 庸子, 久保 稔
セッションID: E10
発行日: 2013年
公開日: 2013/07/31
会議録・要旨集
認証あり
2011年3月に起こった東京電力・福島第一原子力発電所事故以降、世間では「原子力ムラ」という言葉がよく聞かれるようになり、世間と原子力専門家との隔絶はいっそう大きくなってしまったように見受けられる。本シリーズ研究は、この「原子力ムラ」と世間から呼ばせてしまう状況について、これを乗り越えるために実施される。具体的には、市民と専門家に対する社会調査をベースとしたコミュニケーション・フィールドを構築し、参加者への意識調査から、フォーラム参加によるダイナミックな意識・態度・信頼の変容を明らかにするとともに、「原子力ムラ」の境界を越えるためのコミュニケーション・フィールドの枠組みおよび要件を見出そうとするものである。なお、本研究は、平成24年度原子力基礎基盤戦略研究イニシアティブ「「原子力ムラ」の境界を越えるためのコミュニケーション・フィールドの試行」の一環として実施されている。
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(2)社会調査の実施と結果概要
土田 昭司, 木村 浩, 神崎 典子, 諸葛 宗男, 篠田 佳彦, 別府 庸子, 久保 稔
セッションID: E11
発行日: 2013年
公開日: 2013/07/31
会議録・要旨集
認証あり
世間からよばれる「原子力ムラ」という言葉には、原子力利用についての専門家の認識や態度が市民とは異なっていることを意味している側面がある。社会環境部会では、2008年から市民と学会員に対して同じ社会調査(質問紙調査)を行い、原子力利用についての両者の意識について検討を行ってきている。本研究では、これを継続して2013年1月に首都圏住民と学会員を対象に社会調査を実施した。さらに、この社会調査の対象者に対して市民と専門家によるフォーラム参加者を募った。応募者の中から、調査結果にもとづいてフォーラム参加者を原子力利用についての認識、態度、信頼に可能な限り偏りが出ないように選出した。 なお、本研究は、国家課題対応型研究開発推進事業 平成24年度原子力基礎基盤戦略研究イニシアティブ「「原子力ムラ」の境界を越えるためのコミュニケーション・フィールドの試行」の一環として実施されている。
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(3)フォーラムの設計
神崎 典子, 木村 浩, 土田 昭司, 諸葛 宗男, 篠田 佳彦, 別府 庸子, 久保 稔
セッションID: E12
発行日: 2013年
公開日: 2013/07/31
会議録・要旨集
認証あり
東京電力福島第一原子力発電所事故以降、「原子力ムラ」という言葉が多く聞かれるようになった。この言葉に表される目に見えない境界を越えるために、市民と専門家を対象に行う意識調査の結果をもとに、それぞれ10名ずつから構成されるコミュニケーション・フィールド(フォーラムと称する)を構築する。次年度に実践されるこのフォーラムを構成する者の決定、ならびに5回にわたって行われるフォーラムで、隔たりを乗り越えるために検討した設計案を提示する。なお、本研究は、平成24年度原子力基礎基盤戦略イニシアティブ「「原子力ムラ」の境界を越えるためのコミュニケーション・フィールドの試行」の一環として実施されている。
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2012年10 月の調査結果
北田 淳子
セッションID: E13
発行日: 2013年
公開日: 2013/07/31
会議録・要旨集
認証あり
1993年以来、原子力発電に関する世論を時系列で把握してきた。福島第一原子力発電所事故後の2011年5月と12月に続き、2012年10月に調査を実施した。同事故や原子力発電およびエネルギー選択に関する人々の意識の現状と変化について報告する。
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古野 朗子, 杉山 顕寿, 米澤 理加, 郡司 郁子, 徳永 博昭, 堀越 秀彦
セッションID: E14
発行日: 2013年
公開日: 2013/07/31
会議録・要旨集
認証あり
原子力機構は、福島県の委託を受け、平成23年7月から福島県民の内部被ばく検査測定を実施している。検査の前後に、放射線被ばくに関する不安や対応に関する意見などの意識調査を実施した。前回の報告に続き、平成24年末までの意識調査の結果を分析して報告する。
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高下 浩文, 杉山 顕寿, 古野 朗子, 郡司 郁子, 徳永 博昭, 堀越 秀彦
セッションID: E15
発行日: 2013年
公開日: 2013/07/31
会議録・要旨集
認証あり
原子力機構では、福島県や茨城県において、住民に対して放射線勉強会を開催している。また、福島第一原発周辺の住民を中心に内部被ばく検査を実施している。両者において住民のアンケート調査を実施し、不安・心配に思うこと、福島原発事故前の放射線に対する情報の接触状況、情報源、情報提供のあり方等を把握することができた。ここでは、アンケート結果を基に、勉強会に参加した茨城県民、福島県民、及び、内部被ばく検査の受検者の意識を比較検討する。
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山本 隆一
セッションID: E16
発行日: 2013年
公開日: 2013/07/31
会議録・要旨集
認証あり
2011年3月11日の地震と津波に端を発した原子力災害は被災地及びその周辺の住民に多大の災禍をもたらした。事故後、約2年間にわたって取り組んできた放射線リテラシー向上を目指したコミュニケーション活動を振り返り、そこから得られたものについて論ずる。
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(3)事故を踏まえた原子力発電所の安全対策に関する認識
酒井 幸美, 後藤 学
セッションID: E17
発行日: 2013年
公開日: 2013/07/31
会議録・要旨集
認証あり
京阪神に在住する271人を対象に質問紙調査を実施し、福島第一原子力発電所の事故を踏まえた原子力発電所の安全対策に関する情報提供の留意点を検討した。本稿では、電力会社が実施している安全対策について、人々がどのような認識を持っているかを分析した。
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災害廃棄物の受入地域におけるリスク認知と情報需要
塩満 典子
セッションID: E18
発行日: 2013年
公開日: 2013/07/31
会議録・要旨集
認証あり
東日本大震災の津波等で発生した岩手県及び宮城県の「災害廃棄物」の広域処理は、含有される
放射能の環境影響に対する住民不安等から、当初予定よりも受入地域が広がらず、受入時期にも遅れが生じた。本稿では、受入自治体の
住民のリスク認知と情報需要について、自治体によるアンケート結果等のテキスト分析から明らかにするとともに、自治体主催の説明会やホームページ等を通じて提供された情報との共通点と相違点を分析する。また、安全・安心のための合理的選択支援の観点から、専門家やメディエータの役割、納得性の高い
効果的なリスクコミュニケーションの要件について考察する。
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田原 譲, 原 慎二, 古賀 一男, 辻 建二
セッションID: E19
発行日: 2013年
公開日: 2013/07/31
会議録・要旨集
認証あり
霧箱は多くの原子力関係の展示施設に置かれ、自然放射線の存在を分かりやすく示すのに役立っている。本研究では霧箱内に線源や遮へい材を出し入れできるようにし、放射線の種類により飛跡の長さや太さ、また遮蔽材に対する透過性が異なることを明確に示し、放射線に対するより深い理解に有効な霧箱の使い方を明らかにした。
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(I)全体構想
齊藤 正樹, 井頭 政之
セッションID: E20
発行日: 2013年
公開日: 2013/07/31
会議録・要旨集
認証あり
原子力3S(Safety, Security, Safeguard/Non-proliferation)分野において、高い国際交渉力を有し、国内外の原子力関連の産・官・学界で国際的リーダーとして活躍する人材養成を目的とした文部科学省博士課程教育リーディングプログラム「グローバル原子力安全・セキュリティ・エージェント養成」の全体構想を報告する。
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(II)平成23、24年度の成果
井頭 政之, 齊藤 正樹
セッションID: E21
発行日: 2013年
公開日: 2013/07/31
会議録・要旨集
認証あり
博士課程教育リーディングプログラム「グローバル原子力安全・セキュリティ・エージェント養成」の特徴である全寮制「原子力道場」及び新設した原子力安全・セキュリティ科目群の福島における環境放射線計測フィールドワーク等の平成23年度、24年度の成果を報告する。
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大野 新一
セッションID: E22
発行日: 2013年
公開日: 2013/07/31
会議録・要旨集
認証あり
原子力・放射線に携わる専門家の中にも線量概念を苦手として敢えてシーベルトが意味するところの説明を省く人が多い。その理由を考察し、対応を検討したので報告する。
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(1)除染実習の概要
小崎 完, 藤吉 亮子, 太田 朋子, 渡邊 直子, 難波 謙二, 柴崎 直明, 長橋 良隆, 長岡 亨, 鈴木 義規, 近藤 正聡, 田上 ...
セッションID: E23
発行日: 2013年
公開日: 2013/07/31
会議録・要旨集
認証あり
文科省の原子力人材育成補助事業として平成23年度より実施している「多様な環境放射能問題に対応可能な国際的人材の機関連携による育成」では、2012年9月に福島県飯舘村で除染実習を行った。ここでは、本人材育成事業の概要ならびにそこでの除染実習の位置づけを報告する。
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(2)飯舘村での除染実習報告
木村 剛基, 福島 久志, 鶴田 祐士, 工藤 淳也, 坂本 由佳
セッションID: E24
発行日: 2013年
公開日: 2013/07/31
会議録・要旨集
認証あり
文科省の原子力人材育成補助事業として平成23年度より実施している「多様な環境放射能問題に対応可能な国際的人材の機関連携による育成」では2012年9月に福島県飯舘村で除染実習を行った。ここでは、実習に参加した学生がその実習の具体的内容ならびに得られた成果を報告する。
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(1) 臨界実験装置による炉物理実習
菊池 司, 吉岡 研一, 熊埜御堂 宏徳, 馬野 琢也, 秋山 昌秀, 増山 忠治, 平岩 宏司
セッションID: E25
発行日: 2013年
公開日: 2013/07/31
会議録・要旨集
認証あり
MEXT補助金で「高専や大学・企業連携による臨界実験装置NCAを利用した炉物理実習」事業を実施している(平成22年度~24年度)。本事業の受入れ学生は百数十名である。平成22年度に炉物理実習を開始し、平成23年度からは原子力の危機管理に係るカリキュラムを作成し、事業に取組んでいる。本事業の完了に当たり、事業成果を報告する。<BR>
「(1) 臨界実験装置による炉物理実習」では、炉物理実習に関する成果を報告する。<BR>
本事業は大阪府立高専(現・大阪府大高専)と連携して開始した。平成23年度から、東京都市大(学部3年)と東北大(学部4年、大学院生)とも連携している。NCAにて、臨界近接実験や反応度測定の基本的項目に加え、インターロックなど安全機能の動作確認も行うことで、原子炉システムの安全設計の理解も促している。受入れ学生の定着度など、事業成果を報告する。
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(2) 原子力の危機管理に関する教育
吉岡 研一, 菊池 司, 荒川 秋雄, 桜田 光一, 松宮 浩志, 平岩 宏司
セッションID: E26
発行日: 2013年
公開日: 2013/07/31
会議録・要旨集
認証あり
MEXT補助金で「高専や大学・企業連携による臨界実験装置NCAを利用した炉物理実習」事業を実施している(平成22年度~24年度)。本事業の受入れ学生数は百数十名である。平成22年度に炉物理実習を開始し、平成23年度からは原子力の危機管理に係るカリキュラムを作成し、事業に取組んでいる。本事業の完了に当たり、事業成果を報告する。<BR>
「(2) 原子力の危機管理に関する教育」では、カリキュラム内容と合わせ、そのアンケート分析も報告する。<BR>
平成23年度は、「原子力の危機管理」に関する国の体制とNCA施設での取組み、過酷事故に関する基礎的な項目からなるカリキュラムを作成し、受入れ学生に紹介した。平成24年度は、事故時の原子炉挙動を模擬できるPCベースの原子炉シミュレータを活用した実習も加え、学生の関心に応える内容とした。教育項目ごとのアンケートを作成し、その分析も行っている。
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松井 大樹, 高林 拓, 高田 英治, 亀山 高範, 大江 俊昭
セッションID: E27
発行日: 2013年
公開日: 2013/07/31
会議録・要旨集
認証あり
高専における原子力・放射線関連人材育成の一環とし、簡易型放射能測定システムの開発を行っている。これまでに富山高専で実施してきた、学生によるパルス波高分析器開発の知見を活かし、被災地におけるニーズを踏まえた上でデータ処理方法がオープンなシステムの開発を目指す。検出器にはNaI(Tl)シンチレーション検出器を用い、学生が設計・試作した回路によってパルス波高分布を測定するとともに、放射性セシウム同位体のピーク分離のためのアルゴリズムを実装する予定である。現在までのところ、パルス波高分布が測定できる状況となっており、今後、データ処理及びユーザーインターフェースの拡充を行い報告する予定である。
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菖蒲 順子, 高下 浩文, 加藤 浩
セッションID: E28
発行日: 2013年
公開日: 2013/07/31
会議録・要旨集
認証あり
2005年から実施している連携大学実習の中でリスクコミュニケーション実習を行っている。そのねらいや概要を紹介すると共に参加した学生からのレポートをもとに分析を行い、学生の反応と今後の展開について述べる。
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佐藤 学, 阿部 勝憲, 村中 健, 齋藤 正博, 根城 安伯, 熊谷 浩二, 栗原 伸夫, 関 秀廣, 藤田 成隆
セッションID: E29
発行日: 2013年
公開日: 2013/07/31
会議録・要旨集
認証あり
八戸工業大学では防災技術社会システム研究センターを設置し、東日本大震災後の創造的復興のための技術開発および支援と地域連携教育の推進に取り組んでいる。その中で原子力関連施設立地地域として放射線防護教育も含めた取り組みを含めており、学生および一般への教育事例を前回に引き続き紹介する 。
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日本学術会議から原子力委員会への「回答」を手がかりに
寿楽 浩太
セッションID: E06
発行日: 2013年
公開日: 2013/07/31
会議録・要旨集
認証あり
高レベル放射性廃棄物(HLW)の処分は2000年の最終処分法制定とNUMO(原子力発電環境整備機構)の設立、2002年のNUMOによる文献調査への公募開始以降、処分事業、とりわけ処分場候補地選定について進展が見られないまま約10年が経過した。この間、日本社会は2011年3月の福島原発事故を経験し、原子力分野を取り巻く状況が大きく変化したが、その前後をまたいで、日本学術会議は内閣府原子力委員会からのに諮問を受けて、HLWの処分についての審議を行い、去る2012年9月に「回答」を取りまとめた。本発表ではその内容に示唆を受けつつ、HLWの管理・処分において、社会が取り組み、答えを出すべき課題は何か、その中でとりわけ技術的な貢献が求められるものは何か、再整理を試み、特に、工学と社会科学の間の対話や協働が求められる事柄を具体化することを試みる。
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(IX)地域枠組み最終提案の概要
久野 祐輔, 田崎 真樹子, 秋葉 光徳, 安達 武雄, 高嶋 隆太, 田中 知
セッションID: A45
発行日: 2013年
公開日: 2013/07/31
会議録・要旨集
認証あり
アジア地域における核燃料サイクルニーズに対し、3S向上を含む多国間管理による信頼性の高いシステム提案について検討を行ってきた。新燃料の供給サービス、使用済燃料の取扱(中間貯蔵を含む)を含む、現実的かつ合理的な地域多国間管理枠組みについて、最終的な結論に至ったので、その概要を報告する。
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(Ⅹ)地域枠組み最終提案の核不拡散
秋葉 光徳, 久野 祐輔, 安達 武雄, 田崎 真樹子, 高嶋 隆太, 田中 知
セッションID: A46
発行日: 2013年
公開日: 2013/07/31
会議録・要旨集
認証あり
最終提案する核燃料サイクル多国間構想における核不拡散について、地域保障措置、核セキュリティ、輸出入管理などの観点から評価した。
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(XI)法律的観点からの課題
田崎 真樹子, 安達 武雄, 秋葉 光徳, 高嶋 隆太, 久野 祐輔, 田中 知
セッションID: A47
発行日: 2013年
公開日: 2013/07/31
会議録・要旨集
認証あり
多国間管理核燃料サイクル施設の構築に係り、法的観点からの課題とその対応方策を検討する。
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(XII) 法規制に関連した枠組み条約の進展
安達 武雄, 田崎 真樹子, 秋葉 光徳, 高嶋 隆太, 久野 祐輔, 田中 知
セッションID: A48
発行日: 2013年
公開日: 2013/07/31
会議録・要旨集
認証あり
アジア地域をターゲットとした核燃料サイクル多国間構想において、国際法・条約、国内法等の法的規制に関連する課題・問題点を検討し、その対応方策を多国間枠組み条約に反映した結果を報告する。
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(XIII)輸送と経済性の評価
高嶋 隆太, 久野 祐輔, 秋葉 光徳, 安達 武雄, 田崎 真樹子, 田中 知
セッションID: A49
発行日: 2013年
公開日: 2013/07/31
会議録・要旨集
認証あり
多国間管理枠組みにおける施設間の輸送ルートの選定は,地政学や経済合理性に関して重要な問題である.そこで本研究では,施設間の輸送ルートの代替案を提案し,輸送コストを考慮した多国間管理枠組みの経済性評価を行う。特に,一国管理ケースと多国間管理ケースのサイクルコストを比較することで,多国間管理枠組みの経済的メリットを明らかにする.
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Clement Thibault, Kuno Yusuke, Tanaka Satoru
セッションID: A50
発行日: 2013年
公開日: 2013/07/31
会議録・要旨集
認証あり
Proliferation Resistance is an increasingly popular concept. However, its impact on the whole proliferation risk has to be quantified to prove its effectiveness. A model has been developed based on the PR&PP methodology and the consultation of a panel of experts, in order to assess its effectiveness in several countries.
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谷口 裕幸, 宇根崎 博信
セッションID: A51
発行日: 2013年
公開日: 2013/07/31
会議録・要旨集
認証あり
核不拡散強化の観点から多国間で核燃料サイクルを共同して実施する核燃料多国間管理構想において、原子力新規導入国にとっては、核拡散抵抗性の強化に伴う制約によってエネルギー安定供給力の低下が生じ得るという問題が付随する。本研究では、あるレベルの核拡散抵抗性を維持した場合、エネルギー安定供給力がどの程度影響されるかという観点から、核燃料多国間管理構想における核拡散抵抗性レベルとエネルギー安定供給力の関係に注目した評価を行った。具体的には、核拡散抵抗性については核燃料物質総量の不確かさにより生じる転用可能性、エネルギー安定供給力については燃料供給途絶が起こった場合に発電を維持できる期間に注目し、ファジィ理論に基づく核拡散抵抗性評価に基づいて、燃料サイクルの多国間分担の代表的な例について定量的な評価を行った。
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鈴木 美寿, 寺尾 憲親
セッションID: A52
発行日: 2013年
公開日: 2013/07/31
会議録・要旨集
認証あり
原子力施設における核セキュリティ確保の為に準備される、航空機衝突、スタンドオフ攻撃等の外部テロ行為への備えと、立入防止用フェンスや監視カメラを設置する核物質防護措置の備えとは、どういう関係で原子力施設のリスクを低減しているのかについて検討したので報告する。
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寺尾 憲親, 鈴木 美寿
セッションID: A53
発行日: 2013年
公開日: 2013/07/31
会議録・要旨集
認証あり
妨害確率を求める最悪シーケンスを防ぐ見積もり(EASI)の考え方を参考として、仮想の原子力施設におけるリスク評価を行う。リスク評価に際して、実際のデータは用いず、リスク評価のための各要素が確率分布を持つとして取扱うことによって、核セキュリティの観点からリスク評価を試みる。
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(1) 分析原理及び開発計画
原田 秀郎, 小泉 光生, 北谷 文人, 土屋 晴文, 飯村 秀紀, 呉田 昌俊, 高峰 潤, 瀬谷 道夫
セッションID: A54
発行日: 2013年
公開日: 2013/07/31
会議録・要旨集
認証あり
福島第一原子力発電所のような原子炉過酷事故で発生すると考えられる粒子状溶融燃料中の核物質を非破壊で精度良く測定する手法として、パルス中性子源を利用した中性子共鳴濃度分析法を提案した。本手法の分析原理及び開発計画について説明する。
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(2)溶融核燃料中核物質測定のためのD-Tパルス中性子源の設計研究
高峰 潤, 呉田 昌俊, 原田 秀郎, 北谷 文人, 小泉 光生, 土屋 春文, 飯村 秀紀
セッションID: A55
発行日: 2013年
公開日: 2013/07/31
会議録・要旨集
認証あり
東京電力福島第1原子力発電所の解体・更地化において、溶融核燃料中の核物質の計量管理を求められる可能性があるが、その定量技術は未だ存在しない。そこで、日本原子力研究開発機構では、中性子共鳴濃度分析法を提案した。本手法は、溶融燃料に連続エネルギー中性子を透過させ、測定結果から得られる共鳴吸収ピークから、溶融燃料中の核物質を定量するものである。小型D-T核融合パルス中性子発生管を用いたプロトタイプシステムを来年度製作する予定である。現実的な時間内で十分な定量精度を得るためには、中性子ビームをできるだけ高強度・高時間分解能となるように最適な減速材等の形状・材質・配置を決定する必要がある。そこで、モンテカルロコードMCNP5を用いて、本システムに適していると考えられる数種類の減速材体系について、中性子スペクトル及び時間依存特性を評価した。その結果、本システムに適した材料及び配置についての知見が得られたので報告する。
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(3)含有ボロンの中性子透過スペクトルへの影響評価
北谷 文人, 原田 秀郎, 小泉 光生, 土屋 晴文, 飯村 秀紀, 呉田 昌俊, 高峰 潤
セッションID: A56
発行日: 2013年
公開日: 2013/07/31
会議録・要旨集
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福島第原子力発電所内に存在する溶融燃料を処理するためには、燃料を解体後、炉外に持ち出す必要がある。この際、保証措置の観点から、溶融燃料に含まれる核燃料物質の定量が求められる。これを実現させるために“パルス中性子源を利用した中性子共鳴濃度分析法の開発”を行う。この一環として、中性子透過法を利用して核燃料物質を定量する際大きな影響を持つと考えられるホウ素について、その含有量が中性子透過スペクトルへ与える影響を評価したので報告する
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(4) 中性子捕獲ガンマ線測定用スペクトロメータの設計研究
土屋 晴文, 原田 秀郎, 小泉 光生, 北谷 文人, 飯村 秀起, 高峰 潤, 呉田 昌俊
セッションID: A57
発行日: 2013年
公開日: 2013/07/31
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われわれは、東日本大震災により溶融した核燃料中の核物質量の精密測定
をするために、中性子共鳴濃度分析法を提案している。その分析法は、中
性子共鳴透過法と中性子共鳴捕獲ガンマ線分析法をあわせたものである。
後者の捕獲ガンマ線分析は、即発ガンマ線をとらえることで溶融燃料に含
まれる不純物の同定とその含有量を見積もることを目的としている。そこ
で、GEANT4シミュレーションを用いて、中性子共鳴捕獲ガンマ線分析
法に適したガンマ線検出器の設計研究を行った。本講演は、その結果を報
告するとともに、サンプルへのボロン含有量の違いによる、測定精度や測
定時間の変化などを議論する。
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早川 岳人, 大東 出, 神門 正城 , 静間 敏行, エンジェル クリストファー, 大垣 英明, オメール モハマッド
セッションID: A58
発行日: 2013年
公開日: 2013/07/31
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レーザーコンプトン散乱ガンマの核共鳴蛍光散乱を用いて、隠ぺいされた核物質の検知の研究を行っている。産業化のため、原子力機構が保有する小型のマイクロトロンを用いたガンマ線発生及び、ガンマ線の散乱実験結果について報告する。
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大垣 英明, 三澤 毅, 増田 開, 紀井 俊輝, 全 炳俊, 大東 出, 梶原 泰樹, Omer Mohamed, 早川 岳人, 羽島 良 ...
セッションID: A59
発行日: 2013年
公開日: 2013/07/31
会議録・要旨集
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港湾での核物質検知のためのシステムとして、中性子とガンマ線の複合型検知システムの開発hを平成22年度より行なっている。中性子源としては小型IEC中性子源を用い、その特性を利用した前段階高速スクリーニングを行う。一方ガンマ線は、逆コンプトン散乱ガンマ線を用い、核物質の精密検知を行う。本会では開発中のシステムの現況を報告する。
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生南 貴浩, 八木 貴宏, 高橋 佳之, 山口 善正, 卞 哲浩, 三澤 毅
セッションID: A60
発行日: 2013年
公開日: 2013/07/31
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有機液体シンチレータとDD中性子源を組み合わせて、2.45MeV以上の中性子を測定することにより、コンテナ貨物内に隠匿された核物質を非破壊で探知する手法の研究を行っている。本研究では、核物質が無い状態でDD中性子源を用いた実験を行い、検出器のバックグラウンドノイズを測定し、その上でコンテナ内に核物質が存在する模擬体系をMCNPで計算し、本手法の有用性を検討した。
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(1) 技術開発の現状と展望
木村 祥紀, 篠原 伸夫, 佐藤 兼章, 戸田 暢史, 篠田 芳晴, 綿引 優, 久野 祐輔
セッションID: A61
発行日: 2013年
公開日: 2013/07/31
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原子力機構では、不正取引などの現場から押収された核物質の起源等を特定する核鑑識技術開発を行い、国内外の核セキュリティ体制強化に貢献することを目的とし、2011年度から技術開発を開始している。本発表では、これまでの原子力機構における核鑑識技術開発の実施状況について報告する。
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佐波 俊哉
セッションID: I01
発行日: 2013年
公開日: 2013/07/31
会議録・要旨集
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72MeV炭素に対するBe,C,Al,Ti,Cuの軽核破砕片生成二重微分断面積の測定をブラッグカーブカウンターを用いて行った。異なるターゲット間に於ける軽核破砕片の収量とエネルギー分布について比較した。
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執行 信寛, 魚住 裕介, 上原 春彦, 西澤 知也, 水野 貴文, 高宮 大義, 橋口 太郎, 佐藤 大樹, 佐波 俊哉, 古場 裕介, ...
セッションID: I02
発行日: 2013年
公開日: 2013/07/31
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照射時に生成される中性子などの二次放射線を定量的に把握することは、患者並びに病院関係者の被曝管理で重要である。そこで本研究では、 放射線医学総合研究所HIMAC施設で、窒素に対する100MeV/u炭素イオン中性子生成二重微分断面積を測定した。中性子検出器として2種類の大きさの液体有機シンチレータを使用し、 幅広いエネルギーの中性子を測定した。中性子のエネルギーは飛行時間法により決定した。数MeV以下の低エネルギー中性子を精度よく測定する め、ビームダンプと検出器の間に鉄とコンクリートによる遮蔽体を設置した。得られた測定データはPHITSなどの計算値と比較を行った。
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(3)粒子放出バリアの検討
山田 剛広, 魚住 裕介, 野ヶ峯 翔
セッションID: I03
発行日: 2013年
公開日: 2013/07/31
会議録・要旨集
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前発表までで、従来のINC模型では無視してきた核子‐核相互作用として核力ポテンシャル及び集団励起を取り入れた。本発表では、低エネルギーの放出粒子に関する粒子放出バリアの検討を行った。
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中山 梓介, 荒木 祥平, 渡辺 幸信, 岩本 修, 叶 涛, 緒方 一介
セッションID: I04
発行日: 2013年
公開日: 2013/07/31
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重陽子核データライブラリの作成に向けて当研究グループでこれまでに開発してきた計算コードシステムについて、現在までの開発状況および今後の開発計画について述べる。
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