失語症研究
Online ISSN : 1880-6716
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12 巻, 2 号
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会長講演
教育講演
シンポジウム座長記
シンポジウム
  • 濱中 淑彦, 波多野 和夫, 石黒 聖子, 橋本 眞言, 辻 麻子, 田中 春美, 三宅 祐子, 石川 佐和夫, 太田 彰子, 中嶋 理香, ...
    1992 年12 巻2 号 p. 130-144
    発行日: 1992年
    公開日: 2006/11/10
    ジャーナル フリー
  • 相馬 芳明
    1992 年12 巻2 号 p. 145-152
    発行日: 1992年
    公開日: 2006/11/10
    ジャーナル フリー
  • 田辺 敬貴, 池田 学, 中川 賀嗣, 山本 晴子, 池尻 義隆, 数井 裕光, 橋川 一雄, 原田 貢士
    1992 年12 巻2 号 p. 153-167
    発行日: 1992年
    公開日: 2006/11/10
    ジャーナル フリー
        語の意味の選択的障害を,語義失語像を呈する葉性萎縮7例およびヘルペス脳炎1例で検討した。前者では,再認の障害がみられる語に一貫性があり,語頭音効果に乏しく,かつ補完現象が認められないことより,語彙そのものの喪失・貧困化あるいは語の意味が表象として成立しえない状態が,一方後者では,再認の障害がみられる語に浮動性があり,語頭音効果もしばしばみられ,かつ補完現象が顕著に認められることより,語の名と意味の共生関係の障害あるいは語の意味表象の薄弱化か,その病態機制であると考察した。前者では,全例左側頭葉前方部に限局性の著明な萎縮がみられ,機能不全部位はさらに中間部にまで及び,右側頭葉により強い萎縮を有する1例では相貌の認知障害をも有していた。後者でも,左側頭葉前方部が主として障害されていた。文献的考察をもふまえると,語の意味記憶を担う神経基盤として優位半球の海馬領域と側頭連合野が,相貌の意味記憶を担う神経基盤として劣位半球の相同部位が重視される。加えて,側頭葉を主として侵す葉性萎縮過程は,単に部位ということだけにとどまらず,意味記憶を支える系あるいはneural networkを単位的に損なう可能性が示唆される。
  • 山鳥 重
    1992 年12 巻2 号 p. 168-173
    発行日: 1992年
    公開日: 2006/11/10
    ジャーナル フリー
  • 兼本 浩祐
    1992 年12 巻2 号 p. 174-181
    発行日: 1992年
    公開日: 2006/11/10
    ジャーナル フリー
原著
  • 中嶋 理香, 松井 明子, 濱中 淑彦, 石川 作和夫, 磯部 紀久子, 杉浦 美依子
    1992 年12 巻2 号 p. 182-188
    発行日: 1992年
    公開日: 2006/11/10
    ジャーナル フリー
         理解障害の性質がほとんど明らかにされてない伝導失語の聴覚的文理解について,構文を理解する能力およびそのときの構文の持つ構造上の特徴の両面から検討した。対象は伝導失語7例 (発症後平均7.4ヵ月,男性4例,女性3例) 。これらに失語症構文検査 (藤田 ; 試案IIA) を施行し,その成績を分析した結果,理解ストラテジーの階層性の存在を示唆する結果が得られた。また理解に影響を与える文の構造上の特徴として助詞,語順,文中の動作主の位置や補文構造について考察した結果,助詞の理解が最も不良であることが示唆された。助詞についで語順が理解に強く影響を与える可能性も示唆された。また伝導失語は,理解困難な構文に対して,語順のストラテジーに加えて動詞句を形成し目的語に主題を与えるストラテジーや,受動態や能動態などの文型の種類に応じた語順ストラテジーを用いる能力があることがあることが示唆された。
失語症全国実態調査報告
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