失語症研究
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9 巻 , 1 号
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原著
  • 能登谷 晶子, 鈴木 重忠, 古川 仭, 榎戸 秀昭, 山口 成良
    1989 年 9 巻 1 号 p. 1-8
    発行日: 1989年
    公開日: 2006/07/25
    ジャーナル フリー
         Landau- Kleffner 症候群を示した2例の聴覚言語障害の特徴とその経過を検討した.
        症例1は4歳前半頃に発症し,現在18歳の女児で,症例2は5歳8ヵ月頃に発症した女児である.共に聴力,音源定位に障害はなかったが,社会音の認知は症例1で100%,症例2で70%であった.語音弁別能は症例1でO—35%,症例2で10%と低かった.また,2例ともに脳波異常が認められた.自発語には喚語困難などの問題はなかったが,症例1では構音が急速にくずれた.症例2では語音弁別能が改善すると,当初認められた語尾の不明瞭も消失した.しかし,脳波異常は持続した.症例1は発症から14年経過しており,その間に脳波異常は消失したが,語音弁別能の障害は持続した.以上の結果より,症例1は予後不良型の純粋語聾,症例2は予後良好型の聴覚失認と考えられた.聴覚言語障害の性質からみると,本症候群にはこの他にいわゆる失語症状を示すものがあり,3群に分類されると考えた.
教育講演
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