芸術科学会論文誌
Online ISSN : 1347-2267
ISSN-L : 1347-2267
10 巻, 2 号
選択された号の論文の4件中1~4を表示しています
一般論文
  • Michio Shiraishi, Yu Kamimura, Mikio Shinya
    2011 年 10 巻 2 号 p. 48-57
    発行日: 2011/06/30
    公開日: 2023/03/31
    ジャーナル フリー
    Trees are important in synthesizing outdoor scenes. One of the features of trees is their complicated shape composed of many leaves, branches and trunks. In many non-photorealistic rendering methods, abstract shapes are required to convey the information of shape to the viewer. Luft and Deussen proposed a method that extracts abstract shapes from tree polygon models, which adopted isotropic density functions for leaves. The leaves are generally flat, however, so that their method tends to extract the abstract shape with dilation. This paper proposes an abstract shape extraction method that utilizes anisotropic density functions to capture anisotropic structures of leaves. The proposed method was implemented and the several types of tree models were tested. This paper also introduces metrics to evaluate dilation and erosion of extracted shapes. The result shows that the dilation and erosion can be controlled by choosing the parameters, so that users can extract abstract shapes in several styles according to their preference.
  • 浦 正広, 山田 雅之, 遠藤 守, 宮崎 慎也, 安田 孝美
    2011 年 10 巻 2 号 p. 58-67
    発行日: 2011/06/30
    公開日: 2023/03/31
    ジャーナル フリー
    サンドアニメーションは砂を用いてアニメーションを作成するアート技法,また,その制作過程そのものを披露するパフォーマンスアートの総称である.作品制作に砂とライトを用いることで,セピア調で温かみのある独特の表現が可能である.しかしながら,砂による描画という独自性などから,制作には試行錯誤が必要となる.そこで本研究では,テーブルトップインタフェースを用いて,サンドアニメーションのシミュレーションによる制作環境の提供を実現する.手の形状を認識可能なテーブルトップインタフェースを制作し,また,既存の作品から制作技法の調査を行い,それぞれの状況における砂の振る舞いを再現する.実際の砂とシミュレーションとを比較することで,提案手法の再現性,同一性を確認する.
  • 川本 真規子, 伊藤 貴之
    2011 年 10 巻 2 号 p. 68-78
    発行日: 2011/06/30
    公開日: 2023/03/31
    ジャーナル フリー
    ウェブの可視化手法は, ウェブサイト本体に関する情報(リンク構造や文書内容など)の可視化と, 閲覧者のアクセス動向の可視化に大別される. この2種類の可視化を統合することで, ウェブサイト運営に関する有益な知見が得られると考えられる. 本論文では, カテゴリ情報を有するネットワークを効果的に画面配置するネットワーク可視化手法「FRUITSNet」を用いて, ウェブサイトのアクセスパターンとリンク構造を可視化する手法を提案する. 本手法では, クローラによりリンク構造を, アクセスログファイルによりアクセスパターンを構築し, これらの情報を可視化する. 我々は本手法が, ウェブサイトのページ構成やページ内容の再検討に役立つと考えている. 本論文では,アクセスパターンとリンク構造を同時に可視化することで, アクセスパターンとリンク構造との関係性, ウェブサイトに訪れる閲覧者の特徴, などを発見した事例を報告する.
  • 中谷 文香, 藤代 一成, 大野 義夫
    2011 年 10 巻 2 号 p. 79-86
    発行日: 2011/06/30
    公開日: 2023/03/31
    ジャーナル フリー
    本論文では, 山岳形状における積雪の様子を再現する現象学的モデルを提案する. ここでは, 積雪の時間変化や山肌とのコントラストなどの美しさを手軽に表現し, しかも制御可能にすることを目的としている. 山肌にお ける積雪の度合いを決めるためには, その場所での気候や気象, 雪の密度・粘性・固さなど, 一般的に現実世界の多くの物理的ファクタを考慮する必要があるが, 本手法では独自のサーフェス記述子を介することで積雪の現象学的再現を試みる. そのサーフェス記述子は, 平滑化された高さ場におけるTangent Sphere Accessibilityをベースに, 方角や高度などの幾何学的条件を限定的に考慮している. 本論文ではさらに, 実際の標高データ を用いた山岳形状に適用し, 提案手法の視覚的効果を検証する.
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