大量の楕円形の葉への動的なプロジェクションマッピングを自動生成する手法を提案する.近年,プロジェクションマッピングの投影対象は,建物から魚など様々であるが,大量の葉で構成される植物のように,多数の動的で可変な対象への投影は非常に困難である.本手法では,多数の葉を投影領域として選出・追跡し,自動で投影領域の位置合わせを行う.また,ユーザー入力を用いることで,多数の葉へのエフェクトアニメーションの向きや順番を一括で適用するシステムを提案する.
アイメイクには通常の化粧方法の他に,キャラクターをモチーフにした派手なアイメイク,いわゆるアイメイクアートが存在する.しかしながら,自分で派手なアイメイクアートを施す際には,メイクの技量によって仕上がりに個人差が生まれること,使用できる色が所持している化粧品によって制限されること,そしてモチーフからデザインを考案する技量に個人差があることの3つの課題が存在する.それらの課題を解決するために,モチーフからアイメイクアートのデザインを作り出すシステム“iMake” を提案,実装した.本システムは,ユーザが選択したモチーフから色や特徴を抽出し,アイメイクアートのデザインに反映する.さらに,出来上がったデザインを転写シールに印刷することで,システム上で生成したデザインをそのまま顔に貼り付けて使用することが可能である.本論文では,提案手法によって作成されたアイメイクアートのデザイン要素について,35名に対してアンケートを実施し評価を行った.さらに,被験者8名に対し,iMake を用いたアイメイクアートと従来の化粧法でのアイメイクアートを実施してもらい,アイメイクアートを施す際の課題が解決できているかについて評価および考察を行った.