老年看護学
Online ISSN : 2432-0811
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9 巻, 1 号
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  • 石垣 和子
    原稿種別: 本文
    2004 年9 巻1 号 p. 4-
    発行日: 2004/11/01
    公開日: 2017/11/20
    ジャーナル フリー
  • 石原 美和
    原稿種別: 本文
    2004 年9 巻1 号 p. 5-11
    発行日: 2004/11/01
    公開日: 2017/11/20
    ジャーナル フリー
  • 古田 加代子, 流石 ゆり子, 伊藤 康児
    原稿種別: 本文
    2004 年9 巻1 号 p. 12-20
    発行日: 2004/11/01
    公開日: 2017/08/01
    ジャーナル フリー
    本研究では,高齢者が「閉じこもり」に至る経過の中で,外出頻度が少なくなることに着目し,障害老人の日常生活自立度判定基準(厚生労働省)の「ランクJ」に該当するが,相対的に外出頻度が週2〜3回以下と少ない,いわゆる「閉じこもり」予備軍において,その特徴的な身体・社会的要因および心理的要因を総合的に検討することを目的とした.A県で市の在宅虚弱高齢者向けの機能訓練事業等に参加している高齢者161名(男性47名,女性114名)を対象とし,質問紙により,外出頻度,身体的項目,社会的項目,心理的項目などを調査した.外出頻度により,「ほぼ毎日外出する者」と「週2〜3回以下の者」の2群に分類し,また,その外出目的によって,「他人との交流が多くある外出者(以下「交流系外出者」)」とそれ以外の者に分類して,他の要因との関連性を検討した.その結果,次のことが明らかとなった.1.性別や年齢,配偶者の有無,家族形態や居住年数の違いなどの基本属性によって,外出頻度の違いはみられなかった.しかし,家族形態では,単身や夫婦のみで暮らしている者の交流系外出の割合が有意に低かった.2.健康状態と外出頻度の関係では有意な差はみられなかった.3.外出サポートの有無が外出頻度と有意な関連性を示した.一方,交流系外出の割合は,地域行事の参加の程度や,外出サポートの有無と有意に関連していた.4.心理的要因では,生きがいと役割意識が,外出頻度と有意な関連性を示した.5.外出頻度を従属変数とし,関連が示唆された5項目を説明変数として多重ロジスティック回帰分析を行ったところ,外出サポートの有無と役割意識の2変数が選択された.
  • 山田 理絵, 奥野 茂代
    原稿種別: 本文
    2004 年9 巻1 号 p. 21-27
    発行日: 2004/11/01
    公開日: 2017/08/01
    ジャーナル フリー
    本研究の目的は,再発あるいは転移の告知をうけ手術をした高齢がん患者の希望を明らかにし看護援助のあり方を検討することである.再発あるいは転移の告知をうけ手術をした高齢がん患者4名を対象に,退院直前,退院1〜2週間後,退院3〜4か月後の時期に半構成的面接を行った.データを分析した結果6つのカテゴリーと8つのサブカテゴリーが抽出された.退院直前は,《医師に従い生きていく》《ゆとりをもち生きていく》《精一杯生きていく》,退院1〜2週間後は,《医師を信じて生きていく》《自分の生き方を見つけていく》,退院3〜4か月後は,《自分の力で生きていく》という希望をもっていた.高齢者は,過去を振り返りその体験を研究者に語ることで,長い人生の中で遭遇した苦難や辛さを乗り越えてきた自分の力に気付き自分を評価していた.高齢者が《自分の力で生きていく》という希望を抱くには高齢者の人生の語りを真剣に聴くという看護援助の重要性が示唆された.
  • 加藤 真由美, 加藤 昭尚, 泉 キヨ子, 平松 知子, 正源寺 美穂
    原稿種別: 本文
    2004 年9 巻1 号 p. 28-35
    発行日: 2004/11/01
    公開日: 2017/08/01
    ジャーナル フリー
    本研究の目的はデイサービス利用高齢者の転倒予防を考えるために下肢筋力,日常生活,転倒恐怖感と転倒との関連を検討することである.対象は14か所のデイケアセンターから同意が得られた94名(82.2±5.9歳)である.研究方法は,下肢筋力は膝関節伸展運動時の最大等尺性筋力の測定を行い,日常生活状況,転倒恐怖感,転倒経験・損傷状況は聞き取り調査を行った.なお,日常生活状況は基本的ADLと外出・運動状況や居住している階についてであり,転倒恐怖感は改訂版転倒自己効力感尺度(MFES)を用いた.その結果,転倒者は32名(34.0%),転倒件数は35件であり,うち転倒による損傷は20件(57.1%),骨折は15%発生していた.転倒場所は6割が屋内で起こっていた.下肢筋力は転倒者が14.7kg,非転倒者が16.3kgであり,転倒による差はみられなかった.しかし,介護度が高くなるにつれて下肢筋力は低下しており,下肢筋力の低下が介護度を高めていることが示唆された.日常生活においては外出していない者,2階居住者に有意差がみられ,住環境などを調査していく必要があると考えられた.MFESは転倒者が94.7点,非転倒者が103.5点であり,転倒による差はなかった.しかし,今回の対象は転倒の有無にかかわらずMFES得点が100点前後と低く転倒恐怖感は高いことは,対象が女性であること,身体の機能低下やADL依存度の高さなどが背景として考えられた.
  • 池田 紀子, 奥野 茂代, 岩崎 朗子
    原稿種別: 本文
    2004 年9 巻1 号 p. 36-43
    発行日: 2004/11/01
    公開日: 2017/08/01
    ジャーナル フリー
    本研究は死別した高齢女性のサポートグループにおける悲哀の仕事について,参加者の語りから明らかにすることを目的とした.夫と死別した高齢者女性に対し,1回2時間,計10セッションのサポートグループにおける参加者の語りの内容を分析した.その結果,大きく6カテゴリーに分けられた.(1)夫の介護と看取り,(2)夫への思慕,罪悪感,怒り,(3)抑うつ,(4)家族や友人の中での孤独と傷つき,(5)あきらめから受け入れへ,(6)これからの人生に向けての生活の再構築,であった.またこれらのテーマは死後数か月から1年以上を経ても,その量や質を変化させながらも,つねに同じように語り続けられ,これらは重層的に関連しつつ悲哀の仕事を促進させた.サポートグループにおいて自由に自発的に自らの悲しみについて語ることやファシリテ一ターや参加者同士の相互関係により悲哀の仕事が促進することが明らかになり,また仲間との出会いや,今後の地域での交流への発展の可能性が示唆され,グループの果たす意味を明らかにすることができた.
  • 沖田 裕子, 永田 久美子
    原稿種別: 本文
    2004 年9 巻1 号 p. 44-53
    発行日: 2004/11/01
    公開日: 2017/08/01
    ジャーナル フリー
    本研究の目的は,クリスティン・プライデンさんの講演とインタビューをもとに,痴呆の体験者が訴えようとしている内容についてケア専門家の立場から分析を行い,体験として伝えたいことを,より明確にケアと関連づけることである.講演内容とインタビューは,I.診断直後の体験・状況,II.痴呆の人が置かれている状況,III.痴呆の人が体験していること,IV.痴呆の人が求める痴呆ケア,の4つの大カテゴリーに分類することができた.これらの分析から,痴呆の人には痴呆症状の自覚と自分らしさの危機があること,新しい生き方を発見していること,行動障害は自分なりに対処している結果であること,場所・感覚機能・記憶に混乱があるなどがわかった.そして,クリスティンさんは,これらの体験に対し,それぞれのケアを求めていた.痴呆ケアは,痴呆の人の体験を知り,彼女たちの気持ちを汲んで実施していくことが重要であると再認識した.
  • 沼本 教子, 原 祥子, 浅井 さおり, 柴田 明日香
    原稿種別: 本文
    2004 年9 巻1 号 p. 54-64
    発行日: 2004/11/01
    公開日: 2017/08/01
    ジャーナル フリー
    本研究は,高齢者が看護者からの支援を受けて「自分史」を記述することにより,どのような心理社会的発達を経験していくのかを明らかにし,老年期における心理社会的健康を維持していくための看護援助として,自分史の記述を支援する意義について検討することを目的とする.有料老人ホームに入居している協力の得られた65歳以上の4名の高齢者を対象に著者の考案した「自分史プログラム」を実施し,その介入前後で得られたインタビューデータと日本語版E.H.エリクソン発達課題達成尺度および日本版GHQ28を用いて,プログラム開始前と終了後の変化を検討した.プログラム介入前後の発達課題達成度,GHQ28でみた心理社会的健康状態はどちらも改善傾向を示していた.また,プログラムの面談を利用しながら人生の軌跡を振り返り記述することによって,終了後「重要他者の存在」に気づく,夫の死の悲嘆を克服し「人生のまとめ」を考え始める,家族に対する「赦(ゆる)す感情」を見出す,生きる限り「挑戦する」など,それぞれがこれまでの人生を再評価し,新しい人生の目標を見出しており,自分史を記述することの効果があったことを示唆していると考えられた.
  • 流石 ゆり子, 亀山 直子
    原稿種別: 本文
    2004 年9 巻1 号 p. 65-75
    発行日: 2004/11/01
    公開日: 2017/08/01
    ジャーナル フリー
    本研究の目的は,『健康高齢者実習』終了後レポートにおける学生の学習内容を分析し,実習の意義と今後の課題について明らかにすることである.実習では,幅広い高齢者理解をめざし,健康高齢者の諸活動への参加と学内で高齢者擬似体験および中間・まとめのカンファレンス等を行った.看護系大学2年生47名のレポートからKJ法を参考に質的に分析した結果,地域での健康高齢者を対象とする実習からの学びに関連する学習内容の記述は【高齢者の生きがいと健康の秘訣】【高齢者・老年期の特性】【高齢者支援システム】【高齢者支援のポイント】【イメージの変化】【高齢者の豊富な経験知に感動】他5つの,計11のカテゴリーに,また高齢者疑似体験からの学びに関連する記述内容は【高齢者の特性の理解】【老年期の生き方の基本姿勢】【生きるうえで大切な家族や周囲のサポート】【高齢者援助の基本姿勢】【新たな高齢者イメージの獲得】他2つの,計7カテゴリーに分類できた.高齢者イメージの修正には,学年進行の早い時期に実習を組むことが有効だった.また高齢者との共同参加型実習は,高齢者理解を深める実習形態であり,多彩な実習メニューと学内での高齢者疑似体験やカンファレンスを関連づけて実施したことにより,学生の高齢者理解を深めることができた.この学びを,3年次の『老年在宅看護学実習』に有機的につなげるとともに,適宜フィードバックさせる必要性がある.課題として,健康高齢者に個別に関わる場と方法についての検討の必要性が示唆された.
  • 沼本 教子
    原稿種別: 本文
    2004 年9 巻1 号 p. 76-
    発行日: 2004/11/01
    公開日: 2017/11/20
    ジャーナル フリー
  • 上原 喜久代
    原稿種別: 本文
    2004 年9 巻1 号 p. 77-81
    発行日: 2004/11/01
    公開日: 2017/11/20
    ジャーナル フリー
  • 松井 順子
    原稿種別: 本文
    2004 年9 巻1 号 p. 82-86
    発行日: 2004/11/01
    公開日: 2017/11/20
    ジャーナル フリー
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